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 市販の送信機(トレーナ端子のあるもの)にセットする赤外線送信モジュールは今までにもいくつか発表してきましたが、赤外線送信モジュール完成品として供給するのは初めてになります。

 インドアプレーンの入門者からキットを組み立てたがうまく動作しないといった相談や、インドアプレーンを始めたいがもっと簡単に入門できる機材はないかといった要望や、いままでラジコンを楽しんできたが、インドアプレーンに興味はあるものの機材を自分で組み立てるとなると敷居が高いといったことなどを考慮してつくりました。

 「みんなで作ろうインドア・プレーン」出版の影響もあり、ここに来てインドア・プレーンに興味を持つ人が大変増えてきました。

 インドアプレーンに興味を持つ人の工作レベルはというとさまざまです。自ら製作して楽しむことのできる人たちはまったく問題ないのですが、電子工作は苦手だがインドアプレーンをやりたいという人も多いのです。

 2006年1月からプリント基板を発注できる体制が整い、赤外線送受信機から充電器に至るまでキット化してきました。また入門者への配慮として基板完成品も増やしてきました。





 要望がありながら今まで手を付けていなかったのが市販の送信機にセットできる赤外線送信モジュールでした。開発に時間がかかりましたが、ようやくシンプルな赤外線送信モジュールITXMができました。

 前置きが長くなりましたが、ここからは赤外線送信モジュールITXMの説明です。

 赤外線送信モジュールをセットすることのできる送信機は、トレーナ端子がついたFutabaとSanwaの送信機に限ります。JRの送信機(送信機内部からトレーナ端子に電源が供給されない)では使えません。

 Futaba送信機には2種類のトレーナ端子があります。丸型のDIN6ピンコネクタと角型のマイクロコネクタが使われています。Sanwaの送信機には5ピンのDINコネクタが使われています。

 角型のマイクロコネクタはこちらで取り扱っています。丸型のDIN6ピンプラグはこちらで取り扱っています。



Futaba送信機用の結線見本


 Futaba、Sanwa送信機のトレーナ端子の結線については「PICマイコンでつくるインドア・プレーン」の第2章に詳しい説明があります。

 赤外線送信モジュール完成品ITXMには、送信機のトレーナ端子からコントロール信号と電源のプラス/マイナスを3ピンのJSTコネクタに供給します。

 ITXMの電源は送信機にセットした電池から供給されます。Futaba純正の送信機用ニッカド電池はもちろんのこと、ニッケル水素電池や取り扱いに注意すれば3セルのリチウムポリマ電池も電源に使うことができます。

 送信機にセットされているクリスタルや、高周波モジュールをはずし、トレーナ端子からのケーブルを赤外線送信モジュールをつないだら、送信機の電源スイッチをONにします。基板上のLEDが点灯すればここまでの作業はOKです。基板をすばやく左右に振ってみてください。LEDが点滅している様子を確認することができます。

 送信機の電源スイッチをOFFにして基板の2PのコネクタにLED基板をつなぎ、再び電源スイッチをONにします。デジタルカメラかビデオカメラで赤外LEDの点灯を確認すれば送信機の動作テストは完了です。

 赤外発光ダイオードにはSLR932AV-7KまたはQED234を3個直列+2.2Ωの抵抗を最大8列まで使うことができます。バレーコート1面程度の体育館をカバーできます。部屋で使う場合は1-3列程度で十分です。出力がコネクタ方式になっているので、使い分けると良いでしょう。

■変調周波数を切り替えたい場合

 赤外線送信モジュール完成ITXMは38KHzの変調周波数にセットされています。38KHzの赤外線受光素子(NJL21V380A)を使った赤外線受信機が使えます。





 56.9KHzの赤外線受光素子を使った赤外線受信機と組み合わせて使う場合は、基板のパターンをカットします。

 38KHzと56.9KHzを切り替えて使う場合は、基板のパターンをカットしてから切り換えスイッチをはんだ付けします。



変調周波数を切り替えられるようにスイッチを追加


Futaba FF9にセットした様子


■使用する電池について

 送信機にセットできる電池にはいろいろな種類の電池があります。電池によって流せる最大電流が違ってきます。

 赤外線送信モジュールをセットした送信機では、できるだけ多くの電流を流せる電池が向いています。多くの電流を流せる電池ほど内部抵抗が低くなり、大きな赤外線出力になります。つまり通達距離が伸びることになります。

 部屋の中など狭い空間で使うならどのような電池でも問題ないのですが、体育館のような広い場所ではなるべく内部抵抗の低い電池を使って通達距離を伸ばすようにしましょう。

 どのような電池を使ったらよいかわからない場合は実際に試して確認してください。



テストした電池


 上がニッカド電池(容量1000mAh)で中と下がニッケル水素電池(2000mAh)。すべて秋月電子で調達したもの。下はかなり前に調達したもので、現在は2700mAhの容量になっています。

 テストでは下のニッケル水素電池がよく、ほかにも同じGP2300を使っていますがよい結果が得られています。上と中は大電流放電に向いていないようで、充電したあとFutaba FF9にセットしてスロットルをハイにするとすぐにバッテリアラームがなってしまいました。

 ニッケル水素電池の充電に対応したschulze isl6-430dのsencitiveモードで充電しましたが、オートで上と中は約0.3Aの充電電流、GP2000とGP2300は1.9Aで充電さたことからも、GP2000、GP2300がいかに内部抵抗が低いかがわかります。ただしニッケル水素対応の充電器が必要です。 

 送信機には電池電圧のアラーム機能を備えたものがありますが、送信機によって8.5Vや、9.5Vに設定されているものなどまちまちです。赤外線出力が大きい場合、内部抵抗の高い電池を使うと、充電直後にも関わらず、電圧低下アラームがなる場合があります。そのような電池は使わないようにしましょう。内部抵抗の低いニッカド電池やニッケル水素電池を使えば、バレーコート1面程度の体育館で十分な通達距離が得られます。

 3セルのリチウムポリマ電池を使った場合赤外線出力が最も大きくなりますが、電源電圧が9V以下にならないように管理しなければなりません。リチウムポリマ電池を送信機の電源に使用する場合は必ずバッテリモニタが必要になります。

■追加情報(2008/02/05)

 ITXMは4チャンネル以上の送信機で使えるように設計してありますが、FUTABA SKYSPORT 4の初期バージョンで動作しないことが判明しました。

 そこでPICマイコンプログラムをバージョンアップしました。4チャンネル送信機で動作しない場合はバージョンアップ・プログラム(ITXMV2.HEX)をダウンロードしてPIC10F200に書き込んでください。

 ITXMV2.HEX (マウス右クリックで「対象をファイルに保存」)


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コメント
 
 
 
赤外線受光素子 (プレーン初心者)
2007-01-08 21:35:33
変調周波数を切り替えたい場合
赤外線送信モジュール完成ITXMは38KHzの変調周波数にセットされています。83KHzの赤外線受光素子(NJL21V380A)を使った赤外線受信機が使えます。
83KHzの赤外線受光素子とありますが?
 
 
 
38KHzが正しいです (toko)
2007-01-09 22:58:52
誤記を訂正しました。
 
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