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『心の潜在力 プラシーボ効果 - 偽薬(プラセボ)は効くのか』 広瀬弘忠

2006年12月21日 | 科学


心の潜在力 プラシーボ効果ー.jpg



プラシーボとか、プラセボとも呼ばれる “ニセの薬=偽薬” があります。薬とは言っても、プラシーボの実際の成分は、単なる砂糖水だったり、食塩水だったりします。


“病は気から” とは、よく言われますが、現実に、病状に影響を与えることのない単なる食塩水や砂糖水などを “よく効く薬” だと言って患者に投与していると、本物の薬と同等に、場合によっては本物以上に“プラシーボ”の治療効果が出てしまうことさえあります。


つまり、プラシーボの効果は、さまざまなデータを見ますと、即座に否定できないところまできているのです。ただ、砂糖水や塩水で病気が治るんなら、医者はともかく、製薬会社はいらないことになりますが…。


プラシーボ効果について医学界では、まるで、“この世に神様は本当にいるのか、いないのか” 果てしなくそんな論争をしているかのように見えます。本書では実例を数多く挙げてはいますが、筆者自身は具体的な論争には加担しません。


プラシーボを中心におき、ガンやうつ病などの実際の病気との関係だけでなく、ストレスや宗教、神秘体験、学習などの関係に話しが及びます。何かを信ずることによって生じる心の安定と、それに続く体自体の変化など、それらに対し“心と脳”という観点から考察を加えています。 


明らかに人間にはプラシーボによって引き出される未知の治癒力がある。それ以外にもプラシーボによって学習効果が上がる、記憶力も上がる。そういう実例、報告をたくさん紹介し、科学では説明できないとしても、そういうことを知っておいて日常生活に応用しようというのが筆者の立場です。


これまでにも、

海馬(糸井重里・池谷裕二)』 

男の子の脳・女の子の脳(レナードサックス)』 

脳の中の人生(茂木健一郎)』 

バカな大人にならない脳(養老孟司)』 

など、脳に関わる本を何冊か紹介させていただきましたが、やはり人間の脳の複雑さ、奥深さゆえ、現代科学では解明できていない部分がかなりありそうです。


きっと、力のある宗教家や政治家は昔からそのことを知り尽くしているのだと思います。人の心の弱さにつけこむ、という言い方もできますが、信じることによって生ずる理解しがたい人間のパワーを熟知しているのでしょう。

さめた眼で見ていれば、ニセ宗教なのに、それが、それこそ“信じられない”ほど流行ったりするのは、なにも理由のないことではないのだと。


せめて心や脳の傾向を知り、自分の健康や人生に生かしていくという筆者のスタンスは非常に好感が持てます。 





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P.S. 勉強に関しても、実際に生徒を見ていますと、確かにこちらのことを信じきっている生徒の成績が、こちらの想定以上というか、私の実力以上に伸びることがよくあります。おそらくベテラン先生であれば、みな経験されているでしょう。“オレを信じろ!” 式の指導方法は、相手によっては効果抜群なのです。ね、キムタツ先生。

VIVAも信じてみて下さい。ただし、“な~んだ、ただの砂糖水だ” と呼ばれないようがんばらないと(笑)…。

 

心の潜在力 プラシーボ効果

朝日新聞社

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6 コメント

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昔から (キャンキャン)
2006-12-21 16:09:20
「信じるものは救われる」って言いますもんね。

新薬を市販する前に「治験」という名の人体実験が行われますが、約半数はプラセボです。
私の入院中に数人が同じ新薬の「治験」を受けまして、劇的に効いた人と、まったく効かなかった人がいましたので、なんとなく納得しました。
キャンキャンさん (VIVA)
2006-12-21 17:14:30

おっしゃるとおりです。信じるものは救われるということを示すデータがたくさん出ております。私の場合は、偽薬に効果があることに驚くと同時に、ということは、薬には砂糖水ほどの効果しかないという意味か?とこちら方も気になりました。

そうか、キャンキャンさんの方がずっとこういうことは詳しいはずですね。本書にもそういう治験のデータがいくつも出ているのですが、本当に不思議です。

寒くなりましたから、お体大切になさって下さいね。
本当に・・・ (キムタツ)
2006-12-21 19:39:58
そのとおりです!素直な生徒ほど伸びます!

ただし指導者に問題がある場合は気の毒ですが。

キムタツ先生 (VIVA)
2006-12-21 20:12:04
あっ、キムタツ先生、恐れ入ります。

実は、今日は午前中忙しくて、早く書こうと思って、推敲もせず、勢い余って、勝手に“キムタツ先生”と呼びかけてUPしてしまいました。

後になって読み直して、“あれ?勝手にまずい、こんなこと書いちゃった、直そうかな”と思っていたところ、タイミングよくコメントを下さいました。

おかげでカラ振りにならずに済みました。大感謝でございます。
プラシーボ効果。 (HIRO。)
2006-12-21 22:41:21
う~ん。実際にどうかと言えば、どちらとも言えないような、よく分かりません。僕も相当の量の薬を飲んでますが、正直気休めってところもあります。

ところで、先日「南京大虐殺」についての本の紹介で曖昧でしたが「南京事件証拠写真を検証する」(東中野修道/著  草思社  2005.02 )でした。すでに読まれているかもしれませんね。
HIRO。さん (VIVA)
2006-12-22 01:42:11
HIRO。さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

ボクも胃潰瘍の手術をした折、医者がこれからは薬をしっかり飲んでくれ、ちょっと長い期間だけどがまんしてくださいねと言われました。

長いというのは一年ぐらい続くですか、と聞きますと、いやいや10年とか、20年の期間だと言われて驚きました。

その後、5年くらいもちろん飲み続けたわけで、もう習慣になっていました。ガスターです。確かに、その折、いろいろな本を読みましたが、H2ブロッカーが画期的な新薬で、お医者さんも看護婦さんも、いくらストレスがあってもそれさえ飲んでいれば大丈夫だというような雰囲気でした。

その後、ガスターに心臓の副作用の症例が報告され、しばらくしてピロリ菌の除去が保険でできるということになり、医者に勧められるままにそうしました。

今は胃も痛くありませんし、薬も手元にありませんが、時々思うのは、あっ、ガスターを飲んでいた頃の方が、気休めだと分かっていても、安心していたなという不思議な感覚です。

時々飲んでみたいとさえ感じてしまいます。うまく説明できないのですが…。


今度、南京事件の本も取り上げたいと思っております。いろいろ読んではおりますが、避けて通れませんね。

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