ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

高齢者にお金を使ってもらう

2017-01-25 17:54:06 | 日記
高齢者にお金を使ってもらう

 久しく言われていることですが、資産を持つ高齢者がお金を使うようになれば、世の中のお金の流通が活発になります。お金の流通速度が上がれば、経済活動は活発になるのです。税金は至る所から政府や市町村に還元され、教育にも研究にも予算を回すことができます。保育所などで問題になっている待機児童ゼロの解決も、夢ではありません。今回は、高齢者の方にお金を使って頂く仕組みについて、藤堂さんにトット記者が話を伺いました。

記者「高齢者の市場は、まだまだ未開拓という意見があります。これについては、どのような突破口があるのでしょうか」
藤堂「商品を売る側とかサービスを提供する側が、間違った考えを持っていたのです。高齢者を、哀れな老人と捉えていました。彼等に年寄り臭い洋服を売ろうとしても、売れるはずがありません。ある昭和一桁生まれの女性は、集会に行くときは赤い靴を履いていくそうです。帰るとき、赤い靴は1足だけですぐに分るのです。他の高齢者は、皆同じようなくすんだ、いわゆる老人色の靴なので探すのに苦労していたそうです。この赤い靴を履くような消費者を育てることが、一つの突破口になるでしょう」

記者「どのような企画が求められるのでしょうか」
藤堂「高齢者に歓迎された企画に、『フルムーン夫婦グリーンパス』があります。これは、青春の雰囲気と高級感を盛り込んだものだからヒットしたのです。衣服にしても、高齢者になればなるほど、若さを強調するものが求められるのです。マンネリ化を打破するような商品を連発していかないと、高齢者の消費は市場から遠ざかってしまいます」

記者「高齢者の美的感覚も、消費活動に関与するものなのでしょうか」
藤堂「日本の『道』のつく芸術の根底には、美があり、快があり、楽があります。茶道、華道、剣道などの修行は、厳しいものです。でも、一定の技を修得すれば美しいというものが分かってきます。美しいものを美しいと感じ、表現することは、精神的高揚に繋がります。『道』の芸術には、道具が必要になります。茶道では茶碗であり、剣道では日本刀になります。これらは高価なものです。高齢者になればなるほど、美の境地に深く没入できます。と同時に、高価なものが必要になります。美は、高いレベルでの消費活動を促すものなのです」

記者「確かに大量生産・大量消費ではありませんね。でも、高額消費の場が高齢者の周辺には存在するわけですか」
藤堂「はい、美は時代の精神を破る力があります。上手に導き出すことができれば、商品のブレイクスルーをもたらすこともあるのです」

記者「そんなことが、可能なのでしょうか」
藤堂「江戸時代、儒教は幕府の重要な精神的支柱でした。女性を美しいと感じる捉え方は、儒教の教えからは逸脱したものです。そんな中で、浮世絵は儒教の精神を突き破り、美人画の全盛をもたらしました。日本だけでなく世界にその美は大ききな影響を与えたことは、ご存じの通りです。役人が腐敗した文化文政の時代に、新しい浮世絵の文化が栄えたのです。今の時代が、腐敗していたとしても、そして格差があったとしても、文化は栄える潜在力をもっています」

記者「確かに浮世絵が全盛を迎えたとき、版画師や摺り師なども華々しい仕事をしています。単なる消費以上の技術の爆発が起こったわけですね。新しい企画は、時代が受け入れるニーズと一致して初めて売れるようになるわけですか。」
藤堂「そういうことです。時代を覆う精神的価値観を打ち破ったとき、新たな商品、文化ともいえる消費爆発が出現します。団塊の世代は、ビートルズの出現でこれを体験しています。まったく違った音楽が出てきたかと思うと、瞬く間に世界を席巻していったのです。アップルのアイホンなどもその例になりますね。今の高齢者には、変革に対応する柔軟な姿勢と巨大な資金があるのです。何かの刺激を契機に、一気に吹き出るかもしれませんよ」

記者「消費の行き着くところは、最終的どういうものなのでしょうか」
藤堂「消費の個性化が進み、高級化の方向に向かいます。高級化の行き着くところは、お金の値打ちのつけられないサービスや情報になります。高齢者の余暇やゆとりは、ますます増加していきます。彼らは、自分の価値観を基準に、消費活動を楽しんでいます。売り手は、彼らの眼力に耐える商品を作り、提供することが求められるわけです」
記者「若者から流行を作り、それを全世代に波及させる仕組みに限界が来ているわけですね。対象を絞り、コアな消費者を開拓する必要性がわかりました」


ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。
ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« インテリジェンス その3 ... | トップ | 2017年の新しい技術開発 »

日記」カテゴリの最新記事