昼の疲れを取る睡眠ルームの人気が、高まっています。昼の疲れを軽減すれば、午後以降の仕事が能率的に進みます。社員にとっても会社にとっても、昼寝はウインウインの状態を創りだすものでしょう。中学校や高校でも、一斉に昼の睡眠を取る学校も出てきています。午後の授業において、集中力が衰えないという嬉しい報告も出てきています。
そこで、昼寝の効用を考えてみました。疲労には、身体的疲労、精神的疲労、神経系の疲労があるとされます。身体的疲労は、休養や睡眠で取れます。精神的疲労は、身体を適度に動かすことによって取ることができます。もちろん、休養や睡眠でも取れますが、効果的に取るには、運動が良いとされるわけです。神経系の疲労は、目の疲れや肩凝りが代表的かもしれません。これの場合、良質な睡眠が良いとされます。働く方の昼休みは、1時間以内でしょう。この中で、食事をして昼寝をすることになります。取れる時間は、せいぜい15分から20分程度でしょう。でも、昼寝は長く寝てはいけないのだそうです。この15分から20分間の昼寝が、有効だといわれています。
この限られた時間で、最も効率的な昼寝を考えてみました。できるだけ早く睡眠の状態に持ち込む方法を探ったわけです。メタモルフォシィという照明があります。この照明は、気分や情況に応じて、部屋全体の色の微妙な調整を可能にするものです。個々人の眠りにつく情況に合わせて光を調節してくれる優れものです。光の調整は、国際線の飛行機の深夜や夜明けに行われています。昼間の明るい太陽光は身体を活動的にし、夕暮れの光はくつろぎのモードにすることが知られています。寝る前には、明るい蛍光灯よりも、夕焼けのようなオレンジ系統の光を低い位置からあびると、睡眠に導かれるということになります。睡眠ルームは、光の調整ができることが望ましいわけです。
目の疲れは、単に目だけの疲れというわけではありません。体全体が疲れている時に、個々人が持つ弱い身体の部分が異常をきたすと考えればよいと思います。膝の痛みをかばえば、腰痛を悪化させることがあります。部分的故障は、体全体から俯瞰する見方も必要になります。目の疲れも、同じことがいえるようです。目の疲れと肩の疲れが連動しているかもしれません。そこで、マッサージの登場になります。人の手によるものが、最も効果的なでしょう。でも、最近のマッサージ機の性能も向上しています。疲れを軽減し、眠りに誘う機能も人には劣ります。でも、機能は日々向上しています。
さて、この素晴らしい部屋とマッサージ機を誰が用意するのでしょうか。社員が個人的に使うようになれば、それなりの業者が用意することになるでしょう。考えられるのは、既存のマッサージや指圧などを行っている個人業などが一つです。タイ式マッサージなどもあるようです。私は、スポーツジムなどで行ってはどうかと考えています。身体を仕組みに精通したトレーナーが、マッサージ機を使いながら、疲労回復に貢献する姿が目に浮かびます。眠りは飽和した多くの情報を、睡眠中に脳内で整理し加工して、アイデアとしてアウトプットする機能があります。そんな昼寝ができる睡眠ルームを求めています。