ときぶーの時間

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出来っこねぇ~べ!に

2016-09-04 15:08:06 | 日記
みなさん、こんにちは。
昨日、富岡に行って来ました。


前日、郡山で友人と会い、次の日の朝、県道288号線を走って富岡に。


大熊町の帰還困難区域ゲート前
帰還困難区域も除染して解除の道筋をたどることになり、このゲートはいつまで使うのだろうか?と思いながら走った。

富岡の松ちゃんちに着いて牧場へ。


「たまには歩いて行くか」と松ちゃん。
僕は初めて松ちゃんと徒歩で牧場へ行った。

心配していた台風の影響は全くなかったです。
東北で350ミリの雨とニュースで流れていたから松ちゃんも、ある程度準備していたようだったけど拍子抜けした様子でした。

何はともあれ被害がなかったので良かったです。

今回は午前9時半から夕方6時半まで一日付き合えた。


一つ目の牧場の除染作業が進み、日よけ屋根までの道が以前の倍の広さになり立派な道に。
早く完成形が見たいです。

今回は郡山の友人に言われたことを松ちゃんに聞いてもらった。
友人は東電構内作業員で汚染水処理の現場にいるのですが「凍土遮蔽壁なんて出鱈目だ!」と憤慨していた。

友人は「水の中で凍らせるなんて出来っこねぇ~べ!」と初めから強い語気で僕に語った。
友人に怒られているのかと思うくらい強い口調だった。

「最初から出来ねぇ~事やって、これで出来ないから今度は外側を固めましょうって、何百億の金使って何やってんだか」と止まらなかった。

ある程度しゃべりまくった後、友人は最後に「東電はひでぇ~会社。何で本当の事を発表しねぇ~んだ?国もゼネコンもマスコミもみんなグル」と、事実が正確に報道されていないことなどなど憤っていた。

僕も原発の事に嫌気がさして書くことも嫌になり書かなくなったんだけど、正直、今までも色々聞いてきました。

凍土遮蔽壁については東電の社員もゼネコンの担当者も言っていると友人から聞いて、本当にがっかりです。
世の中の人はこの凍土遮蔽壁がうまくいっていると思っている人が多いでしょう。
TVなどもそういう報道をしてます。
そんなことを考えると嫌になります。

今でも海に汚染水が流れている。

住民目線で町の復興を考えている松ちゃんは、顔を曇らせて「一生懸命にやってますのアピールなんだべ」と言葉少なめに答えてくれた。


松ちゃんを見て一斉に向かって来た牛たち。

「熊本のニュースだって今は全然報道しないべ、熊本は今でも大変なはずなのによ~、呆れるぞな」と、松ちゃんは1400km以上離れた熊本県に思いを馳せた。

自分たちが被災した時の事を思い出します。
熊本で被災された方々は今も本当に大変なはず。
熊本のみなさんには、これからも負けない気持ちでいてほしいです。

松ちゃんは富岡町の復興について「戻って来る人は町場より郊外の人が多いのに、人が戻って来ない場所に色々と建設予定があるから、行政の考え方に異論を持ってる人もいるんだ」と話してくれた。

実際、半谷のじっちゃん(元畜主さん)など、国道6号線から山側に数km離れたところの人たちが戻ると聞いたが、町の中心あたりの人が戻るって聞いたことがない。

僕は広野町や楢葉町の方が復興しているという実感がある。
富岡町には帰還困難区域があるから広野町や楢葉町より傷が深い。

行政に文句を言いたくなるのも分からない訳ではないが、松ちゃんに町の復興への不満を言った方々の気持ちが痛いほど良く分かる。


ドロドロの牧場で新しい餌やりの方法。
こうして柵に被せるようなやり方をしていた。

「あとちょっとの辛抱だべ。来月から向こうの牧場に行ければ牛たちも少しは楽になる」と、こちらは期待大だった。

今回は時間がたっぷりあったので色々な話をした。
それは本当に色々。


「こいつらほんとに幸せもんだべ~」と牛を見つめながら言った松ちゃん。

彼が牛たちを保護して4年半になる。
病気になれば獣医さんに助けていただいたり、支援物資や募金など本当に全国のみなさんに助けられてやって来ました。

彼の気持ちがこもった今回の「こいつらほんとに幸せもんだべ~」の言葉には、僕にも感じるものがあった。
今までに何回か聞いた事があった言葉なのに、今回は不思議と胸に突き刺さった。

今まで病気や老衰で死んで行った牛もいたし、柵から出てしまい殺処分された牛もいた。
こうして今、生きている牛たちは、やっぱり幸せもんだ。

このあと僕たちは帰還困難区域の牧場に行った。

野生のイノシシ君たちがやらかしてくれてました。
この話は次回書かせて頂きます。

みなさん、今日もお付き合い下さいましてありがとうございました。
それではこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。






































コメント
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