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『図書館の神様』 瀬尾まいこ

2006年10月29日 | 小説
 

図書館の神様.jpg


■読書週間■ ですから、素敵な書名の付いた一冊、“図書館の神様”をご紹介しましょう。もちろん中身もすばらしい。


瀬尾氏は1974年生まれ、中学の講師をしているのですが、本書の主人公も中学講師です。 彼女はある事件をきっかけに、自分の勉強や進路をよく考えないまま、都会を離れて、地方の学校の講師になります。

人生の方向性を見失ってしまい、何となく妻子ある男性との付き合いは続いているものの、熱愛というのではなく、大人の諦観を持ちつつ、また教育に対する情熱のわかないまま、授業をし、文芸部の顧問を任されます。ただし、文芸部の部員は垣内くんという生徒たった一人。

部活の場である図書館から、主人公の心の再生の物語が始まります。たった一人でも部活動に参加し、本を読み考え、先生にも自分の純粋な意見をいう垣内くん。大人の世界のいやな面を知ってしまって、気力のわかない主人公との対比が自然に描かれています。

主人公の語る、学校や同僚に対する不満は経験者ならではのものでしょう。塾講師として、そのあたりも興味深く読みました。


 じ~んと来る、そんな感じです。びっくりするような派手なストーリーの展開はないにもかかわらず、最後の感動シーンまで読者を離さないような一冊だと思います。秋の夜長、きっと一晩で読みきってしまうのではないでしょうか。



http://tokkun.net/jump.htm 


P.S. 『図書館の神様』という日本語は英語になるんでしょうか。八百万の神の日本ならではの日本語??? 誰か教えて!
P.S.(2) 不倫場面さえなければ、私ももっと大声で生徒に薦めやすいし、きっと入試にいっぱい使われますよ(笑)。良い本です。


図書館の神様

マガジンハウス

詳 細

『図書館の神様』瀬尾まいこ
マガジンハウス:165P:1260円


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16 コメント

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A Spirit in the Library (山ちゃん)
2006-10-29 18:44:46
「図書館の精霊」とでも訳されるのでしょうか。



と言うのも「もののけ姫」のシシ神様(でしたっけ?)は、日本版のDVDに収録されていたスペイン語吹き替え版では、「la espiritu del bosque(森の精霊)」でしたので。



西洋世界では日本の神々はみんな精霊扱いになるようです。(イスラム教に精霊信仰はあったのでしょうか。ちょっと気になります)
瀬尾さんも好きですよ。 (風)
2006-10-29 19:25:24
こんばんは。『図書館の神様』は、瀬尾さんらしい作品ですね。この先生(名前が思い出せず、失礼します)は、垣内君に文学の楽しさ(深さ)を教えられた感じがします。仕事やその他日常生活全てが物憂い彼女に一条の光を与えた垣内君の存在は、この作品の柱です。

私の職場の司書の方と話していたら、この垣内君は司書仲間で大人気だったそうです。「こんな生徒が実際にいたら…」と、この話題で持ちきりだったそうです。(この本が出たのは大部前ですので、過去形で書かせていただきます)

『優しい音楽』『幸福な食卓』『卵の緒』など、重いテーマも優しく語ってくれますね。
Unknown (milesta)
2006-10-29 22:12:39
瀬尾まいこさん、読んだことがないのですが、気になっていました。

不倫・・・あるんですね。最近よく児童文学として紹介されている本には、不倫とか父母別居とか離婚とか、軽めの性描写が絡んでいるのが多いようで、世相を反映しているのかもしれないけれど、ちょっとなぁと思っていたのです。私が古いのかなぁ?



神は、私もspiritsが思い浮かびました。

日本の神は始祖という意味合いもあるので、こちらはour first parentsですかね。(辞書で調べました。)

ともかく神=GODと訳すのはやめて欲しいですね。時々こちらの人に

「日本人は死んだらGODになると思っているんでしょ。(なんて不遜な!)」と言われたりするので。
日本の神の概念は広く深い (山ちゃん)
2006-10-29 22:53:16
神様、つまり「神+様」にはどんな場合でもSpiritがふさわしい気がします。(^_^)



でも、一神教を信じる西洋の人たちも、ゼウスとか、ポセイドン、アテナ、アフローディテなどのギリシャの神々はGodと言ってますから、我々日本人も天照大神など日本の神話の神々はGodと言っていいような気もします。(と言おうかそう言うべきでしょう) そうすると、アキレスは日本でいうところのスサノオかな?



ま、日本の「神」の指し示す範囲が、西洋の「God」よりも広いのだとおもいます。GodとSpiritの使い分けはかなり微妙ですね。本来ならGodとSpiritのあいだにある概念も必要なのかしれませんし。
おんなじでした! (VIVA)
2006-10-30 07:30:06
山ちゃんさん、milestaさん、英語の方の質問にヒントをいただきありがとうございます。



そうなんです。spirit だと。精霊というと、“森”に宿っているイメージですかね。そうすると、いかにも人工的な“図書館”を、無限の広がりがあるかのように例えているのでしょうかね?



本書を読むと、どうもそこまで神秘的ではないような気がして…。wonder ぐらいはいかがでしょうか?神様にはムリ?



まぁお遊びですが、気になります。



コメント本当にありがとうございます。勉強になります!
風さん (VIVA)
2006-10-30 07:35:03
おはようございます。



えっ、風さんも司書でいらっしゃる?もしそうなら、このブログのブックマークにある、HIROさんと一緒ですね。横のつながりなんかあるんでしょうか。





そうですか、司書の方々には主人公より垣内くんに話題が集まるのですね。とてもおもしろい情報、ありがとうございます!
Espritu (ysbee)
2006-10-30 07:59:50
今日の議論、おもしろいですね。神と精霊。キリストを加えれば三位一体論に展開していきそうで。

大昔、まだ青二才で唯物史観論者と精神論を議論していた頃に、世界の意識としての正のエネルギーがスピリットで、それを人間の体に具現化したものがキリストで、これらの総体である全宇宙の存在そのものが神だ………てなことをやりとりした記憶があります。

今はとてもそんな大上段な発想を持つ余地もありませんが、日本と西欧の精神風土の違いを認識する上では、一度は通らなくてはならない関門でしょうね。



司書さんと言えば、進学する大学を選ぶときに、図書館司書大学というのに惹かれたことがあります。毎日最新の本が読めていいなという、極めて原始的な発想にかられてです。結果は親孝行のつもりで、実家に近い平凡な地方大学に納まりましたが。

若い時の選択というのは、その後の一生を左右する大きなピボタルポイントですから、進路指導の先生方ゆめゆめ検討を怠らず、その生徒さんが一番生き生きと生きられる方向を指差してあげてください。
genius (milesta)
2006-10-30 10:21:13
VIVAさんのコメントで思い出しました。

「図書館の」神様であれば、「守護神」ではないでしょうか。「genius」

カソリックの国にいたときに、職業や誕生日や地域ごとに守護聖人がいて、日本の氏神様に似ているなぁと思っていました。だけど「聖人saint」では人間ですから、「守護神genius」かと。
ysbeeさん (VIVA)
2006-10-30 12:59:27
こんにちは。おもしろいですねって、ysbeeさん、平凡な地方大学から、~~~ で今、ハワイですか。人生は、予想もできないですね(笑)。また、折に触れていろいろお話し聞かせてもらえるのが楽しみです。
milestaさん (VIVA)
2006-10-30 13:04:02
ありがとうございます。守護神はgeniusというんですね。goal keeper かと思っておりました(笑)。



勉強不足でした。今、大和英辞典で見てみたら、genius はもちろんありましたが、angelまでありました!



図書館の天使ですね(笑)。こうなると、小説の中身に合わせて、選ぶしかないんですかね。翻訳家というのは偉大ですね。
Unknown (風)
2006-10-30 23:07:51
こんばんは。残念ながら、私は司書ではありません。職場は公立中学校です。教科も国語ではありません。現代国語の点数が伸び悩み止む終えず理系に変更、というトラウマの持ち主です(泣)。もっと早くこのブログに出会っていたら、好きな道に進めたかも…と残念な思いがします。

今、中学校には専属の司書の方がいます。蔵書のジャンルも幅広く、司書の方とあれこれ本の話題のおしゃべりをするのを楽しみにしています。

中学生には伊坂幸太郎、三浦しをん、梨木果歩、恩田陸、森絵都、あさのあつこ、いしいしんじ等が人気のようです。重松清も揃えてあります。石田衣良なども、作品によっては中学生向きではありませんが、内容を吟味して並んでいます。公立中学校といえども、なかなか壮観ですよ。
風さん (VIVA)
2006-10-31 01:25:06
そうでしたか。早とちりして、ちょっとはずかしいです。学校空間のいごこちはどうですか?とは言っても学校も千差万別でしょうね。



公立の中学に専属の司書がいらっしゃるんですか。それが普通なんでしょうか。そういう方とじっくりお話しできるなんて、何かうらやましいです。



拙文の中で学校の悪口をさんざん申しておりますので、どうかご気分を害されることのないよう。



風さんも同じでしょうが、やはりいじめや自殺はなくしたい。子どものことを思って、つい勢いあまることがありますが、できれば、一緒に公教育や読書について、いろいろご意見をお聞かせいただければ、うれしいです。
Unknown (風)
2006-10-31 20:32:53
今、東京の公立学校には司書とカウンセラーは必ずいます。まだまだ捨てたものじゃありません(笑)。

私は本好きではありますが、学校の問題については自分の裁量で何とかなる部分と絶対どうにもならない部分がありますので、何とも申し上げられません(泣)。学校に対する風当たりが強いのには慣れていますので、私のことなど気になさらずに、どんどんお書き下さいね。私も参考にさせていただきますので。

ただ、私がこのブログを読ませていただいている一番の理由は教育問題ではなく、あくまでも好きな本の話題ですので、お間違えのないようにお願いします。

大人(教員)にとって居心地の良い職場が、子供にとっての居心地の良さに繋がると思います。そのための努力は惜しまない覚悟です。
風さん (VIVA)
2006-11-01 10:35:37
そうでしたか、必ず、司書がいらっしゃるんですか。そういえば、学力低下は相変わらず、指摘されますが、本を読むようになったという報道もありましたね。朝の読書のほかに、そうした司書さんが活躍しているんでしょうね。

保健室や図書館だけじゃなく、学校全体が居心地がよくなるといいですね。
こんばんは♪ (miyukichi)
2006-12-18 21:23:15
 TB&コメント、どうもありがとうございました◎

 人生の方向性を見失ってしまった主人公の
 再生の物語。
 とてもステキでしたね☆
miyukichiさん (VIVA)
2006-12-18 22:26:49
こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします。

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図書館の神様 (miyukichin’mu*me*mo*)
 瀬尾まいこ:著 『図書館の神様』    その名のとおり、清く正しい少女だった、清(きよ)。  彼女のすべてとなっていたバレーボールに対しても  誠実だったがゆえに、失うことになり、  その後、町にもいられなくなる。  地方の大学に進み、高校の講師と ...