Tokai University Kihara Lab

・・・研究室の活動記録・・・?

観察

2010-08-25 23:17:32 | 木原より
木原です。

佐藤観察日記。おもしろい企画。。。?ですね。

書いているのは三年生ですが、四年生を題材に 研究室のあれこれを観察するのも良いことでしょう。
なにせ佐藤さんは寛大ですから、観察日記をブログに書かれたって、たいしたことはない。
怒られることはないでしょうから、三年生は積極的にここに書くことです。(ただし表現をわきまえよ!)
そして来年は書かせることです。

観察日記というものは、じつはとても大事なものなのです。
子供の頃に観察日記を書かされたはずです。
夏休みの絵日記を書いたはずです。
(佐藤は今年の夏も絵日記を書いているようですが・・・)
小学校の先生は、あれをたんに書かせているわけではありません(と思います)。
観察する力は、子供の頃からやしなうべきものだからです。
いや、子供の頃にやしなっておくべきものだからです。
やしなうべき大切なことだから絵日記を書いてもらっています(と思います)。

たとえばみなさんがなりたがる、水族館職員。
観察力のない人は、あきらめたほうが良いでしょう。おそらく採用されませんね。
観察力がなければエサはやれません。繁殖はできません。展示もできません。
お客さんに解説もできません。もちろん調教もできません。
生き物に接するとは、そのくらい観察力が必要なのです。観察力がいちばん、といっても言い過ぎではありません。
なりたい気持ちはわかります。でもなりたいことがなにを要求しているのか、冷静に考えることが必要なのです。

じつはこれは、魚の養殖場にもいえることです。
わたしは養殖場をよく知っていますから、わたしが養殖場の責任者だったら、
観察力の無い人に大事な仕事はまかせたくありません。
魚はことばをしゃべりませんから、わたしたちが気づいてあげるしかないのです。
なのに、今日はエサをやりました。5時になりました、おしまい。
これでは不安になります。養殖場はつぶれてしまいますよ。

会社組織にもいえることです。
観察力の無い人はまっとうな管理職にはなれません。
組織をまとめることはまず無理です。

家庭にもいえることです。
家族を見ることです。

観察力。
こう書いていくと、社会で生きていくための基本だということがよくわかります。

大学生になって、観察力。。。いいじゃないですか。
まぁおそくはないでしょう。
今からでも良い。観察力をつけて下さい。
そのために観察をして下さい。
わたしが酔って寝ている写真ばかり撮ろうとしないで、べつな方向に観察眼をむけてください。
先ほど、「なりたいことがなにを要求しているのか、冷静に考えることが必要なのです」 と書きました。
これがキャリア教育だと、わたしは思っています。
放っておくと、面接の受けかただの、エントリーシートの書き方だの、ネクタイの絞めかだの、スーツの色だの、
イスの座りかただのといった テクニック論ばかりになりがちです。
なんでって?教えやすいから。
これらは大事なことですが,こればかりではキャリア教育だとは言えません。


研究室の観察、おおいに結構。
ただし、佐藤は
 ・どのように実験を考えてますか
 ・どのように一日を過ごしていますか
 ・どのようにその優先順位をつけていますか
 ・どのように先生に話をしていますか
 ・どうやって実験を始めていますか
 ・どうやって実験を終えていますか
 ・どうやって翌日にそなえていますか

そう。
観察することが大事だといいましたが、観察する行為よりもじつは観察する項目が大事なのですね。
何を見たら良いのか!ここに気づくことなのです。
技術を盗め、とはまさにこのことですな。
われわれのような実験生物学にもいえることです。

あらららら、すまん。すまん。
こんなこと書いたら 明日から書き込めんよな。
ま、気楽に書きこんでくだされ。

むずかしい話になりそうなので、このへんにしておきましょう。
なにせ明日から、楽しい楽しい合宿ゼミです。

帰ってきたら、合宿ゼミでの観察日記がアップされることでしょう。


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