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箱根駅伝 その7 寒さ対策

2016-12-20 17:05:54 | 日記
箱根駅伝 その7 寒さ対策

 箱根駅伝では、ブレーキがよくあります。予定タイムを大幅に遅れることです。この原因には、寒さが関与していることがあります。寒さ対策も以前に比べれば、数段進んでいると聞いています。どのように対策が行われてるのかを、トット記者が嘉納さんにインタビューしました。

記者「長距離選手は、心拍数が少ないと聞いたのですが本当なのですか」
嘉納「いろいろですね。健康診断で、ある有力選手の心拍数が36でした。スポーツに詳しくないドクターはあまりに少ないことに驚いて、精密検査を受けるように言ったという笑い話があるほどです。1回の心拍で多量の血液を送り出すことができれば、身体の各組織に酸素を多く供給でき、走力を高めるためには有利になります。毎日起床前に心拍数を計ることによって、選手は体調を管理しているチームが多いようです。一般的には、起床時に心拍数が多いと疲労気味であり、少ないと体調が良いという判断をしています。最近、疲労に関する研究が進み、いくつかの興味深い報告があります。疲労には交感神経緊張型と副交感神経緊張型の2つのタイプがあることが分かりました」

記者「交感神経は、活動しているときに働きを活発にし、副交感神経は、休息しているときに働き身体の疲労を和らげると高校で学びました。この2つのタイプでどう違うのですか」
嘉納「交感神経緊張型の場合、疲労が蓄積していれば心拍数は多くなります。起床時に心拍数が多ければ、疲労が蓄積していることになります。この場合、練習量を減らしたり、休息を普通より多くとれば良いわけです。でも、副交感神経緊張型の疲労は、起床時に心拍数が少なくなるのです。これを体調が良いと判断して、強めのトレーニングをすれば体調はさらに悪化します。心拍数だけで判断するのではなく、練習の経過や体重など総合的に判断することが、選手の健康管理には必要になるわけです」

記者「マラソン選手は1レースで2500キロカロリーのエネルギーを消費し、4kgの体重を減らすといいます。主なエネルギーとして体脂肪を使うと聞きましたが本当なのですか」
嘉納「はい、そうです。ただ体脂肪をエネルギーとして燃やすためには、時間がかかるのです。グリコーゲンが種火として体脂肪に点火するのですが、すぐには着火しないわけです。長距離選手の体内には、肝臓で100g、筋肉に250gのグリコーゲンが貯蔵されています。これらのグリコーゲンを使いながら、徐々に脂肪の燃焼に繋げていくことになります。糖質の少ない食事をしていると、グリコーゲンの蓄積が少なくなります。グリコーゲンが枯渇した状態では、体脂肪が効率的にエネルギーとして使えない状態になるのです。毎日糖質を補給し、消耗したグリコーゲンを補充しながら、練習をしていくわけです」

記者「マラソンに適した気温は、一流ランナーであれば7~10℃と聞いています。これ以下の寒さになるとどういう影響がでるのですか」
嘉納「寒さによって記録に悪い影響が出てくる気温は、一流ランナーで3~5℃です。気温が5℃以下になると、寒さで血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。血液の流れが悪くなるため、心臓に戻ってくる血液量が減少するようになります。血液の減少は、脚部の筋肉への酸素供給量を減らし、走力を低下させます。結果として、駅伝などに見られるブレーキとなって、勝敗を左右することになるわけです」

記者「寒さ対策で、大切なことはどんなことですか」
嘉納「ウオーミングアップ後の保温です。寒い風の吹くレースのとき、前走者が予定タイムより遅れてくると仮定します。タスキを待つ選手は、遅れた時間の間、寒風にさらされ体が冷えてしまうのです。タスキを受け取った選手は、遅れを挽回しようとして、ハイペースで前半に入ります。前半のハイペースのツケは、後半になると失速という形になるわけです」

記者「体を冷やすことは悪いことがわかりましたが、どうして悪いのですか」
嘉納「はい、体温は36.5℃ですが、体内の血液の温度は39℃が最適といわれています。それが外気温の低下により、血液の温度が37℃以下になると、酸素の受け渡しが悪くなるのです。寒さは『震え』などによって、エネルギーを奪っていきます。すると、走ることに専念する脚部などの組織に、エネルギーの供給が減少するのです。走るスピードを低下させ、結果としてブレーキという状況になるわけです」

記者「寒さに対して、身体の対応メカニズムは色々あるようですね。他にはありますか」
嘉納「気温が0℃以下になり、風が強くなると熱放散が、促進されます。この放散が、足の痙攣(けいれん)を誘発することがあります。箱根駅伝では、小田原から箱根山中まで高度差があり、他の区間より気温の寒暖差が生じるのです。最も最近では携帯などの普及により、各大学とも区間の気象の変化、特に風向きや気温には、上手に対応するようになってきています」

記者「寒い中で有利にレースを進めるにはどうすれば良いのですか」
嘉納「それが分かれば、優勝してしまいますよね。でも、各大学とも工夫しているところです。人間の体は、気候を記憶しているといわれています。寒い季節の練習は、体に記憶されているのです。寒い季節に、箱根と同じような距離をポイント練習でこなすことでしょう。寒いという環境の中ので練習することで、自分に適した服装や水分補給などを試行錯誤しながら覚えていくことになります」

記者「以前、箱根駅伝に出るチーム編成は、『4.3.2.1』と呼ばれる黄金比率があるとお聞きしました。4年生が4人、3年生が3人、2年生が2人、1年生が1人というチーム編成です。上級生が多い大学が、安定してレースを進めることができるというものでした。寒い季節の練習もこなして、あらゆる状況に対処できる走りができるという意味だったのですね」
嘉納「その通りです。速く走るためには、状況に応じた走り方がも求められるのです」


ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。再度申し上げますが、現実の世界ではありません。虚偽の世界のお話の中に、有益だなと思うことがあるかもしれません。虚偽の世界のことを、現実の世界で試してみることは、推奨されることはあっても、禁止されることではありません。ただし、利益をあげても損害を受けても、自己責任ということをおわすれなく。


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