集成・兵隊芸白兵

 平成21年開設の「兵隊芸白兵」というブログのリニューアル。
 旧ブログ同様、昔の話、兵隊の道の話を続行します!

今日は通常営業…「私は勝つ方法を知らない」

2016-11-02 20:23:27 | 格闘技のお話
 ごくごく最近、会社のタイーホ術の審判を3日間に亘ってやるという、なかなかハードな日々がありました。
 今はやっと帰ってきて、嬉しそうにビールやハイボールを飲んでいるところです(;^ω^)
 
 私も曲がりながら、フルコン・グローブなどなどの打撃系格闘技を10年以上、いちおう帯に黒い色がつくまでやっており、また、他打撃系格闘技の研究も「見る」「体験する」以上の練度で行っておりましたので、タイーホ術を行う各選手のアラや欠点、あるいは、「ここをもっと伸ばせば勝てる」といった勘所は、かなりの割合で見抜くことは可能です。
 それは、まともな格闘技経験が一切なく、ただ会社の研修に参加したという理由だけで、うちの会社の「指導官」だの「検定員」だの「審判」だのと言っている、十匹一文くらいのザコよりは、間違いなく正しいアドバイスができると自負はしています。
 私が気づいたことを指摘しますと、選手はみな一様に驚いてくれ、自慢でもなんでもなく、選手からアドバイスをしてくれとか、コーチをしてくれといった話もいくつかありました。
 それは、「私が慧眼である」などという思い上がった自慢ではありません。うちのタイーホ術にはニセモノの指導者しかおらず、私ごときが「本物」に見えてしまうという、とても情けない指導実態があることをぜひお含みおき頂き、そうした指導実態が平然と蔓延していることを、弊ブログをお読みの奇特な皆様は、悲しい気持ちで見ていただきたいと思っています。

 しかし私は、「私は技術は教えられるが、勝ちグセがないからコーチはダメだ」と、いつも断っています。
 
 実は、技術を教えるのって、意外と難しくありません。
 技術はすでに多くの人が体験し、経験したことを学術的に証明したものであり、よほどヘンな人間以外は、必ず習得が約束されています。
 平静な時に技術を覚え、発揮するのは数回の反復で事足りることであり、あとは「知っているか知らないか」だけの話になります。
 私が知っているしょうもない技術を教えて、若い人が「すごい、すごい」と言ってくれることもありますが、それはただ単に、それを知らないからビックリしてくれているだけであり、タネあかしをすれば「なんだ、そんなもんか」で終わってしまう、そんなものです。
 これが行き過ぎると「技オタク」「クイズ王」になるので、注意が必要ではありますが(-_-;)
 
 困るのはその技術を「他人を出し抜く突破力をもって身に着けさせる」ことです。
 こうなるともう、理論・理屈論は通用しません。
 もう最後には、人間の持つ「気合」とか「パッション」に頼る以外ない。
 これに堪えられた人間だけが「チャンピオン」とか「勝者」になるわけですね。
 
 本来のコーチングとは、「技術」と「パッション」を両立させ、技術力とともに、そうした「突破力」を、バランスよくつけさせるものだと思います。
 
 私のコーチングには、自分を客観的に顧て、「突破力」が完全に欠けています。
 若い頃自分自身に対し「突破力」だけを求めたため(そして今も…)か、若い人にそれを求められない。完全な燃え尽き症候群ですね。
 だから格闘技についても「確かな技術」「負けない方法」は教えられるけど、執念を振り絞って勝つ「突破力」までは分けてあげられない。
 うーん、カタワですね。

 格闘技の技術や人体の運動機序、そうしたことに関しては、僭越ながら、うちの会社ではかなり上の方にいると自負しています。
 会社の組織や経営に全く世話になっていない格闘技ライフを20年弱送っている身として、それは当たり前のことです。
 しかし、選手をシバキ回して「勝利への執念」を絞り出させる、そうした開き直りは全くできない・・・

 私は格闘技の現役時代、「勝つ」ことに徹底できない、詰めのアマい選手でした。
 コーチとか指導者としてもその甘さは継続しており、「勝つ指導者になるっちゅうのは難しいなあ」と、嘆息する昨今です。
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2 コメント

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Unknown (老骨武道オヤジ)
2016-11-04 09:29:25
武道を教えるにあたり、教え子が試合で好成績をあげるのは指導者としてのランキングを上げるバロメーターになるかな・・しかし同じ指導をしても教わる側の素質&向上心等、個人差があり、あっさり一回戦で敗退というのがほとんどです。よって不本意に終わった教え子に、その次に何を成すべきか、きちんとした動機づけをしてやらないと「一回は勝てると思ったけどみじめに負けた!もういやだ!!」でやめてしまうのが今どきの子供です・・親もそうなので困ったものです。最後の手段は“実戦だったらどうだ!?”と問いかけます。「ポイント、制限時間で大差で負けても最後まで食らいついていたら君が勝ってたかもしれないよ!!」・・これ・・凡人選手にはよく効きますよ。参考までに!!
ありがとうございます! (周防平民珍山)
2016-11-05 17:10:24
老骨武道オヤジ様、貴重なご指導の経験からのアドバイス、大変参考になりました。ありがとうございます!

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