30mAhリチウムポリマ電池専用充電器

　エアロソアラの改造には30mAhのリチウムポリマ電池を使いますが、リチウムポリマ電池と一緒に充電器が必要になります。

　対応充電器キットLPC1KITは小さなパーツを使っているため、充電器の組み立てにはある程度はんだ付けの知識が必要です。。

　あまりにも小さな部品なので、はんだ付けが難しいという話が初心者の人たちから寄せられました。そこで30mAhリチウム・ポリマ電池専用の充電器完成品LPC30を用意することにしました。

　4.5V～6.5Vの電源を用意して、電源のプラス・マイナスを基板にはんだ付けすればすぐに使えます。

■注意
　古いACアダプタ(ラジカセ等に使われているもの)には表示電圧が5Vあるいは6Vと記載されていても、出力電圧が7Vを超えるものがあります。古いACアダプタを電源に使用する場合は必ずテスタで出力電圧が使用電圧範囲内にあるか確認してください。

　電圧を確認しないで充電器につなぐと、充電ICから発煙して充電器が壊れる場合があります。




携帯電話のACアダプタを使ったLPC30の試作品


試作充電器で30mAh Li-Poを充電中の様子


商品化したLPC30充電器


LPC30で充電テスト中の様子


　電源には携帯電話のACアダプタ、DC5V出力のACアダプタ、ニッカド電池、ニッケル水素電池、アルカリ乾電池などが使えます。

　充電器に電源をつなぐとLEDが点灯します。充電電池をセットすると電池が満充電されていない場合はLEDが点灯したままになります。充電が完了するとLEDが消えます(ほんのり点灯)。LEDが消えたあと電池をつないだままにしても過充電になる心配はありません。

　充電時間は電池残量にもよりますが、最大で約1時間半ほどです。リチウムポリマ電池はメモリ効果がないので、継ぎ足し充電して大丈夫です。





　充電器は30mAh専用として組み立ててありますが、カッターナイフで基板の一部をカットし、「外部プログラム抵抗」のところに充電電流に合った抵抗を取り付けることで、10mAhから140mAhのリチウムポリマ電池の充電ができます。

　「外部プログラム抵抗」のパターン穴は2.5mmピッチなので、２ピンのソケットをはんだ付けして、設定電流にあわせたトリムポットをセットして使うとよいでしょう。

　LPC30は充電ICにLTC4054L-4.2を使っています。充電電流の設定は以下の式を使います。

　R(KΩ)=150/I(mA)

　充電電流10mA　→　R=15KΩ
　充電電流20mA　→　R=7.5KΩ
　充電電流30mA　→　R=5KΩ　（LPC30では5.1KΩ±1%誤差の抵抗を使用)
　充電電流50mA　→　R=3KΩ
　充電電流70mA　→　R=2.15KΩ
　充電電流130mA →　R=1.16KΩ
　充電電流140mA →　R=1.08KΩ

　充電器に供給する電源の極性を間違えたり、充電電池の極性を間違えて接続すると充電器は瞬時に壊れるので注意してください。