ファンタジアランドのアイデア

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福島県の学力向上策を考える  「ふくしま」を少し良くするアイデア その41

2017-11-22 17:31:55 | 日記
 小学生より中学生の方が、将来に対する希望が小さくなっているのではないか。学年が進むにつれて、積極的に授業に参加する行動が減少しているのではないか。日本の子どもは勉強ができるけど、勉強が嫌いだという子が急増しているのではないか。これらの話題は、多くのマスコミで取り上げられています。でも、実証されたわけではありません。これらの問題が、起こっている学校もあれば起こらない学校もあるからです。学習指導要領は、確実な学習内容の習得のために、授業時間を増やしました。小学1年生850時間、2年生910時間、3年生945時間、4年生980時間です。これらの時間を学習して、目標に到達するわけです。
 そこで、福島県はどのような到達状況になっているのか、それをさらに向上させるためにはどうすればよいのかを考えてみました。「全国学力テスト」は、子どもたちの学習状況を把握するため、文部科学省が小学6年生と中学3年生を対象実施しているものです。文科省は、2014年度から市町村教委による学校別の成績公表を認めました。福島県の各市町村の学力状況が把握できるようになったわけです。文科省は、過度な競争をあおらないようにと配慮しています。小数点第一位を四捨五入して、整数値で公表しているのです。でも、福島県は独自に小数点第一位まで計算し公表しています。結果は、国語がおおむね全国のレベルより上で、数学が少し下という結果です。残念なことは、中学校の数学が全国学力学テスト開始以来、全国平均を上回ったことがないことでしょうか。福島の学校教育は、数学に弱点があるのかもしれません。もちろん、対策も行っています。現職教諭の中で指導力が優れている「コアティーチャー」を各小中学校に派遣して、学力向上につなげる事業を行っているのです。この成果が、全国との学力差を改善することに、つながってきたといわれています。
 このままの指導体制をとっても、学力は向上するでしょう。でも、今回は既存の資源を使った学力向上を提案します。日本はOECDの先進国で教育費が非常に少ない国といわれています。でも、家計に占める教育費は、非常に多いのです。つまり、政府や市町村の教育予算は少ないのですが、それを各家庭が補っているわけです。総額では、もちろん日本の子供一人当たりの教育費は世界の上位に入ります。いわるゆる塾やネットを使ったエドテックなどに、家庭の教育費が使われているのです。
 学校と塾、そしてエドテックの3者が、協力して子供たちの学力を高める仕組みを作ってほしいのです。3者がバラバラにやっていれば、重複の無駄が出ます。遅れている子には丁寧にわかるまで教えます。このことは、丁寧に教えるのが上手な先生や塾にお願いすることになるでしょう。進んでいる子には、より高度な学習を提供する仕組みを作るります。子供たちの中で、教えたり教わったりする仕組みが自然にできれば、福島の学力向上は確実なものになるでしょう。公と民がスクラムを組んで、学力向上を目指して欲しいものです。