降って来るもの

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安眠度係数

2017-04-20 06:24:06 | 随想

               安眠度係数

 

 如何もこのところ安眠度係数の値がよくない。頗るという程の事では無いのだが、指先に刺さった1ミリにも満たない棘がじわじわと痛覚を弄ぶような感覚が何処かに在って、ふと我に返ればその苛立たしさと格闘しているような、この係数のrandomな動きによる不愉快さが確かに存在するのだ。

 今朝は今朝とて、それを象徴するかの如く有様で、日付が変わって幾らか経過した時刻(朝というには若すぎる時刻で気が引けるし、夜中というには”丑三つ”の標識はもう随分と小さい)に首の周囲の筋肉から僅かに漏れ聞こえる悲鳴が、覚醒への導火線のように末梢神経を辿って睡眠状態に働きかけ、もう少し安らぎたい僕の了見を夢現の現世へと誘ったのだ。

 其処で一度寝返りを打って俯せに移行し、その息苦しさで再び仰向けに戻る。たっぷりと凝り固まった筋肉をほぐす為の小さな動きを繰り返していると、知らぬ間に徐々に本格的な目覚めへと扇動されてしまうのだった。

 このところ続くそんな状況が、安眠係数の数値の上下や左右への不安定な振れ具合で良く分かる。

 如何したんだろう?自分でも不可解なのだが、この不安定さは何がきっかけで、何が起因しているのか?せっかく願ってもない静寂に置かれているのをこれ幸いにして、その根拠を探ってみる機会にしている午前四時過ぎの僕だ。

 桜の四月とは言っても今年の春は思いっ切りの気紛れで、五月中旬のような暖かすぎる違和感が二日ばかり続いたと思えば、花冷えの三月下旬の氷雨模様に見舞われたり、明るさだけは間違いなくこの季節のものの夕方六時のウオーキングでは、ちょうど古都のお水取りの頃に似合いの寒風に晒されて、思わず単衣のジャンパーのチャックを首元まで引き上げた程の辟易するばかりの冷たさだった。

 何時もの如くに横道に逸れそうだが、そんな季節の不誠実さも一つの原因かもしれないと思ったりもする。

 他にもそれらしきものを列挙してみると、そうそう四月も二週目になり彼方此方で桜花の情報が飛び交うようになったが、其れと時を同じくして、閑古鳥が鳴き続けていた”洗い師”の本業の仕事も奈落から一気に繫忙の頂点へと駆け上がる。

 所謂衣替えの時期に一気に突入して(それは待ちに待った瞬間でもあるのだが)しまい、当に押し寄せてくる!状態になって工場内はてんやわんわ。その対応に追われて余裕や遊びをなくしてしまうのだ。仕事の時間も量も、それまでののんびりから模様替えして年間のMaxを記録する。覚悟の上とはいえ足腰の疲労も尋常ではなく極限まで高まってしまうので、もしかしたらそれ故の寝苦しさが齎す現象かも知れぬと原因の一端を探り当てたりする。

 それから、通常とは違う場所の筋肉を使ったり、緊張を強いる時間が長かったりすることで残る身体のストレスの余韻かも知れぬ。そこに精神的な疲弊が加味されれば容易に係数を乱す要因にもなり得る。

 そう、それからやっぱり枕にその一因があるかも知れぬ。長年愛用している枕の変形が熟睡を妨げているのかも。如何しても頭を乗せる部分が凹んできて、経年劣化で安定が悪くなっているのだ。なかなかに相性のいい枕はには遭遇しないのだが、再び安眠枕捜しの試行錯誤を始めねばならないかもと考えては憂鬱になったりする。

 其れや是やが起因して、兎に角招かれざる客の否応なしの襲来のように、ここ四~五日安眠係数が乱れてスッキリしないのだ。

 望まない早起き、意図外の睡眠不足は心身を必要以上に疲れさせる。精神の自立にもよくはない。様様の要因を見極めながら的確に対処、早急に退治しなければならぬ!と結心しているところだ。

04/20 06:24:06 まんぼ

 

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