ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

アイデアを量産する

2016-10-18 21:15:47 | 日記
アイデアを量産する

 私たちの生活は過去の人びとが考えたアイデアによって支えられています。現在でも各種の産業は、優れたアイデアを求めているのです。製造業、宣伝広告、販売業では日常的にアイデアを作り続けています。作られたアイデアは、知的財産、知的所有権、新製品開発などの実利的なものになります。現在は、社会の要請から、大量のアイデアが求められています。今回も平賀さんに、アイデアをたくさん作るお話をトット記者が尋ねました。

記者「セレンディピティはアイデアと関係していると聞いたのですが、どうなのでしょうか」
平賀「セレンディピティという言葉は、思わぬものを偶然に発見する能力とか幸運を招き寄せる力という意味です。近年、この言葉がアイデアを考える上でキーワードになってきました。前にアイデアの質を高めるためには、知識をたくさん仕込むことも大切だということをお話しました。セレンディピティを、高める本の読み方があります。自分の興味のある分野だけ読んでいては、この能力が高まらないのです。意識して、好きな分野と意識していない分野の本を読んでいくことで、この能力を高めることになるのです」

記者「偶然に発見するとか幸運を招き寄せるということは、分かったように思います。どうすれば捉えられるのでしょうか」
平賀「『偶然』が現れる瞬間を捉えるには、セレンディピティのプロセスを良く理解しておく必要があります。アイデアのプロセスは、『集める』、『並べる』、『組合せる』、『選ぶ』でした。脳は、各行程で事実と事実の関連性を探る作業をしています。セレンディピティの『思わぬもの』や『幸運』は、この各行程でひょっこり顔をだします。その瞬間、捕まえないとすぐに隠れてしまいます。アイデアを集める作業を始めたら、いつでも周到な準備や心構えが必要になるのです」

記者「思いつきや幸運を捉えるために、準備が必要なのですか」
平賀「はい、大変重要です。見えないものを見えるようにしておく日常の工夫や努力が、セレンディピティを引き寄せ、アイデアをつくることになるのです。普段であれば見逃す偶然が、常に問題解決に取り組んでいる人には、偶然ではなく新しいアイデアの糸口になります。問題解決を考えている人達は、その『思わぬもの』がピースとしてここに入ったら、解決の構図や引出をたくさん準備しています。言葉で捉えられない場合、絵とか図という形で捉える準備をしている場合もあります。もちろん、この準備にはデータを収集し、分析する地道な日常的努力が必要であることはいうまでもありません」

記者「アイデアを日常的に作り出すことが求められています。どうすればアイデアを量産できるのでしょうか」
平賀「量産するツールとして、アイデアボックスという手法があります。下の表は、横軸が、流通、種類、地域、運搬手段の4つが並んでいます。縦は5つそれぞれ並んでいます。これらの組合せは、理論的に3125通りになります。この中から10%でも良いアイデアの萌芽が出れば、多くのアイデアが作れることになります」

流通 種類 地域 運搬手段
コンビニ ②衣類 東京・大阪 鉄道コンテナ
スーパー 飲料水と酒類 仙台市 大型トラック
問屋 生鮮品 登米市 ④小型トラック
個人商店 レジャー用品 昭和村 自転車
①通信販売 電気家具 ③限界集落 人間(宅配ボックス)

記者「具体的には、どのようにするのですか」
平賀「たとえば、①通信販売、②衣類、③限界集落、④小型トラックという組合せで考えて見ましょう。通販は今現在、小売業では、コンビニと並んで売上げを伸ばしている業種です。これからも、売上げを伸ばしていきます。限界集落では、スーパーや個人商店が撤退しています。気に入った衣類は、通信販売で買うパターンが増えてきました。問題は、限界集落内の家と家の距離、そして限界集落同士が離れていることなのです。これらの集落を小型トラックで、個々の家に配達することは、ドライバーを酷使しコストがかかり過ぎるのです。この4つのワードから配達の最終段階で、ドライバーの酷使を軽減しコストをいかに減らすかという課題が出てきます。この課題を解決するアイデアが、必要になります」

記者「確かに、具体的な課題が出てきました。どうすれば、アイデアは出てくるのですか」
平賀「限界集落の中心に荷物をおいて、そこからは人間が運ぶことにすれば良いというアイデアが出てきます。付け加えれば、中心にある家に宅配ボックスを設置します。ボックスに取りに来た場合100円引きにします。ボックスのある家の方が運ぶ場合、100円を支給するのです。限界集落では宅配ボックスを使用し、ドライバー労力を軽減し燃費を抑えるのです」

記者「大都市の場合は、どんなアイデアが出てきますか」
平賀「スーパー、生鮮品(ジャガイモ)、大都市、鉄道+小型トラックという組合せで考えてみましょう。北海道は、日本のジャガイモの7割ほど生産しています。これを、大消費地に安く供給するという課題設定です。産地でジャガイモを鉄道コンテナで、人口密集地の大都市に運びます。ジャガイモで充たされた鉄道コンテナを小型トラックで、スーパーの駐車場に運び、そこで販売するのです。コンテナは自動販売機になっていて、100円を入れると市価の半額でジャガイモが出てくるというものです。人手やコスト抑えることができます。アイデアボックスからは、自動的に組合せが出てきます。その中から、アイデアの萌芽や『ピース』を選んでいけば良いのです」

記者「問題解決を考えている人達は、その『ピース』がここに入ったら、課題解決が可能になるという構図や引出をたくさん準備しているという意味が初めて分かりました。3125の組合せの中にそのピースがあれば、アイデアは出てくるということだったのですね」
平賀「はい、工場生産では原料から最終製品まで作り上げる時間をできるだけ短くすることが求められます。完成品を1個作る時間を全ての工程で認識された現場は、士気が高いといえます。士気の高い現場からは、アイデアが豊富に出てきます。引出の準備ができている職場ともいえます。流通でも同じことがいえます」

記者「アイデアは、懸命に考えている人からは出てくるが、考えない人からは出ないことがよく分かりました。そして、闇雲にアイデアを考えようとするより、アイデアのツールを利用する方法もあることが分かりました」
平賀「アイデアの量産は、アイデアボックスだけでなく、いろいろなツールがあります。自分にあったツールを利用すると楽しくアイデアが出てきますよ」


ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。

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