東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

春よ、来い② ~八景レース振り返り~

2017年03月02日 22時29分54秒 | レース反省

こんばんは。

前記事に引き続き、新3年470スキッパーの西坂がお伝えします。
 
現在、約48時間ぶりに八景島に帰還すべく電車に揺られながらこの記事を執筆しておりますが、もう一回風呂に入っとけば良かった、もっとこたつに入っとけば良かったと、すでにオフへの未練を断ち切れずにいます。
暦の上では春なのにいつになったら暖かくなるのでしょうか。
 
それはさておき、今回は前記事で書ききれなかった、先週の土曜日に行われた八景島レースについて書いていこうと思います。
 
 
リザルトは以下の通りです。
 
……………………………………………………
 
470級 全31艇
4357 西坂 水石 32(OCS)-1-8 41点 9位
4452 小野 千葉 13-6-23 42点 10位
4301 中田 角出 20-16-17 53点 17位
 
スナイプ級 全29艇
30563 菅原 多賀谷 12-2-6 20点 5位
30785 師田 江村 11-13-15 39点 9位
31308 山本 浅川 8-30(OCS)-7 45点 11位
29604 高山 金澤 30(DNF)-3-22 55点 15位
 
 
470リザルト
 
 
スナイプリザルト
 
……………………………………………………
 
 
八景島レースが行われた当日の予報は、昼頃に北から南に周り無風になる予報でして、運が悪ければ1レース行うことも危ぶまれるほどでした。
 
今回のレースで掲げられた両クラス共通の最低目標は、「NOケース、NO文字」です。全日本インカレ出場できるかできないかのライン付近にいる我々東京大学ヨット部が、「32年ぶりの両クラス全日本インカレ出場」の悲願そして、「全日本インカレ総合10位」の目標を果たすためには、文字を付けないことが最低条件、さらにはペナルティーを解消している暇などありません。
先々週の出艇禁止時のミーティングでも前回の秋インカレでのチーム全体の文字・ケースを確認し、そこを無くすことがいかに重要であるかを再確認しました。
また、何レースが行われるか分からない中、1レース1レースを大事にしていこうということも朝再確認して出艇しました。
 
しかし、リザルトを見ていただければわかる通り、これらを達成することはできませんでした。特に、僕、西坂と水石のペアは1レース目からOCS。
 
色々細々とした反省は多々ありますが、やっぱり一番反省しなくてはならないのは、ここです。
これだけ入りを気をつけても文字をつけてしまう恐ろしさを痛感しました。
 
第1レース、若干の下有利であると判断した我々は潮も考慮しつつ、下で出れるような位置でライン形成に加わって行きました。結果下から3番目だったのですが、並び始めた時から一つ上の船だけが飛び出ていたのでそこまで飛び出ないようにしながら待機。スタートの時間間際になって、一つ下の船が加速を開始したのが見えたのですが、そのタイミングで加速したらリコールだと判断したのでリコールしないように若干遅れて加速しました。結果、フォグホーンは2回なったのですが、自分の上下が出ていたのだと判断してそのまま行きました。結果としては、自分の上と下に自分も含めて3艇がOCS。あとから冷静に考えれば、スタート後あまり苦しくなかったことを考えれば、自分も出ていた可能性は十分に考えられます。また、自分の上下が強豪校であったこともあり、大丈夫であろうという甘さもあったと思います。周りに翻弄されないように、自信が持てるスタートをできるように普段の練習から厳しく厳しくやっていかないと行けないと思います。
 
スタートは一番苦手にしちゃいけない反面、自分の中で苦手分野の一つなので、これから春インまでのスタ練コース練でのスタートを一つ一つ丁寧に分析していこうと思います。
 
余談ですが、八景島レース後の火曜の練習で、「加速をしだした途端、急に後ろ振り返らなく(ラインを確認しなく)なる」というご指摘をいただきました。確かに、加速まではよく振り返ってラインの位置を確認するようにしていたのですが、加速を始めると見なくなっているようです。当然一番振り返らなくてはいけないところながら、それをしてなかった、またしてないことに気付きもしなかった自分の詰めの甘さを感じます。もっと練習しなくては。
 
そしてもう一つ反省しなくてはならないことが。第3レース二下(コースは上下二周+流し込み)でケースを起こしました。下マーク回航で先行艇に軽くぶつけてしまい、2回転。これで4艇に抜かれました。前・後ろ共に距離があり、その船と4位争いをしていたのですが、流し込みで抜けるかもという期待から焦ってしまいました。後ろと距離が離れていた上、5点というのは我々のペアが求められている数字としては十分すぎる数字なので、落ち着いて余裕をもって確実に回航するべきでした。9点差で悔し涙を流した去る秋を思えば、先ほども書いた通り、目標達成のためには確実性が求められています。レース中も冷静さを保ってリスクをおかしすぎないように十分注意していく必要性を痛感しました。
 
 
ここまで、大きな反省をしてきましたが、レースの中では練習成果がでている手応えもありました。
 
いずれも基本的なことですが、スタートで死にそうな時の判断は早くなり、レース中はクルーを信じてきょろきょろしない(最近練習でよく注意されてました)、ホープレス・ブランケになりそうになったらすぐ逃げる、潮の向き強さや次のマークの位置を常にクルーと確認し合う、ということを徹底した結果(リコールした第1レースは当然ですが)、1上の回航順位は3レースで順に、31艇中4、8、3と非常に良いものでした。
特に第2レースは、マークをクルーと確認し合う習慣が功を奏し、自分より先に二上を回航していた艇が全艇オフセットを回らず即ジャイしていく中、我々は律儀にオフセットを回ったことで前の船が全艇DNFになる中、7位で二上を回航した我々の船が一位になる事態に。
 
日頃から、我々のチームは経験値が低い分、いかに基本に忠実にできるかどうかで戦うしかにないと考えています。
早稲田や法政という強豪や、立教横国学習といったライバル校が参加する今回のレースでこのことがある程度結果として表れたことは自信にもなりました。
そしてやっぱり、「NOケース、NO文字」という基本中の基本ができなかったことが悔やまれます。
 
また、今回、自分の実力によるものではないとはいえ一位を取ったことで、やっぱり自分は1位をとりたいことを再認識しました。目指すは春イン予選個人成績1位。貪欲に行きたいと思います。そのためには、今回の反省を忘れないようにしつつ、基本に忠実に練習して行きたいと思います。
 
 
 
以上で八景島レースの振り返りとしたいと思います。
これからも、目標達成に向けて謙虚に活動して行きたいと思うのでご声援よろしくお願いします。
 
失礼します。
 
新3年470スキッパー
西坂惇之

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