ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

鎖骨下静脈穿刺

2008-10-29 22:12:07 | Weblog
 朝行くと、スタッフから、先日(10/16)“鎖骨下静脈穿刺”をした方、夜のうちに自分で抜いてしまったと報告。
 夕方なら時間が取れそうなので、16時からやろうと、研修医にも連絡、OK。
 外来予約は結構詰まっていて、インフルエンザワクチンも接種を勧めまくって、20人余りにやらせた。
 この方達が、家に帰って報告したら、御家族がまたそれならワクチンをやろうと考えてくれるかも、と少しだけ期待。
 その気があるのなら、何で、バンバン宣伝しないのかよく分からん?
 最後の方、胸部レントゲンを撮ることになって、終了は16時過ぎ。

 病棟に上がって、見渡すと5分で準備。
 研修医は超音波エコーの機械を準備して待っていた。
 確かこの前にも機械はあったぞ、でも入らなかった。これは言わない。
 事前の確認をして開始。もう組んで3回目なので、歯がゆくても何も言わずに仕切らせる。
 また、もがく。折角のエコーで何をチェックしてたの、これも言わない。
 どうも、どこでもがいているかも、自分の位置が分かってないみたい。
 『ヤバイかも、これは!』と思ってたら、静脈を探り当てたよう。
 太めのカテーテル挿入針に交換していくと、『んっ?』、動脈血が吹き出る。
 「針抜いて、ガーゼでギュッと圧迫。10分休憩。」と私が宣言。
 10分後、「どうする、やる?」と聞くと「やります。」
 再試、また同じ方向で探っていく。『同じドジ踏むゾっ!』と思った途端、さっきよりは浅めで血管に遭遇。
 心配な目で見ながら、任せて、カテーテル針を挿入。
 血液の色が赤い。管を開くと動脈血が吹き出て、圧迫止血10分。
 これで通常の勤務時間は終了。これ以上はスタッフにも悪いので「今日は終わり。後は明日やり直そう。」と宣言。
 研修医は何をもがいているのかが、まだ体感出来てないようだ。
 後でアドバイスを入れる。何処で学んできたのかは、聞くと“あっち(教えた方向)”にトゲ刺しそうで止めた。
 一つ一つの手技、動作の目的をもっと考える余裕が出来たら成長する。

 明日に期そう。

※ 政府が経済対策「給付金方式」、これって以前似たようなこと米国でやってたような気がする。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« CT下肺生検 | トップ | 鎖骨下静脈穿刺2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事