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『君主論』マキアヴェリ(池田康 訳)

2006年07月09日 | 教養
  
『君主論』 のわかりやすい新訳が出たと、友人から聞いて読んでみました。また、ある人から、このブログで『もうちょっと古典を紹介して』 と言われました(笑)。

学生時代に君主論だけでなく、政策論などを読みましたが、インパクトがあったというのは覚えていますが、とても難解で、内容を理解したとは言えませんでした。外国の古典を読むとなると、まずこちらの歴史的教養を試されているようで、なかなか手が出せません。

マキアヴェリについても、君主論そのものからではなく、それを解説した日本人の本で、マキアヴェリを理解していたように思います。

本書はすでに何種類も出ている訳書の中でも際立って、読みやすく書かれておりお薦めできます。他のものだと、失礼ながらこれは日本語か?と思わせるほどのものもあったように記憶しています。250ページほどの厚さですが、本文は半分くらいで、残りはすべて注釈です。

もう一つ、外国の古典を読むときの難点は、本文をいったん離れて注釈を読むことのわずらわしさですよね。本書の注釈は非常に読みやすいですし、訳がこなれているために特に注釈を無視してでもマキアヴェリの言いたいことは理解できるのではないでしょうか。

権謀術数の元祖のように言われますが、当時の君主が間違わないように、また民衆が君主にだまされないようにという知恵が詰まった一冊で、申し上げるまでもなく、現代社会にもそのまま使える名著だと思います。多くの人に読んで欲しいですね。

昔、会田雄次だと思うのですが、何かの著書の中で、なぜ日本人はこうも戦略がないのかと嘆いたあと、 “日本の政治家はもっと古典を読むべきで、欧米の指導者だけでなく、イラクのフセインであれ、金日成であれ、君主論や孫子など、暗記するほど読んでいる” と指摘していたのを覚えています。


新訳 君主論

中央公論新社

詳  細

http://tokkun.net/jump.htm


『君主論』マキアヴェリ(池田康 訳)
中央公論新社:244P:820円


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
塩野七生さんの本で・・・ (milesta)
2006-07-10 00:57:28
こんにちは。

私は難しい本はあまり得意でないので、マキャベリについては塩野七生さんの『わが友マキャベリ』と『チェーザレ・ボルジア』でおおよそのことを知り『マキャベリ語録』で、実際のところを確認したという次第です。



会田雄次さんのお言葉に少し近いのではないかと思うのですが、塩野さんは「政治家は過去の歴史に学べ」というようなことを書かれていました。



ちょうど塩野さんの本を記事にしたのでTBさせてくださいね。
milestaさん (VIVA)
2006-07-10 01:37:58
記事で申し上げた、“日本人の本”の中に、塩野さんの本もかなり入っていると思いますよ(笑)。

コメントありがとうございます。
お聞きしていいですか。 (街中の案山子)
2006-07-10 07:34:53
自分で読めばいいものを、質問で済ませようなんて、相すみません。

『知らしむべからず、寄らしむべし』

これ、マキャべりって聞いたことがあるのですが…。

勝手に、そう思い込んでここ数年、もっとかな(笑い)。だから、マキャベリーは好かないひとでした。きっと、もっと深いのでしょうね。
街中の案山子さん (VIVA)
2006-07-10 17:30:13
こんにちは、コメントありがとうございます。病院におけるインフォームドコンセントがどうこうという議論の時に、よく見かけましたが、どうも言葉自体にも説があるようです。

http://www1.odn.ne.jp/chuuwa/book/yorasimubesi.htm

に出ておりました。



ぜひまたお越し下さい。
早速購入いたしました (koxapa)
2006-07-10 21:29:22
トラックバックを有り難うございます。

「ハイスピード戦略」霍見芳浩著という1997年刊の本の第一章 リマ人質事件とマキアベリを読んで以来、「君主論」は読みたいと思ったままずっと放置していました。

クリントン大統領と橋本首相の時代の本ですが、クリントン大統領でさえも読んでいるとあって、君主論からの引用がされています。

それで、中公と念のため岩波文庫と両方を先ほどあわてて求めてきました。新訳君主論の前に刊行されている「ハイスピード戦略」中のマキアベリ、雰囲気は岩波版にだいぶ近いように思います。

ところで「ハイスピード戦略」22ページの記述、今でも大いに印象的です。

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93年から94年にかけて、日本の民主化のための政治改革論議が小沢一郎とマスメディアのために「小選挙区化」にすり替えられた。これがいま旧自民の復活と翼賛政治の悲劇を作り出している。これと同様に、行革論議がまた「郵政三事業の民営化」などの的はずれの感情論にすり替えられている。日本社会の閉塞は深まるだけだろう。

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koxapaさん (VIVA)
2006-07-11 10:30:14
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました。専門的なことはわかりませんが、本書の読みやすさは確かです。読み比べをされた印象などぜひ教えて下さい。

どうかこれからもよろしくお願いします。
Unknown (rengetsu)
2006-09-21 15:21:17
>昔、会田雄次だと思うのですが、何かの著書の中で、

記憶によると「決断の条件」という本だったと思います。新潮選書だったかなと。



rengetsuさん (VIVA)
2006-09-21 15:57:43
こんにちは、教えていただいてありがとうございます。会田雄次はよく読まれるのでしょうか。私も昔たくさん読んで、ブログでも紹介したいものがたくさんあるのですが、入手しにくくなってついつい後回しになっております。よろしければ、またいろいろ教えてください。

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