ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

“プレッシャー”お久しぶり。

2007-03-13 21:40:03 | Weblog
 久しぶりの鎖骨下静脈穿刺は結構“プレッシャー”になった。
 この所、ずっと研修医や若いののやらせていて、自らが最初からやるのはどの位の空白があったろうか。忘れた。
 しかも、以前に研修医がまずった方だったし、朝の回診時に話しておいたけども。
 午後一時半頃からの予定と前日から準備を頼んでおいたのに、針や絹糸が用意されてなく、他病棟まで取りに行った。結局、使う品々の半分は自分で揃えた。
 何のために準備しといてと指示を出しておいたんだろうね。
 この為に開始は10分遅れ。
 患者さんに、「今から始めますよ」と言うと、「先生を信頼申し上げていますから」と有り難いお言葉を頂いてしまった。
 イソジンで刺入部周囲を広めに消毒、一回だけする。乾くのを待って麻酔から開始。はじめにイメージした方向では届かず、やや近めに変更し静脈に到達。
 太めの針で探っていくと骨をかすって「痛い!」と痛みを感じさせて『マズッ』。
 少し角度を変えて命中。次いでカテーテル(柔らかい管)を進めていくと、当たる感じ。すなわち、ガイド管が充分に入ってないのだ。
 このまま進めるか、刺し直すか迷いがで出たがそのまま進めると、少しの抵抗の後に血管に入った感じ。
 すぐさま、注射器をつけて引くと血液の逆流、“OK”。
 『痛い』と感じさせた辺りで背中に汗がにじんだ。しかし、周囲は分からなかったようだ、“ラッキー”。
 全てを20分位で終えて、結果はまずまず、御家族に報告して、ちょっと出張。
 出張から帰ってきて、胸部レントゲン写真を確認して再度“OK”。
 朝から、“プレッシャー”感じてた。直前に尿意もあったし、緊張した、久しぶり。
 じゃあ、いつもは軽くやってるのかと、そうでもない。
 いつもは適度の緊張の中でやってるんです。
 明後日、研修医に胸の手術をしたことのある方をやらせ、また、私は以前胸の小手術をしたことのある方の胸腔穿刺をやる予定。
 
 緊張からの開放後は家でワイン、秘かに乾杯。

※ 日本でも胴体着陸が起こってしまった。“プレッシャー”に打ち勝って上手くできて良かった。
コメント
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