ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

日本と世界の政治情勢を考える

2017-01-30 16:55:27 | 日記
日本と世界の政治情勢を考える

 アメリカ大統領は、予想に反して共和党のトランプ候補が当選しました。彼は、メディアを信用しません。ツイッターで自分の主張だけを、発信続けています。今のところ、世界はそのツイッターに翻弄されているといってもよいでしょう。でも、羊飼いの少年が、あまりにも「狼か来た、狼が来た」と叫べば叫ぶほど、人々の関心は遠ざかっていきます。今回は、黒田さんに宿題を出されたトット記者が、世界の政治情勢について説明します。

黒田「戦後72年間にわたって、日本はアメリカの動向に最大限の注意を払ってきました。アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪を引くとまで言われていたのです。トランプ大統領になり、日本の状況はどうなるでしょうか」
記者「アメリカの動向を最大の指標としてきた日本の土台が、揺さぶられるのは間違いないようです。救いは、現在の安倍政権が世界的に見ても、極めて強い政権基盤を持っていることです。欧米の政治状況と比べれば、日本の社会は平穏さを保っているといえます」

黒田「安定しているようには、見えないという有識者もいます。平穏さの根拠は何ですか」
記者「円安と株高は、日本企業に収益の改善をもたらしています。昨年の急激な円高環境と様変わりしています。今年の3月の決算は、多くの企業が増益基調を維持できるという予想です。経営者の多くは、積極的に投資や研究開発ができると考えています。為替や株価の動向に関係なく、企業体質の強化や成長戦略を実施しようとしているのです」

黒田「日本の少子高齢化、1千兆円にも及ぶ借金財政、日銀の異次元緩和というサイクルが、長続きしないという有識者もいます。日本の財政が破綻すれば、国際協調どころではないとの意見もあります。どういう策があるのでしょうか」
記者「現在の良好な経済状況を起点にして、賃金増加から消費が拡大していく好循環を推進していくことです。財政破綻には、奥の手があります。1千兆円の国債を返済する場合、現金で返すことになります。1千兆円の現金は日銀が印刷すれば良いのです。アメリカがドルを印刷して、赤字を克服していることと同じことをするのです。でも、そこまで日本経済が追い込まれてはいません」

黒田「ずいぶん大胆な奥の手ですね。トランプ大統領は、法人税の減税やインフラの投資の拡大、規制緩和などの産業促進策を打ち出すとの観測が上がっています。それに呼応するように、アメリカの株価は順調に上がっています。アメリカの経済が加速すると、どうなるのですか」
記者「アメリカの経済が成長を続けると、世界中からアメリカに資金が流入します。少なくとも、アメリカ経済の回復は、日本経済にも好影響をを与えるのは間違いありません。でも、新興国からアメリカに資金が流出しています。苦境に陥っている国も出始めています。新興国企業のドル建て債務は、3兆ドルを超えているのです。これらの国では、社債の発行が急減しています。信用力が落ちていることを意味しています」

黒田「これからのアメリカに対する世界の国々の対応はどうなるのでしょうか」
記者「嘘をつきながら、アメリカの大統領になった者はいませんでした。少数派を抑圧する候補が勝利するシナリオは、民主主義の後退を意味します。経済グローバリズムへの反発が、彼を勝利に導きました。アメリカとイギリスでは、国際協調を拒否し、自国中心主義の道を選びました。戦後世界の成長と安定を支えてきた国際秩序が、漂流することになると考えています。トランプ大統領の政策に期待すると同時に、期待外れだった場合のリスクに備える対応を行う二段構えになるでしょう」

黒田「国際協調主義は、激しい攻撃にさらされると予想されます。EUなどでも右翼が勢力を伸張するという見方が有力です。どのように私たちは行動すれば良いのでしょうか」
記者「アメリカでもEUでも右翼の思想に感化された個人が、増殖を続けています。一時は成りを潜めていたヘイトグループが、大手を振って主張をし始めているのです。これらの暴力を伴う行動は、イスラム過激化の思想と類似性があるようです。でも、民主主義がいかに脆弱だとしても、これよりマシな制度があるわけではありません。地道ではありますが、自立した一人一人の意見を認め合うことが大切になります。健全な合意を作り上げられる社会を、逆風の中で作り上げていくことになります。鍛えられた民主主義は、より逞しくなりますよ」

黒田「希望の光は、何かありませんか」
記者「イスラエルの観光客が、長野県の外れにある八百津町に訪れるそうです。主要観光ルートから外れた町に、訪れる理由は『命のビザ』にあります。八百津町にある杉原記念館に、年間8000人ほど訪れるのです。世界大戦中ナチスに迫害されたユダヤ人に、『命のビザ』で脱出を助けた杉原を偲ぶために訪れるのです。訪れるユダヤ人は、杉原の業績を紹介するヘブライ語のビデオ見て涙するそうです。人道的であることは、人種や民族を超えて共有されるものです。できるかどうかはわかりませんが、インドのガンジーのように非暴力・不服従の精神で行動ができたら素晴らしいのですが」
黒田「行き先の不透明な世界を、少しだけ考えていますね。今日は60点です」


ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。


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