とだ九条の会blog

「とだ九条の会」公式HPに併設=「とだ九条の会ブログ」でネットワークを広げます。

メガバンクの献金再開で自民企業献金、野党転落前水準に

2016年11月28日 | 国際・政治

11月25日に公表された2015年の政治資金収支報告書で、自民党が集めた企業・団体献金が、2009年の野党転落前の水準に回復したことが判明しました。

2009年は22億5213万円でしたが、今回2015年に22億9492万円となったもの。これは前年2014年から8180万円増えたことになります。

この主な要因は、都市銀行の3大メガバンクが18年ぶりに献金を再開したこと。

経済界から自民党への献金は、政治資金団体「国民政治協会」を通じて行われています。報告では、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などを傘下に持つみずほフィナンシャルグループの3大メガバンクが、それぞれ2000万円ずつ計6000万円を献金していました。

銀行業界は1990年代、鉄鋼、自動車とともに「献金御三家」といわれていました。しかし、バブル崩壊で大量の不良債権をかかえるはめに。その不良債権を処理するための政府自民党は公的資金、いわゆる国民の税金の注入を決め、銀行業界は救済されました。こうした事態に、銀行業界はさすがに1998年以降、自民党への政治献金を自粛していましたが、経団連が2014年、献金の呼びかけを再開したこともあり、メガバンクが2015年から献金に応じたという背景があります。

また政府は、こうした企業・団体献金が原因で政治腐敗をもたらしたことから1995年に政党助成法にもとづく政党助成金制度を導入。赤ちゃんからお年寄りまで全国の国民一人あたり250円を各政党に議席数に応じて配分。2015年は約320億1000万円を、政党助成金制度は憲法に反するとして制度の廃止を求め、受け取りを拒否している日本共産党以外の政党で分配しました。

自民党は、この政党助成金全体の53%にあたる170億5000万円を受け取りつつ、企業・団体献金も前年を上回る22億9000万円を受け取るなど、二重に受け取った格好です。

この政治資金をもとに政務活動費として白紙領収書問題など繰り返しているわけで、政党助成金にしろ、癒着を生む企業・団体献金にしろ、腐敗の温床となることは改めなければならないと怒りがわいてきます。(サイト管理者)


【出典参考】2016年11月26日 配信「読売新聞」


※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://toda9jo.web.fc2.com/
*「とだ九条の会」ホームページは2014年11月24日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ブログのアドレス
http://blog.goo.ne.jp/toda9jo
*「とだ九条の会」ブログは2014年11月10日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ツイッターのアドレス
http://twitter.com/toda9jo

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 衆参憲法審査会が再開――自民... | トップ | 政治資金収支報告書で判明し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国際・政治」カテゴリの最新記事