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『アメリカの保守本流ーアメリカ権力構造の深層 』 広瀬隆

2006年11月04日 | 外国関連

 

アメリカの保守本流.gif


プロ野球選手はアメリカが大好きなようです。松坂選手までアメリカに行ってしまうことになり、イチロー、松井…などなど、今や覚え切れないほどの超一流選手が大リーグ入り。田口選手のワールドシリーズでの活躍は、確かにうれしかった。

ところが、イラク戦争の混迷を受けて、アメリカ国内でも、また日本でもアメリカを批判する声が高まってきた印象ですが、同時に北朝鮮問題があります。今何かあった時に頼れるのはアメリカだけ。

日本人は複雑な感情でアメリカを見つめている。そんな感じでしょうか。

アメリカの情報通、ysbee さんから、『アメリカ人はなぜメディアを信用しないのか』 へいただいたコメントで本書を思い出しました。紹介しましょう。


本書の筆者、広瀬氏はイラク戦争に突入したアメリカを当初から激しく批判しました。かねてからイラク戦争にまい進するブッシュ政権には、大統領はじめ多くの石油利権にかかわる大臣や高官がいる事実は指摘され続けてきました。

イラク復興で生ずる利権も、アメリカ企業が契約済みというのも事実ですが、広瀬氏は、イラク戦争は利権などと全く関係なく、アメリカ社会の持つ本来的なしくみが必然的に引き起こした、殺戮だけが目的の戦争であり、早々にその失敗を予想していました。

その保守の持つしくみは、石油ではなく鉄道資本と石炭産業であるとして、その歴史を紐解きます。何と、アメリカ建国以来続いている、その利権構造、人脈がユダヤ資本と結びつき、途方もない財力を生み出しているというのです。

今、それを守ろうとする勢力がネオコンと呼ばれ、ブッシュ政権をマスコミ、軍事産業、金融界などを通して押えてしまったという指摘です。その構造と系譜を精査し、権力者がそれを国民に悟られないようにしているしくみを解説します。

そして、それを可能にしているのがロスチャイルド系のユダヤ資本であると繰り返します。


ちょっと待ってよ、本当ですか?言い過ぎじゃない?と問いかけたくなる一方で、これまで、ご紹介した、『官僚病の起源(岸田秀)』 や 『ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡(横山三四郎)』 と通じるところがあります。

ここに描かれていることが事実であれば、チョムスキーが 『9・11-アメリカに報復する資格はない』 で主張するように、アメリカは完全なテロ国家となり、特に今の政権は、犯罪まがいのことを平気で行なう最悪の集団ということになります。

また、“日韓を反目させるように仕向けたのはアメリカである” としたのは、金完燮(キムワンソプ)氏 の著作ですが、広瀬氏も 「アメリカの恥部を知ることが、アメリカが手招きするアジアの戦争から我々を守る活路である」 と主張します。


本当に引き込まれるように読みました。アメリカ社会を牛耳る保守のしくみを徹底的に解き明かした一冊ており、筆者がそもそもかなり反米であることを頭に入れた上で読んでいただきたいのですが、衝撃的な内容でした。



http://tokkun.net/jump.htm 

アメリカの保守本流

集英社

詳  細

 


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
広瀬隆 (風竜胆)
2006-11-04 12:45:50
広瀬隆、大昔、自分の専門の分野に関係する彼の著作を読んだことがありますが、結構論理のすり替えがあったりで、それ以来は避けています。
知りませんでしたが、今も結構活動しているんですね。

風竜胆さん (VIVA)
2006-11-04 12:54:23
そうだったんですか。風竜胆さんって、理系じゃなかったですか?あっ、もちろん今は、いろいろ勉強されていらっしゃるのは存じておりますが。何の分野か今度教えて下さいね。

アマゾンで見てみますと、すごい本だという声と、トンデモ本だという声と両方あるようなんです。

コメントありがとうございました。
Unknown (風竜胆)
2006-11-04 13:32:04
 もう十数年以上前なので、記憶もおぼろになっていますが、一時原子力発電を盛んに攻撃していた時期が合ったと思います。
 私も、一応電気工学専攻で修士までいっていますので、自分の専攻とは違うのですが、原子力発電についての知識もある程度持っています。
 確か、彼の主張は、「原子爆弾はいけないでしょう。だから原子力発電所もいけないよね」といったような論理の3段飛びのようなものだったと思います。
 でも原子爆弾は、核分裂するウラン235をほぼ100%まで濃縮する必要がありますが、原子力発電に使われるウランは、ウラン235が数%くらいの濃度ありません。だから、原子爆弾のような爆発はおこりようがありません。(もちろん、どのような技術にもそれなりのリスクはありますので、そこはきっちりコントロールする必要はありますが。)
風竜胆さん (VIVA)
2006-11-04 13:59:48
早速、丁寧に教えていただいて、ありがとうございます!また、アマゾンで確認しましたら、原発に関する著作がいくつかありました。チェルノブイリなどのドキュメンタリーも。

ただし、評価は低くないんですね。風竜胆さんのような専門知識のある方すれば、論理展開がなってないと。

なるほど貴重なコメント感謝します。
Unknown (kazu)
2006-11-04 21:26:30
Vivaさん、いつもコメントいただきありがとうございます、今日は朝まで朝生を観てまして寝不足です、そろそろ米国は中間選挙ですね、確実に共和党は負けますよ、特にカリフォルニア州知事は激戦です、たぶんシュワちゃんも痛い目にあうかもしれません、イラク問題はボディブローのようにブッシュ政権にダメージを与えました、北東アジアの戦略も変わるかもしれません、日本は真に自主防衛を考えなくてはいけなくなるかもしれませんね、本当に困ったものですよ、どうなるのでしょうかね日本は。
これからもよろしくお願いいたします。
秘中の秘公開 (ysbee)
2006-11-05 06:30:47
VIVAさん、またもやクローズアップでのご紹介、ありがとうございます。m(v_v)m
休日のブランチ頭でお邪魔したら、いきなり自分の名前がでかでかーっと(しかもビビッド・オレンジで)目に飛び込んできたので、いっぺんで目が覚めました。月曜朝ならもっと効く。(笑)

今日の本の広瀬さんやネットの国際評論家田中宇さんの論説は、ともすると「邪道」と受け止められる傾向がありますね。広瀬さんのコラムは昔よく週刊誌で読みましたが、日本を離れてからは本を手にした事もありませんでした。でも、この本は面白そうですね。

確かにアメリカの政治や社会構造を語る上で、ユダヤ人の階層は飛び越す訳にはいかない巨大な謎の存在でしょう。スフィンクスのように。こちらの様々な立場の評論家の論説を読んできた結論から申しますと、VIVAさんが概略したこの本の骨子はまったくその通りとうなずかざるを得ません。
タイトルに書いた「秘中の秘」というのは、日本では秘密でも何でもないのかも知れませんが、私が田中宇さんの『国際ニュース解説』を購読し始めたことです。偶然のきっかけで、レバノン戦争が始まった時に「いったいこのイスラエルっていう国は何でこんなにアホな戦争を始めちゃったんだ?」という憤りから発した疑問が湧き、その答えを模索していた時でした。
田中氏のコラムを読んでからは、それまでアメリカ人の評論家が奥歯に物の挟まった(Tongue in cheak )物言いでしか触れてなかった事実がどんどん説明されていて、面白さも手伝って2週間ほど没頭して全コラム読んでいたのですよ。(彼の記事にはすべて出典のリンクが貼ってありますので、ホントかいなという訳でそちらも全部原文で確認したので、結構時間がかかりました。)

結論を言うと、7割方当たっている。スフィンクスは通過して王家の谷まで来た感じです。
3割の疑問視する箇所というのは、少々偏向気味のサイトからの引用に論旨をおいている部分です。しかし、それまで何でブッシュが明らかに自滅的な政策を(無政策を)とるのか、イスラエルがなんであんなに危険な賭けに出るのか、不思議でしょうがなかったのですが、それらの疑問に対する驚愕の解答が田中氏の記事の中に毎回きちんとありました。
それは今日のこの広瀬氏の本の論拠と軸を一にするもので、ロスチャイルド系のユダヤ人と反対派との何世にも及ぶ確執が、米国政治の変動をひいては国際社会の転換を余儀なくしているのだ、という説です。保守的な評論家から見れば、ジョン・ル・カレの小説まがいの謀略説(Conspiracy theory)と一蹴されているかも知れませんが、9/11から3年、5年と経過したスパンでこの短い現代史を振り返ってみると、非常に当たっている部分が多いのに驚きました。

日本での田中氏への評価は存じませんが、読んでみて目からウロコの謎の氷解を経験することと思います。彼も7~8冊、新書判で本を出していたと思いますよ。私は最新の記事をメルマガで購読しています。
でも田中氏のコラムは短いし、毎回世界のあちこちへテーマが跳ぶので、IT用語的にモザイックな感じを受けるでしょうし、テーマの背景を把握せずに読むと判じ物かもしれません。むしろ求心的に1冊にまとめた広瀬氏の本の方が、きっと筋道立てて全体像が掴めると思います。(読んでいないので予測ですが)
またまた長~くなってしまいましたね。ブログを重くする張本人と言われる前に退却します。
まだ中間選挙の膨大な(!)データの編集に埋没していて、コーヒーブレイクで立ち寄ったところですので、アップしたらお知らせにきます。じゃーにー!q((^_^))r(挨拶もホリデイ版)
初歩的ミス (ysbee)
2006-11-05 06:42:39
やりました! Tongue in CHEEK です。
よくやるんですよ、こういう小学生のスペルミス。難しいと気をつけるんですけどね。CHEAK だったらアブ・グレイブ・プリズンです。あー、あと3日。民主党よ勝て!ブッシュ退陣!(Sorry、広告料払わなきゃ)m(v_v)m
山ちゃん (Unknown)
2006-11-05 10:07:19
田中宇さんのメルマガは私も購読しています。目からウロコの時が多いです。参照元を載せているのはとんでもない考えと受け取られるのを避けるためでしょうか。



彼は朝日ニュースター(朝日のCS放送、CATV向けニュース専門チャンネル)の「ニュースの深層」(毎日一時間専門家に意見をきく番組)にたまに出演しています。



だから、それなりの評価は受けているのでしょう。
kazuさん (VIVA)
2006-11-05 12:48:23
こちらこそ、いつもありがとうございます。アメリカが、イラク戦争の後片付けができないようだと、アメリカだけじゃなく、世界中が混乱しそうですね。

そういえば、フセインの判決が出るようですね。

日本の防衛は、教育問題同様で、これからますます論議になりそうです。せめて、迎撃ミサイルは置いてもらって、国民に最低限の安心感を与えて欲しいです。
田中宇 (VIVA)
2006-11-05 13:15:34
ysbeeさん・山ちゃんさん

田中宇さんのメルマガは私も、数年前からずっと読んでおります。書籍も数冊。このブログにも一つだけ載せておりますが…。

日本のメディアで9.11がアメリカの陰謀かもしれないという、当時はまさに荒唐無稽だったアイデアを最初に伝えたんじゃないでしょうか。

ysbeeさんがおっしゃるように、私も以前は、その情報元までしっかり読んでおりましたが、最近はサボっています。これまたまさにおっしゃるとおりで、あちこち飛ぶので、付いていけなくなってしまいました。

私の印象だと、途中から反米色が急に強くなったように思っております。

いずれにしろ、いつのものを読んでも、興味深いですね。

でも、これからは、ysbeeさんのフィルターを通してから読もうかな(笑)。
早速、ネット購入しました (LEPTON)
2006-11-05 16:59:26
VIVAさんのブログを拝見するたびにどの本も読みたくなってしまいます。

今回の本も賛否両論のようですが、一つの見方として読んでみたいと思います。
LEPTONさん (VIVA)
2006-11-05 19:35:29
ありがとうございます。楽天じゃなく、わざわざこちらにコメントいただいてすみません。感謝です。

本書は過激です。記事で書きましたように、本当?ホント?の繰り返しでした。おっしゃるように一つの見方ですね。

ysbeeさんがおっしゃるように、田中宇氏のメルマガを追うより、こうした本のほうが読みやすいことは確かです。

juniorもがんばっていますね!もう少しです。勉強のことで、何かありましたら、いつでもメールしてください。
広瀬氏について (hachi)
2007-08-17 16:35:45
古い記事ですいませんが、原発事故しらべてて出てきたのでコメントさしていただきます。

「原爆がわるいから原発も悪い」
といった短絡的な事を描く人じゃありません。
というかそんな文章はどこにもありませんでしたよ
爆発の危険性よりメディア報道で軽んじられている「汚染」の実態を詳しく書いていた筈です。

私が読んだのはチェルノブイリ事故は日本でも起こりえる、というような内容で、主に安全管理のずさんさ、報道のウソなどを指摘したものでした。

それを読んでから20年たちましたが
無数の原発トラブルが起き、それが隠蔽されつづけた事実を鑑みるに、
多少専門家からして怪しげなところもあるかもしれませんが、十分信用に足る内容であると言えます。
hachiさん (VIVA)
2007-08-19 16:19:55
はじめまして。VIVAと申します。どうも素人で原発などのテクニカルなことはわからないのですが、hachiさんのご意見では、信頼できる理論であろうということですね。

紹介した著者が信頼できない人物であると指摘されると、無知をさらしているようで、つらい面がありますが、逆にこうした内容ですとうれしいです。

わざわざコメントいただきありがとうございます。

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