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中国の環境規制はスモール特需をもたらした  アイデア広場 その292

2017-12-08 15:54:19 | 日記
 三井化学は、ドリンク剤などに加える「タウリン」が好調です。タウリンは、アミノ酸の一種で、ドリンク剤に使われてることで知られています。それだけではなく、養魚場での飼料やペットフードの添加剤としても大量に使われているのです。飼料やペットフード向けの安価な中国品が、大半を占めていました。ここに来て、中国のタウリン生産が急減したのです。理由は、中国当局による排水や排ガス規制が強まり、生産が制限されていることなのです。中国は環境規制の強化を打ち出し、排出に総量規制を導入しました。この規制に対応できない企業が、生産を減らさざるを得なくなったのです。その代替処置として、日本や海外の企業からタウリンを輸入しているわけです。
 そこで中国の環境規制がどのような影響を及ぼすのかを考えてみました。中国では、白板紙の製造で現地メーカーが100トン単位の減産に追い込まれています。白板紙は菓子箱などに使われる高級ダンボールの一種です。白板紙の製造で使用した薬品を取り除くことを求める規制が、強化されたのです。規制強化が、工場でのパルプ生産に待ったをかけたわけです。中国の中間層は、確実の増加傾向を示しています。経済的にも環境面でも、自分達の考えを持つようになってきています。汚職や賄賂政治に対する取締りには、拍手を送っています。でも、それだけでは満足したり、納得したりする時期は過ぎたようです。自分たちの健康を守る政治を望むようになっているわけです。共産党もその要望に応える政策を行っています。健康意識が高まると、規制強化の水準を上げることになります。
 中国の現地企業は、規制対象が水質や土壌汚染まで広がると、その規制の水準に対応できないようです。環境技術に優れた日本企業に、商機が訪れているわけです。今年度に入ってダンボールは、値上げラッシュです。日本も、紙原料のパルプや包装用の厚紙を増産しています。品質の高い商品を提供できる日本などの企業は、中国での商機を拡大しています。タウリンやダンボールだけでなく、環境規制により多くの産業が出荷の停滞する状況が続くようです。タウリンを安定供給している三井化学が、今回は駆け込み寺の役割を果たして、利益を上げています。日本以外の企業にも、原料供給の依頼は増えています。古い生産設備の残る中国の製造業は、大胆な設備廃棄を進め新鋭の設備が稼動することになるでしょう。環境規制の強い分野も、中長期的には成長を予測されます。
 現在のスモール特需は、中国の環境規制に準拠した生産体制が整うまでの恩恵です。日本の企業が、環境対応の技術の優位性を末永く維持しようとすることは当然です。その手法は、機械だけでは、優れた製品を生産ができないシステムを構築することです。機械プラス人間の技能ということになります。例えば、優れた工作機械だけでバネを作っている工場は、中国に機械を買われたら終わりになります。多品種少量のバネを作る耕作機械を、自分流に使えるようにしておくのです。機械だけでは作れない工程を残し、残った部分を人間が一手間かける生産工程を設けるのです。
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