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『アメリカ人はなぜメディアを信用しないのか』ジェイムズ・ファローズ著 池上千寿子訳

2006年11月03日 | 外国関連
 

アメリカ人はなぜメディアを信用しないのか.jpg



アメリカの中間選挙がもうじき行われます。ブッシュ大統領の共和党は、イラク戦争のベトナム化がささやかれ、株価は高いのですが、どうも旗色が悪いようです。もちろん、ここからウルトラCを狙って、何かやるという可能性がない訳ではないでしょう。

メディアが選挙結果に与える影響力は日本と同様、アメリカでも非常に強いのですが、そのメディア、特に、テレビ番組を本書は強く批判します。

副題は 『拝金主義と無責任さが渦巻くアメリカ・ジャーナリズムの実態』 です。帯には『田原さん、筑紫さん、久米さんにぜひおすすめの』と書かれていますね。確かに日本のテレビ局の視聴率競争も目に余ります。

いわゆる娯楽番組だけでなく、スポーツやニュース番組もイベントやワイドショーの要素が増えている気がしませんか。 自局の放送するスポーツイベントは、芸能人が出てきて、まるで世界中が注目しているかのようにしつこく宣伝しますし、視聴率の稼げる“みのもんた”は奪い合いですか。

長島一茂さんが、政治、教育ニュースにコメントしますし、古館さんは今や、看板キャスター。そのうちスマップでしょうかね。


アメリカでは、レーガン大統領の時代にメディアの規制緩和があり、やはり激しい競争が起こりました。いろんな影響が出たのですが、まず何よりも、大物アンカーマンがニュース番組に登場するようになりました。

やがて、彼らはたった一日の講演で平均的アメリカ人の年収以上を稼ぎ出してしまうスタープレイヤーになりました!そういえば、日本でも昔、久米宏さんの年収が、2億とか5億円?とか聞いて、びっくりした覚えがあります。

彼らがそれを手放すわけはなく、そうなるとかつては『真実を伝える』 というのが、レポーターやキャスターの使命だったのが、いまや『有名になる』に変わってしまったのだそうです。

極度に“政治的正しさ(PC)”に留意するあまり、主張がすべてリベラルなものになってしまい、それも庶民感覚からずれていると指摘します。一方純粋な公益だけを代弁するような主張はおもしろくないために、対立をあおったりもする。

さらに、政治家の多くはメディアのせいで “お金のためにくだらないことをしている、権力を乱用している人間” として見られてしまい、国民が政府を信用しなくなってしまった。また、視聴率をあげるために平気で番組の質を落としているということも指摘されます。

ここで批判されるアメリカのニュース番組はCBSの60 Minutes、PBSのNews Hour、CNNのCrossfire、ABCのThis Week などなど、いずれも代表的報道番組やニュースです。


実名でアメリカの大物キャスターなどが何人も批判されているのですが、私の知っている人が半分くらいでしょうか。全員分かればもっとおもしろいと思われる点で残念でした。 日本にもこんな本があればぜひぜひ読んでみたいと思います。


http://tokkun.net/jump.htm 


『アメリカ人はなぜメディアを信用しないのか』ジェイムズ・ファローズ著 池上千寿子訳
はまの出版:342P:2310円
アメリカ人はなぜメディアを信用しないのか―拝金主義と無責任さが渦巻くアメリカ・ジャーナリズムの実態

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P.S. アメリカの中間選挙に関して、受験生は、genio先生のブログで必ず確認!

→『試験に出る!時事ネタ日記





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13 コメント

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Unknown (milesta)
2006-11-03 14:19:50
読んでいませんが、最近出た本では『天晴れ!筑紫哲也NEWS23』(文春新書)というのがありますね。だけど、ひとりのジャーナリストしか取り上げていないからちょっと違うかもしれませんが。

アメリカ大統領選の仕組みは複雑で、よくわからなかったのですが、ジェフリー・アーチャーの『ロスノフスキ家の娘』を読んだら、とてもよくわかりました。今はもう忘れてしまったけれど。
複数の視点からものをみる (山ちゃん)
2006-11-03 15:40:03
ちょっと話しはかわりますが、私は「複数の視点からものをみる」というのを心がけています。(その割には、見方が偏っているという友人も多いのですが)



人はみな、私を含め物事を見るとき、バイアスのかかった眼でものを見ています。これは避けられないことです。



そしてVIVAさんがご紹介された本のように大衆を煽動しようというメディアもあとがたちません。



それを防ぐためには、せっかく英語(や多少スペイン語)ができるのだからということで、BBC Worldやスペイン国営放送など欧米のメディアだけでなくやアルジャジーラなど中東のメディアのホームページ(英語版)を見比べて、どこに真実が隠されいるか見るようにしています。(アルジャジーラの英語放送がいつ始まるのかと期待しています)



日本では、私の考えに近い朝日新聞系のメディアだけでなく、文藝春秋や産經新聞系のメディアをちゃんと読むようにしています。

#特に文藝春秋はためになります。



ひとつ前のコメントは削除してください。m(__)m
偏向メディア (ysbee)
2006-11-03 17:41:55
ただ今中間選挙の終盤のレポートを何度もアップしようとしてるのですが、その都度ソフトがクラッシュしてしまいます。Macのブログは夕方以降はこれが頻繁に起こるので、明朝にまわそうとgive upしてやってきました。(癒しに……)
……でも今日の題材では休めませんね(笑)

ここで出てくる60minutes, News Hour, This Weekとも、プロデューサーは70代以上(!)で、視聴者のターゲットも高齢者です。Crossfireにいたっては、CIAスパイ身柄漏洩事件(Plame Gate)のきっかけになったボブ・ノバックがパネラーで、(プロデュースにも加担していたよう)事件後即廃止になりました。
この著者がなんで選りによって、こうした一連の老齢化番組を取り上げて米国のメディアの代表のように批判するのか疑問です。

テレビのニュースメディアならば、やはりCNNがトップで、ウルフ・ブリッツァーの『Situation Room』ルー・ダブズの『Tonight』アンダーソン・クーパーの『AC 360?』が視聴率も内容もベスト3です。対抗するMSNBCではただひとり、ケーブル・ニュースのクラーク・ケントと呼ばれるキース・オルバーマンが真っ向からブッシュ批判を展開しており、若い層・学生にはメディアのヒーローとして圧倒的人気です。
ケーブルニュース御三家の最後の局 Fox ニュースチャンネルは、ブッシュ政権・共和党べったりの提灯番組で埋め尽くされた偏向テレビ局ですが、それもそのはず、オーナーは9/11の際にチェニー(副)よりも先に同じ地下防空壕に入っていたと報道されたルパート・マードックですから。
ただ、すべてのメディアでトップを牛耳っているのはユダヤ系ですので、中東やイスラエルの報道に関してはある程度のマスクがかかっていると見るべきでしょう。

そう言えば、アメリカのニュースショー・アンカーの実態を知らせてということで、ダ・カーポから取材依頼が来て、原稿を送りました。2~3行しか出ないかも知れませんが、今月号に掲載だそうですよ。もう出てると思います。ブログを読んだのでということでした。ブログもゆめゆめ疎かにできません。私としては原稿料よりもランキングを押してほしかった。(本音)((v_;;))y
milestaさん (VIVA)
2006-11-03 17:46:54
考えてみると、アメリカは2年ごとに下院選挙ですから、本当に年がら年中選挙準備でしょう。だから上院の力が、日本の参議院とは比べ物にならないくらい強いんでしょうね。

本書を読んでいて感じたのは、そういえば日本のテレビ局のアナウンサーも、正確さや、分析力というより、自分の個性を売ろうとする意図が感じられます。

若い目立ちたがりの人が増えてきたかなぁ~と。
山ちゃんさん (VIVA)
2006-11-03 18:10:55
そうですね。とっても大切なことだと思います。私も、ネットで新聞の社説は複数見るようにしています。便利になりましたよね。

ただ、朝日はあまり好きではありません。特に、教育問題で、特集なんかはとても良いのに、社説なんか読むとがっかりです。ごめんなさい。それでも山ちゃんさんと同じで、ちゃんと読みますよ。

このブログには、違う意見の方がたくさんいらしていただけるので、大変うれしく思っています。これからもよろしくお付き合いくださいね。
ysbeeさん (VIVA)
2006-11-03 18:16:00
そうですか、記事になりますか?たとえ2.3行だったとしてもすごいことじゃないんですか。オピニオンリーダーだ!

本書は少し前の本(1998年)なので、その時、一番目立っていた番組を取り上げていたのだと思います。

リンク←に入れておきました。何か注文があれば遠慮なくおっしゃって下さいね。
頭を柔らかく (Unknown)
2006-11-03 18:26:34
ysbeeさんのコメントはVIVAさんのご紹介された本とアングルが違いますのでためになります。



朝日新聞の社説は多少硬直したところがありますからね。



私にとって産經新聞系のメディアが、VIVAさんにとっての朝日になるのかな、でも文藝春秋の記事を読み慣れるにつれ、産經新聞系のメディアの主張でも理解できるものと、これはやはりダメだおもうものの二つに別れてきました。(昔はどちらも私にとって箸にも棒にもかからない主張だったのですが)
答え(笑) (エインジェル)
2006-11-03 18:37:52
「火星人襲来!」などという
ばかばかしいオーソン・ウェルズの
ラジオ放送をいちいち信用していたら、
身が持たないということです。
きっと山ちゃんさん (VIVA)
2006-11-03 18:47:14
いや、産経新聞もちょっと社説はいまいちなんですよ。何というか、朝日新聞なんかがあまり載せない、公務員の厚遇ぶりなんかを、批判するのは良いのですが、どうしてもやっぱり現場の視点が欠けているんですね。

教育が政治問題になっちゃっていると言いますか。ダメ教員がいる、だから一掃しようって、できるわけないし…。っていう感じですかね(笑)。

まぁ、社説というものの限界なんでしょうかね。
皆さんの意見も参考になりました (bucky)
2006-11-03 23:41:30
なるほど、なるほど、とVIVAさんの記事から皆さんのコメントまでしみじみと読んでしまいました。いつも右?と左?(って表現もそろそろどうかと思うけど)を両方読むようにしてますが、このところ、地方の新聞が元気だな、ってちょっと気が付きました。
buckyさん (VIVA)
2006-11-04 07:57:02
おはようございます。そうなんですよね。新聞では片方しか読まないで、その主張を鵜呑みにしてしまうのは、政治家の扇動に乗ってしまうことになる可能性が高いですよね。

買い物と一緒で、信頼できる店を見つけても、時々はいろいろなところをのぞいておかないと、世の中の流れはつかめない。そんな気がします。

このブログには、そういう良識のある方が多く、ありがたいことです。
Unknown (milesta)
2007-02-15 12:52:53
ムック版なので

>日本にもこんな本があれば

というご期待にそえる本ではないかも知れませんが、一応TBしてみますね。
手軽に読めて笑えます。
milestaさん (VIVA)
2007-02-15 17:27:40
はいはい、了解です。後からゆっくり拝見します。

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