降って来るもの

写真と散文とぽえむ

卒業

2017-06-16 05:36:05 | 随想

          卒業

 

六つ目の爺ぢい記念日を貰った記憶に残る一年を今日で卒業する。

八ヶ月程も経過すれば、七つ目の記念日を貰えるかもしれない”約束された幸福”で、懐の温かいまま無事に卒業できそうな案配の一年なのだ。

重ねてきた年月ゆえの自覚を伴う衰退を思い知らされたり、膨大な量で堆積した月日の重さから、まるで遠雷のように、心身の彼方此方で軋む音が派生したりもした。

或いは反対に、その重量の一期一会に濾過された幾時代からのmessageのように、その幾層もの重なりの間から絞り出されるエキスがイノチの滴のように僕に降ってきたりもした。

何時でも、何時までもきっと、何処からきて何処へ向かってゆくのか不明の旅人の一人に違いないけれど、幸いにも僕は幾らかの足跡を残せて(そういう自負があって)きたので、過去を検索できる”幸せな作業時間”を持つことが出来ている。

時折に其処へ回帰しては物語を読み、昨日と今日を往来しては今日と明日を思索する。

そうして、そのように三世を味読しながら、何に出合える明日であるのかを、生まれたばかりの赤子のように、希望の煌めきだけを見詰めながら暮らしてゆけたらいいと夢想している昨今ではある。

2017 06/16 05:36:05 まんぼ

 

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