ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

泌尿器科2 猫の下部尿路疾患

2013-10-25 15:53:08 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です。


ずいぶん寒くなってきました
日が暮れると、もう半袖で外にいられないくらいですね。
寒くなると増える疾患に、猫ちゃんの泌尿器系疾患があります


中でも、尿路閉塞の状態は腎後性の高窒素血症(尿毒症)を導き、致命的となります。
おしっこをしたいのに出ないことは、それが半日であったとしてもとても辛いものです


この疾患を例を交えてお話したいと思います。
尿がでていない状態をエコーでみてみるとこんなふうに見えることがあり、


20131022_173851


左側の丸く黒い膀胱から、右側の細い尿道へと至りますが、
尿道には白い障害物が並んでみられています。ちょっとわかりにくいですね
この白い物が尿道全域にたまり閉塞物となって、おしっこを出せなくしてしまっています


尿道カテーテルをいれると、ガリガリと手応えを感じ、
エコーで白くみられた障害物は実際にはこれです

20131022_173925


カテーテルに沿ってみられる塩の結晶みたいなものがそうです
顕微鏡でこれをみてみると、

20131022_174029

結晶物があることがわかりました
これはストラバイトという結晶で、よくみられるものなのです。


治療は、このようなカテーテルによる導尿と、尿道・膀胱を掃除することを緊急的に行い、
次いで食事管理も必要です。
状態によっては入院管理も必要となってしまいます。
何度も繰り返す場合は外科手術も考えなくてはいけません。


いかんせん、発生と再発の多いこの疾患
飼い主さんの中には、
最初から食事に気を遣うなど、気をつけていらっしゃるかたも多くおられます
しかし、一旦罹患した場合、油断していると、
またかわいそうな目にあわさせてしまいますので、油断大敵です
発症してしまうと、
何回もトイレに行く様子があるのに、尿がほとんど出ていないという状態に
早く気づいてあげられるかが大切になります
完全な予防が難しい疾患だけに、早期発見にと努めたいですね









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