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『オシムの言葉』 木村元彦

2006年09月05日 | サッカー関連
 
困りました。いったいどうご紹介すれば、本書を手にとってもらえるのでしょうか。実にすばらしい一冊で、生徒たちにもぜひ読んで欲しいのですが。

これまで、元日本代表監督トルシエを痛烈に批判した『 山本昌邦備忘録 』、前監督ジーコの思いを伝えた『 ジーコ、セレソンに自由を 』 も取り上げ、サッカーはあまり詳しくないのですが、それでもいつの間にか、サッカー関連で、ブログにのせた本は、小説なども入れますと10冊近くになってしまいました。

それぞれみな面白かったのですが、本書が、群を抜いて、超おすすめの感動ドキュメンタリーです。(小学生の読書感想文みたいですみません) 実際、“読書感想文”の全国コンクールの課題図書にもなっているそうです。いろいろな、興味深いエピソードをご紹介しようと思いましたが、ほとんどすべて、Wikipedia に出てしまっています。もう本当に困ります(笑)。


とにかく、“イビチャ・オシム”のサッカー人生には、祖国ユーゴの分裂、民族間の戦争が大きな影を落とし、そのさなかの代表監督ですから、そもそもストーリーの大きさ、重さが違います。戦争、家族、祖国、そしてサッカー愛。


氏は、先にご紹介しました、『 戦争広告代理店 』 で、銃撃の標的にされた街、サラエボの出身です。自ら率いる、代表チームには祖国に銃を向けている国の選手もいます。必死にチームをまとめ、勝たせようとしますが、マスコミ、戦況など、まわりの状況は悪化の一途をたどります。

時に、インタビューで、マスコミにまともにとりあわないのは、彼がマスコミの醜さを痛切に感じているからでしょう。 “彼らは戦争だって始められる”、 当然、祖国を戦争に駆り立てたこと、代表チームをばらばらにしてしまったことへの不信感です。


書名は、オシムの“言葉”となっていますが、彼の言葉が人を動かすのも当然でしょう。彼の国では、ユーモアは知性と同義だそうですが、彼は数ヶ国語を話し、数学の大学教授になれるほど、抜群の知性の持ち主です。

しかも最新のサッカーのスタイルを常に研究しています。注目選手であろうとなかろうと、自分がチームに必要だと信ずる選手を集め、すばらしい結果を出し続けている監督なのです。小野選手などを招集しない理由もわかったような気がします。選手に向ける目は非常に厳しく、かつ暖かい。


まことに失礼ながら、オシム氏が次期日本代表監督と聞いた時は、高齢だという点がひとつ。外国人ばかりだなというのがもうひとつの理由で、ジーコから格落ちだと、しろうとは考えていたのですが、とんでもない。


本書を読んでいれば、それこそ三顧の礼をもってしても、ぜひ日本に迎え入れたい大監督でした。たとえ、すぐに結果は出ずとも、彼が育てた、日本代表チームを絶対見てみたい。そんな気にさせる一冊でした。


http://tokkun.net/jump.htm 



オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

集英社インターナショナル

詳細


■■ オシムに乾杯! ■■
要するに、その思いを伝えたかったのですが、力が入って“読書感想文”になってしまいました。引き続き精進いたしますので、まぁ大目に見ようの  クリック、いただけるとうれしいです→ にほんブログ村 本ブログ   人気blogランキングへ 

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13 コメント

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良い本らしいですね (bucky)
2006-09-05 14:14:19
私も、オシムってどういう人?と少し調べた事がありました。

民族対立があった旧ユーゴでも、民族を越えて評価されている人物の1人だと記されていました。戦渦の時代を、様々な理不尽な思いもしながら生き抜いて来たわけですから重みが違って当たり前なのかもしれませんね。

今の日本の大人にに欠けている、大切な視点を持ち合わせている人なのかもしれない、という気がします。

もちろん、サッカーについては素人ですが、日本サッカーを取り巻く何か本質的なものが変わるきっかけになりそうですね。
buckyさん (VIVA)
2006-09-05 15:22:34
そうそう、そう言えばいいんですね。ナイスフォローで、ありがとうございます。



もしよろしければ、お読みになってみて下さい。もちろん往年のユーゴの強さを知っていて、選手の名前などを覚えている方が読めば、さらに深い感動があると思います。



私が知っていたのは、ストイコビッチだけで、あと名前を聞いたことがあるなという感じの選手が数人だけ。それでも充分堪能できました。



今、鈴木選手か誰か、あちらに行っていましたかね?不確かですみません。
太平洋を超えて (ysbee)
2006-09-05 17:27:16
はるばるご投稿、ありがとうございました。

別冊のハワイのページの方へ投稿機能をつけたら、本誌の方が機能しなくなってしまいました。夏休み(勝手にひと月休暇設定)も終わったので、そろそろブログの大改装をしなくては。



アメリカでは、サッカーは中学生までで、あとは右も左もおしなべてアメフト一色です。大学生のリーグは、甲子園の野球とそっくりで、応援のアルプススタンドがスクールカラーで真っ赤になったり、真っ青になったりします。

NFL (National Football League) が、さしずめ日本のプロ野球でしょうか。なので世界中がワールドカップで湧いている最中でも、誰も興味を持っていないようです。



でも、この本はそそられますね。VIVAさんのおすすめが実に効果的なので、どの本もつい読みたくなってしまいますよ。1週間待ってまとめてオーダーした方が良さそうですね。

明日は何でしょう? 楽しみです。

ysbeeさん (VIVA)
2006-09-05 20:50:07


さきほどはコナコーヒーをごちそうさまでした(笑)。この本は、良いと思いますよ。カタカナで、いくつかの地名と、~ビッチという名前も多く出てきますから、それさえ気にならない人なら…。



アメリカのスポーツも大好きですよ。特にアメフトは。デトロイトに知り合いがいましたのでライオンズを応援していましたが、野球のタイガース同様、どうも上がってこないですね。



また、何とか皆さんに興味を持っていただけるような本を探してみます。
VIVAさん (ysbee)
2006-09-06 05:32:39
お粗末さまでした(笑)

昨日はブレンドだったので、今日はストレートをお召し上がりください。(バーチャルカフェより)

ボスニア関連では、ヨーロッパで初のピラミッドを発見というニュースがこの春ありまして、不思議大好き人間の私はすっかりはまってしまい、ネットで読み漁った資料を訳して特集しました。

オスマナジッチというボスニア生まれのおっちゃんが、インディアナ・ジョーンズ気取りで掘ったら、出てきちゃったんですよ、ピラミッド。

写真を見る限りホンモノみたいですが、その後どうなったのかな?

久しぶりにフォーラムサイトで追って見ようと思います。

思い出させてくださって、マハロ!です。

(今日のURLはそのページへのリンク)
ysbeeさん (VIVA)
2006-09-06 13:32:47
そのニュースは知りませんでした。ヨーロッパにピラミッドが、同じくらい古いものがあったとすると、かなり大きな歴史の書き換えが必要になってきますよね。



そのおっちゃんやりますね(笑)。あとからおじゃましますね。
課題図書。 (HIRO。)
2006-09-07 01:00:42
この本は高校の課題図書に選定されたので読んだ高校生も多いのではないでしょうか。図書館でも予約が多くてかなりの順番待ちです。
HIRO。さん (VIVA)
2006-09-07 12:20:29
本当に、読みやすくて、感動を味わえる良い本だと思いますよ。興味を持って、ユーゴの歴史を調べてくれるような生徒がいたら最高なんですけどね。
空気読んでください。 (トロ)
2006-09-07 18:58:03
ファンタジーサッカーに

それほど関連性が深いエントリでもないのに

http://tbp.jp/tbp_2000.html

上記の場所にトラックバックしないでください。
トロさん (VIVA)
2006-09-07 19:13:28
すみません。勘違いしてしまいました。お許しを。
初のおじゃまです。 (メタボリック)
2006-09-16 18:24:42
 オシム監督はサッカーの監督としてばかりではなく、人間としても興味を感じさせる人です。

 オシムの言葉を読んで昔読んだ「オフト革命」を読んだときのことを思い出しました。オフトは勝つための組織論・人材論を日本サッカーに植えつけて日本のサッカーを世界レベルまでにあげた功績のある人です。「オフト革命」も一読を勧めます。
Unknown (ひなみっくす)
2006-11-25 23:55:41
トラックバックありがとうございます。

>とにかく、“イビチャ・オシム”のサッカー人生…
ほんとにそうですよね。
この本を理解するには、ユーゴ紛争等の歴史的な勉強も、必要になると思います。
ひなみっくすさん (VIVA)
2006-11-26 00:02:43
こちらこそありがとうございました。

ジーコのようなスーパースターとも違うし、トルシエのような、派手なパフォーマンスもない、落ち着いた監督で、日本にあいそうだと感じます。

とにかく長い眼で見てみたい監督、そんな気がいたします。

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