暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

正夢

2017-05-14 | 
悪魔の夢を見た
わたしの願いを叶えておくれ
他の何をも犠牲にしても
どうか願いを叶えておくれ

ああそう、そんなのお安い御用
ただしおまえの命をもらう
魂、肉体、皮膚一枚まで
解ける前に成就の時を
解ける前に見せてやろう

ぽろぽろと解け滅びていくかれの頬をそっと覆い
悪魔は願いの末路を見せてくる
浮かべた涙が落ちる前に
かれは空気に解けていくのだ

腹いっぱいの悪魔が何度も
何度も誰かに呼び出され
何度も願いを叶えてやる
かのものの呪いが腹に溜まり
ときどき悪魔も身を滅ぼしながら
ますます強くなっていく

最後の夢は私の夢
生成と崩壊を繰り返しながら
数多の死者の上に彼は立つ
おまえの望みは聞いてやった、
私の足元にも幾多の死骸
生まれそこねた退治の死骸が
折り重なって潰れている
滅びたかれらの願いと同じ数の
願いが確かに潰えたのだ
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