本を読もう!!VIVA読書!

【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

習った漢字 ゆとり教育の成果は?

2007年04月11日 | メルマガ関連記事





コラムのコメント欄で、歴史などは特に、『教科書を易しくすると逆に分かりにくくなる』 というパラドックスを紹介しましたが、国語の漢字学習だと、“まぜ書き” がそれに当たるでしょうか。“ら致” とか、“う回” とか難しい漢字を使わず、ひらがなとまぜて書くやり方です。


やはり、“拉致(らち)”、“迂回(うかい)” と漢字を書いて、難しければルビを付けてくれた方がずっと読みやすいし、子どもにとっても良いと私は思いますが、いかがでしょう。


それはともかく、その漢字に関してですが、これもゆとり教育で学習量が減りました。教科書は易しい方が良いという方もおられるようで、その易しくなった教科書の漢字を生徒たちはどの程度書けるのかという調査がありますのでご紹介しましょう。


これも、今月の当教室のメルマガで取り上げたものです。以下がメルマガの記事です。



 ■■■


『習った漢字』


中2・3年生の生徒諸君に質問です。ちゃんと頭の中で具体的に答えて下さいね。いいですか。

■ 質問 ■ 去年(中3なら2年生の時の一年間、中2なら1年生の時)、君たちが学校で習った教科書に出ている漢字、今100問テストをしたら、何問くらい正確に書けるでしょうか?


先生方にも

■ 質問 ■ 去年一年、学校で教えた漢字、生徒が今年になってどのくらい書けていれば指導した側としては満足でしょうか?


一応すでに教えた漢字、習った漢字ですから100%書けるのが理想ですが、まぁそうは行きませんよね。東京都内の6校の中学生2000人以上を対象に、ベネッセが実施した漢字の書き取りテストの結果をお知らせしましょう。

概要はこちら ⇒ 
http://benesse.jp/berd/center/open/report/kanji/2005/pdf/kanji01.pdf


中学1・2年生には中学1年で習った漢字を、中学3年生には2年生に習った漢字のテストを実施しました。 で結果ですが、びっくりしますよ。


  ■ 得点 ■   ■生徒の割合■

【0点以上~10点未満】   17.7%

【10点以上~20点未満】  22.2%

【20点以上~30点未満】  21.3%

【30点以上~40点未満】  13.9%

【40点以上~50点未満】  10.5%

【50点以上~60点未満】   6.2%

【60点以上~70点未満】   4.0%

【70点以上~80点未満】   2.5%

【80点以上~90点未満】   1.5%

【90点以上~100点以下】  0.2%



何と平均点はたったの27.8点!全部習ったものですよ。 しかもこのテストを受けた生徒の中には、当然学習塾に通っている人も多数含まれているでしょうから、それを除いてテストをしたらどんなことになるのでしょう。おそろしい。

さらに学校間の平均点、一番上の学校が、32.4点もあるのに、一番下の学校では22.1点と、平均で何と10点もの大差が付いています。

このデータに今の“ゆとり教育”の問題点が集約されているような気がします。とにかく公立の学校が宿題も出さず、定期テストの時しか、生徒たちは漢字をまとめて練習せず、その時だけ覚えてもすぐに忘れてしまいます。

おそらく計算問題にしても、英語にしても、社会や理科も同じでしょう。みんな大丈夫かな?

さらに詳しいテストの内容はこちら ⇒http://benesse.jp/berd/center/open/report/kanji/2005/pdf/kanji03.pdf

 

■■■


いかがでしょう。小学校に英語の授業を入れることも議論されていますが、その前に改革することがあると思うのです。ここまでひどいとなると、もはや学校だけの問題ではないような気もしますし、塾だって力不足でしょう。家庭環境やパソコンの普及の問題もあると思います。

実際に漢字が書けないというのは、子どもに限ったことではありません。テレビの字幕にも誤字が目立つという指摘もあります。(そういえば、この前、あるアナウンサーが不手際(ふてぎわ)を 『“ふていさい”をお詫びします』 と言っていてびっくりしました)


しかし、少なくともこの調査結果は、“全員が分かるようになる” ことを目指し、学習内容を厳選したはずの、ゆとり教育の成果です。それぞれの学校にそれぞれの事情があるのかもしれませんが、何よりもこうした調査を綿密に行い、そのデータを公表することで、適切な対策も立てられると思うのです。



最後まで、お読みいただきありがとうございました。
もし記事に賛同していただければ、クリックをしていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
今日も何とか本の紹介もしたいと思っております。
 
↓   ↓   ↓

(2位)にほんブログ村 本ブログへ(1位)ブログランキング(2位)(6位)(お試し)
  

P.S. 漢字に関して、白川静先生の 『神さまがくれた漢字たち』 はすごい本だと思いました。よろしければ参考までにご覧下さい。


http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】

 

 



 

 

ジャンル:
学習
コメント (12)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 全国学力テストに関して (... | トップ | 『文明の衝突と21世紀の日... »
最近の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (子育て情報局)
2007-04-11 15:20:14
はじめまして

突然のコメント失礼致します。

私のサイトで、こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

http://babyif.blog96.fc2.com/blog-entry-458.html
Unknown (milesta)
2007-04-11 16:41:57
>家庭環境やパソコンの普及の問題もあると思います。

ケータイの影響も大きくありませんか?
女子だけかもしれませんが、私達の中学の頃といったら、仲良しと交換日記はやるし、授業中に手紙はまわすし、とにかく書く書く書く・・・。全部手で書いていましたが、今はそれがケータイになって書かなくなったのでは?
たぶん内容はすごくくだらなかったけど、それでも質より量(笑)で、字を覚えていったのではないかと思います。

振り仮名形式は大賛成です。読書で自然に覚えるのが早道ですし、交ぜ書きはよけいにわかりにくいです。
私は小学生の時、振り仮名無しの大人向け『赤毛のアン』を読んで、しばらくの間「幾何」を「いくなん」、「兎に角」を「うさぎにつの」だと思っていました。あれも振り仮名があったらなぁ・・・。
日本語の原点 (ysbee)
2007-04-11 17:25:45
milestaさんの「兎に角」は、ジョークで使えますね。"戴き"です。

私が小学生の時代(新石器時代)ですら「戦後の子供の国語力の低下」
と嘆かれていました。
それから下ること半世紀近い現在は、嘆かれた私自身が書く文章が
「漢字が多過ぎて難しい」と苦情が出る始末。
日本語はどんどん簡素化して、奥行きのない団地の4畳半みたいな
風体になってしまうのでは...と、この先が案じられます。

ゆとり教育は「悪平等」につながり、
才気煥発な優秀な子の芽を摘んでしまうのでは?
子育て情報局さん (VIVA)
2007-04-11 18:27:31
リンクを貼っていただいたのですね。ありがとうございました。
milestaさん (VIVA)
2007-04-11 18:38:13
携帯電話もそうですね。つまり電子機器の登場で、実際に紙に書く機会は圧倒的に減っています。私も誤字脱字が多いので、本当はあまり他人のことは言えないのですが、会社組織などから出されるメールやお知らせのたぐいでも、漢字や敬語の間違いが目立つようになった気がします。

先日は、ある出版社からのメールである本を私に、『ご拝読いただけませんか』とあり、???。ちょっと驚きました。うさぎにつの、学校や塾が頑張らねば(笑)…。

ysbeeさん (VIVA)
2007-04-11 18:53:06
日本の場合は、明治以来少しずつ易しくしていったそうですね。知識が少数の人たちの持ちものから、文学などを楽しむ人が増えてきたことから、その流れができて、特に戦後はGHQの民主化政策で、漢字制限などが一般化してきたようです。

そこからさらにさらにず~っと易しくしている流れですね。

アメリカなら、レーガン大統領時代に出された、『危機に立つ国家:A Nation At Risk』 というレポートにも詳しいのですが、その結果起こるのは…、やはり日本でも起こっているわけですね。
マジやばいよ! (bucky)
2007-04-11 21:25:26
どうも。昼間の話が気になって社会科の教科書を調べてみました。本当にない!別冊の資料集には1行あるんですが、教科書には・・・
以下、その部分を引用します。
『・・・1945年8月6日には広島、9日には長崎にアメリカ軍は、原子ばくだんを落としました。1発のばくだんでいっしゅんにして数万人もの人々がなくなりました。ソビエト連邦軍も満州にせめこんできました。日本は8月15日、ついに降伏しました。こうして、アジア、太平洋を戦場とした15年にもわたる戦争が、ようやく終わりました。・・・』そしてこれを読んで気が付いたのが、所謂、まぜ書きの読みにくさ。“ばくだん”"なくなる""いっしゅん""せめる"がどうして漢字ではいけないのでしょうか。6年生ですよ。
息子の間違いじゃなかったみたいでした。マジやばいよ。ちなみに東京書籍の「新編新しい社会 6上」です。
漢字 (haruママ)
2007-04-11 21:36:26
私自身、漢字が苦手なので、書けば書くほど冷や汗ものなんですが・・・

教科書が、そんななんですね、驚きです。娘は最近、夫と区の図書館へ行くようになり(春休みだたので)、好きな本を借りてきてました。絵本かと思いきや、ホント色々~。
本を読む子は、漢字にも興味持つんですね~(ちょっと親バカ)。「この字は○○って読むの?」と聞かれて、びっくりでしたが・・・
教科書で教えられないのなら、やっぱり自分でどんどん本を読んで字を覚えていくしかないですね。(私は教えられない・・・
いつまでも、この興味が続いてくれることを祈るばかりです。
buckyさん (VIVA)
2007-04-11 22:45:58
ちょうどさっき授業が終わって、ボクも小学校の教科書を調べるか、社会の先生に聞こうと思っていたところです。ありがとうございました。

大感謝です!

塾の先生が教えてもらってどうするという話もありますが(笑)…、大学受験英語担当ということでお許しください。東京書籍はですね、英語の教科書はわりと好きなんですが、小学校の歴史はノーマークでした。

中学の歴史教科書が話題になった時、びっくりしたのが、東京書籍です。例えば「蒋介石」を人名索引で引こうと思っても東京書籍の教科書には「ショウカイセキ」のところに出ておらず、中国読みの「チャンチェシー」です(笑)。何事もやりすぎの会社なのかな~という気がしますね。


それはともかく、本当にありがとうございました。私もまた、記事にするパワーが沸いてきました(笑)。どこかで扱います。何か子どもがかわいそうですね。本当に“ヤバい”じゃ済まされないですよ。

haruママさん (VIVA)
2007-04-11 22:57:20
いや、その通りですよ。本に興味を持つのが近道だし、受験に関係なく、とても大切なことだと思います。

何度もブログで書いていますが、公立学校がしっかり普通の学力に意識を向けてもらえれば、教育問題のかなりの部分が解決されると信じています。

buckyさんが社会の教科書を写していただいたおかげで、私ももう一度小学生の教科書を見直して見ようと思います。

ハルちゃんにはどこかタイミングを見て、漢字検定があることをぜひ教えてあげてください。できれば最初は絶対に合格できるターゲットで。

英語を教えていても、感じるのは国語力が最後に影響するということです。正確には漢字というより言葉ですが、小学生の時に、何となく奥が深いなぁ~と感じて興味が持てればしめたものです。
再び (haruママ)
2007-04-14 23:46:36
漢字のこと、その後また、色々考えてみました。
自分のブログに、VIVAさんの記事をリンクさせていただきました。
http://blog.goo.ne.jp/mouchan-ito/e/a23f62081b3170f89553c2dfbed4ec33
haruママさん (VIVA)
2007-04-15 04:13:47
記事、拝見しました。良いじゃないですか、ぜひぜひぜひやってくださいよ。

実は実は、うちの塾でも、漢検は受験できるので、毎回数十人受けているのですが、たいてい生徒の親も何人か入っているんです。見ていてもすがすがしいというか、ご立派だと思います。

私は8級からだと思っておりましたが、10級があるんですね。もう受けられますね。過去問を見て、あせらず準備して下さい。秋でも良いじゃないですか。

もう一つ、内緒ですが…、実はわたし、若かりし頃、生徒と一緒に受けて、漢検3級持ってますが、今息子は準2級で、負けております。これ、絶対に内緒ですよ(笑)。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。