東北本線、全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線、田沢湖線、花輪線に沿って歩きました。
青森駅-東京駅間を線路沿いに歩きながら全ての駅に立ち寄りました。

JR釜石線沿線歩き旅(13)

2017年08月05日 | JR 釜石線沿線 歩き旅
JR釜石線沿線歩き旅(13)
綾織駅ー>遠野駅 4.9Km 2017年07月22日(土)

歩き出したとたん遠くから雷鳴が聞こえてきた。

遠野の市内へと向かう猿ガ石川に架かる橋を渡るころには雨脚が強まってきた。



ここから遠野駅までは約5キロもある、引き返すことも出来ないのでとにかく前へ進む。



雷鳴はどんどん近づいて来る、後ろを振り向くと真黒な雲がまるでわたしを追いかけるかのようにやってくるのだった。

と、空き地に鳥居を発見。バッグの中からカメラを取り出し濡らさないようにしながら撮影する。



白木の鳥居でお社は見当たらないから杉の木がご神体なのかと思ったのだが、よく見ると木の間に石碑のようなものが見えている。
おそらくあの石碑がご神体なのだろう、白木の鳥居もなかなか良いものだなと思いつつ、速足で進む。

とうとう真っ黒な雲に追いつかれてしまった。

雷鳴はわたしの真上で鳴っている、稲妻が走ってから雷鳴が聞こえるまでが2秒くらいだからかなり近いのだ。
突然ものすごい豪雨になった。
横殴りの風とまさにバケツをひっくり返したようなスコールである。
慌てて近くにあった倉庫らしき建物の陰に入る。
だがこの倉庫にはひさしがなかった。
これでは雨を避けられない。

大急ぎでバッグからポンチョを取り出す、傘は強い風で飛ばされるしでさんざんである。

道路はみるみるうちに川のようになった。

とても写真を撮れる状況ではない。
雷のバシッ、バリバリという音も恐ろしいのだがどうすることもできない。

じっと待つこと30分。

雷鳴が少しづづ遠ざかっていくのがわかる、ああやれやれ。
雨は強いままだがポンチョがあるし傘もある。
シューズは中まで水浸しだが我慢するしかない。

雨の中を歩き出す。



傘を差してポンチョ姿というのは格好良くないが気にしていられないのだ。
カメラはバッグに入れてあるので濡れることはないだろう。



途中の川を見ると茶色の水がごうごうと音を立てて流れていた。普段なら川幅は1メートルくらいだろうがあっという間に増水したようである。


町中にある防災無線のスピーカーから雨と川の増水に警戒してくださいと放送が流れている。



最近では熊本県や秋田県で集中豪雨で大きな被害が出たばかりなのだ。

遠野市の町はずれにあるバスセンターまで来た。



バッグからカメラを出して写真を撮る。

雨は少し弱まってきたが雨具なしでは歩けない。
町中に入っていくと民宿があった「古軒」と看板が出ている。



古い商家を民宿にしているのだろう。



都会の人には面白い体験だろうなあ。どこにでもよいアイデアを持つ人がいるものだな。

さらにいくとショーウインドウに金の鶴亀が展示してあった。



まあ金ではなくて真鍮製だろうけど、なぜこんなものが?と看板を見ると鉄工所なのだった。



鉄工所ではこのような製品も作るのだろうか。

遠野は観光客が多いので道案内などもしっかりとされている。





駅へはあと800メートルだ。
多賀神社入口の雨に濡れたあじさいが美しい。



知恩寺の山門も風格があって実に良い。



その隣にある遠野博物館収蔵庫も形がよい。大正モダンということなんだろうな。



遠野市を訪れたのは15年以上も昔のことである。
歩きで訪れるのはもちろん初めてだ、町の様子が大きく変わっていたのには驚いた。
道路がきれいに整備されている。



町中の川にはこのような橋も架けてある。川は増水して濁っているのが残念だが絵になる風景だ。



中心部に蔵の道というのがあって城下町の下町の雰囲気を出している。





ヘソ曲がりのわたしには”観光客向けに整備されすぎ”と思いたくなる面はあるものの、若い女性には人気の出そうなスポットである。



このような格子窓の商家はわたしが子供のころはどこでも見られたものだが今では観光地でしか見られない。



駅前まで行くと櫓のある建物があった。



「旅の蔵」と看板があって観光協会や食堂などが入っている。




遠野らしく河童の提灯でお出迎え。なんと「JR釜石線SLラーメン」なるのもまであるのだった。
SLだから石炭が具として入っているというなら面白そうだが。

雨に煙る遠野駅を撮影する。



風格があって歴史のある駅ということを感じさせてくれる。

もちろん駅前には設置が義務付けられている銅像もある。



若い女性が髪を持ち上げているようなポーズなのだが、いったい何を表現しているのだろうか。

遠野駅前は銅像の大サービスで、ハープを背にした天使の像もある。



そして遠野にはやはり”カッパ”がいるのだ。



雨の中、まさに水を得たかっぱ状態。



酒盛りでもしているのだろうか、だがずいぶんと痩せているではないか。
顔も恐ろしげだ。
わたしが子供のころ祖母から聞かされた話では、河童は子供を川の中へ引きずり込むというものだった。
いまでは河童はゆるキャラみたいな存在になってしまったが、昔は恐ろしい存在だったのだ。
どうやらこの河童たちはその恐ろしい時代の河童を表しているのだろう。

駅前の郵便ポストにも河童が鎮座している。



駅待合室の壁には七夕まつりの飾りもある。





田舎では旧暦で七夕、正月を祝うのである。

花巻方面行の列車は快速はまゆり号15時09分発である、自動販売機で切符を買う。





SL銀河の空席状況が表示されていた。思いのほか空席があるものだな。



じつはまだ昼食を食べていない。
途中で蕎麦屋へでも入り昼食にしようと考えていたのだが急な雨で予定が狂ってしまったのだ。
待ち時間は40分あるのだが雨の中を食堂を探して歩き回るのはしんどい。
雨と汗で全身ぐっしょり濡れている、こんな汗臭い姿では食堂の人も笑顔で迎えてはくれないだろう。

また今回もキオスクでパンとジュースを買っての昼飯である。あぁ、いつもこんなのばっかりだなぁ。
キオスクには河童柄のソックスも売っている。



もそもそ食べているとアナウンスがあり15時9分発の「はまゆり」は大雨のため遅れますとのこと。

「なにぃ! 遅れるのが分かっているのなら、あの豪雨の中を無理して歩かなかったものを」と無茶なことを考える。
最初のアナウンスでは20分の遅れということだったが、結局列車は40分遅れでの到着となった。





ホームには河童の顔出し看板があり高校生の手作りフラワーポットありで和ませてくれるのがせめてもの救いである。








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