ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

動物の産婦人科

2013-04-04 12:09:45 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です。


この春は、動物たちの出産のご相談がいくつかありました。
いつの場合でも、
出産、新生仔の誕生はとても感動的で、母の強さというものを強く感じます


妊娠が発覚したなら、その段階で検診を受けるのがよいでしょう。
出産の心づもりが飼い主さんにも必要です。
母体の健康状態、エコーで胎児の状態を把握すると同時に、
飼い主さんは何頭出産するのかを知っておく必要があります。
もちろん数によっては胎児の大きさも変わり、
帝王切開すべきかどうかも検討しなくてはいけません


飼い主さんの出産準備の仕方、周産期の母体の変化について、
出産の手順を知り、何をすればよいか、
難産かどうかの判定で、タイミングを見逃さないために何に着目しておくべきか、
出産後、母が仔の世話をしない場合も考えられ、これの準備もいります
病院で聞いたり、いろいろ本を読んだりして勉強しなくちゃいけません


わんちゃんはたくさん情報があります。
猫ちゃんは、野良猫ちゃんたちのイメージから、昔は勝手に難産が少ないという印象だったのですが、
実は効率よく着床する動物であるだけで、難産も比較的目にします。
妊娠に気付かれないケースが多く、出産予定日を把握しづらいことも多々あります。
モルモットさんは、出産させるまでの年令が若い時に限ることは有名です
ウサギさんも効率的な着床をし、比較的上手に産んでくれますが、
環境的不備や母体状態、胎仔の状態によっては難産になることもあります。
鳥さんは、無精卵も産卵します。発情期になるとお腹がふくれてきて、体調を崩しやすいのが特徴的です
鳥には横隔膜がないため、卵の存在はそのまま腹腔臓器や肺や気嚢を圧迫してしまいます。
適切な環境、栄養を整えても、苦しがって産卵しない場合は補助が必要です。







20130331_95757


このエックス線写真では、鳥さんのお腹の大部分をしめる卵を映し出しています。
卵によって臓器が圧迫され、みるからに苦しそうです。
このケースでは出そうで出なかった一個を、
用手補助にて卵をだし、もう1個は環境整備をすることで無事うんでくれました



出産には十分な栄養補給と環境整備、それから、飼い主さんの心の準備がとても大切です





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