宇陀の桜シリーズ。
今まで
仏隆寺の千年桜、
天益寺の枝垂れ桜、
本郷の又兵衛桜、
大野寺の枝垂れ桜、
西光寺の城之山桜・・・と
ブログやHPで取り上げてきたが、
今年は芳野川上流、岩端の桜から。
川縁、1キロにわたって150本ほど。
山あい。
ここまで来るとゆっくりお花見できる。
そして開花も遅い。
写真の3日前で7分咲きだから
今からでも満開に出会えそう。
鯉のぼりが目印。
帰り道に古市場の水分桜に寄る。
芳野川を下りてきたところに位置する。
昨年、母を車椅子で連れてきた思い出の桜。
宇陀地方が昭和34年の伊勢湾台風の被害に合い
その復興のシンボルとして植えられた経緯を知る。
東日本大震災の年に
母と最後の花見をしたのも何かの縁。
雪洞、提灯が無く
桜の花びらが川面を埋め尽くすサマに
母との時の儚さを重ねていた。
体調が悪く訝る母だったが、
桜を見て良かったと喜んでくれた。
「来年も行こな~」と約束した。
今年は丁度満開。
「綺麗やったなぁ。」
風の便りか、母の声を聞いたよう。
きっとどこかで
見ててくれたんだ、
きっと。