ファンタジアランドのアイデア

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国際牛肉価格の流れが面白い アイデア広場 その156 

2017-08-09 16:44:11 | 日記

 新聞を読んでいたら、豪州産の牛肉が、アメリカ産より高くなったという記事がありました。5年ぐらい前の価格は、豪州産が1kg400円で米国産が500円でした。それが今年になると、豪州産607円で米国産が601円になっています。価格の上昇に驚くとともに、その理由を知りたいと深掘りしました。豪州産は、広い国土を利用した牧草による飼養が中心です。米国産は、トウモロコシなどの穀物飼料を中心にした飼養のため割高になっていたわけです。近年の穀物過剰による値下がりが、米国産に良い影響を与えていたのでしょう。一方、豪州産は干魃により、牧草の被害が大きくなり飼養が困難になったということでした。ここで分かったことは、世界の人口が増加するとともに、牛肉の価格は高値に推移していくということです。特に、中間層や富裕層が増加する国は、牛肉の消費量が増えることが明らかになっているわけです。
 そこで、今後の牛肉をどのように輸入したり輸出したりしていけばよいのかを考えてみました。世界で最も牛肉を輸出している国は、インドです。ところが宗教上の理由から、牛肉を輸出することに制限がかけられたようです。インドから最も輸入している国は、ベトナムです。もっとも、その大半はベトナムを経由して中国に流れています。第2位の輸出国は、ブラジルです。ブラジルは、輸出する肉の衛生基準が満たされなかったという理由で、取引が減少しているのです。牛肉の輸出輸入国は、気候や宗教、そして衛生環境にって左右されているわけです。
 狂牛病の事件以来、中国は米国産の牛肉の輸入を禁止していました。その方針を今回のトランプ大統領と習主席の会談で、解禁の方向に舵を切りました。その影響は、いろいろ出てくるようです。まずは、日本向けの牛肉が、値上がりすることです。アメリカは、日本と中国の両方に市場を持つことになります。高く買ってくれる方を、選べるわけです。もう一つの心配は、トウモロコシの輸入についてです。中国政府は今まで農家を保護するために、トウモロコシを市場よりも高い価格で購入していました。その政策を止めて、海外の安いトウモロコシを輸入する方向に舵を切りました。中国の政策は、世界のトウモロコシ市場に品不足をもたらすものです。不足をしたものを買う場合、高値で買うことになります。日本は、トウモロコシの世界最大級の輸入国です。ここでも、中国と競合することになります。余談ですが、中国は穀物生産を常に重視しています。中国は、民衆に食べ物を与えられない王朝が民衆によって滅ぼされるという歴史をたどってきました。その中国政府は、穀物生産量を増やすために、遺伝子組み換え技術を採用していくスタンスに方向転換しています。
 日本の牛の飼養戸数は、5年前に比べ25%減少しています。日本の牛肉生産の基盤は、弱体しているのです。明るいニュースもあります。総合商社の丸紅が、アメリカで高級牛肉生産をはじめました。中国が、米国産の牛肉を解禁しました。丸紅は、高級牛肉を中国に輸出できるわけです。高級牛肉で儲ける方法は、IoTを利用した下記のようになるかもしれません。
コンピューターに雌牛か発情すると歩数が急増する牛の習性データを学習させます。次に、ネットに接続したIoT歩数計を雌牛に装着し、毎日の歩数を計測します。機械学習のモデルから、雌牛の歩数が急増すると発情したというサインになります。このサインが出た場合、適切な時期に人工的に種付けを行います。このシステムを導入した畜産農家は、黒毛和牛の増産が実現しました。年間で1軒あたり平均約1,000万円の増収になったということです。稼ぐためには、質の高い小牛を確実に産ませて育てることになります。和牛のブランドも認知されつつあります。高級化志向で、海外に打って出るのも面白いかもしれませんね。


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