とだ九条の会blog

「とだ九条の会」公式HPに併設=「とだ九条の会ブログ」でネットワークを広げます。

平和憲法、GHQの押し付けではなく、日本側の意向だったーー資料で判明

2017年05月06日 | 国際・政治
平和憲法と称される日本国憲法の平和条項は時としてGHQの押し付けと短絡的に批判されますが、たとえGHQの示唆だったとしても、その崇高な理念を日本国民は歓迎したわけで何ら批判に値しない訳ですが、これが日本側の提案だったという資料が判明しました。2017年5月3日付け「西日本新聞」朝刊からその記事を転載させていただき、紹介します。(サイト管理者)
 
 
※以下、転載はじめ↓
 
 日本人が求めた「平和」憲法、国会、GHQ案に追加 近年公開の資料で判明

 

 日本国憲法は3日、施行から70年を迎える。9条で掲げた戦争放棄の理念から「平和憲法」と称され、条文にも「国際平和を誠実に希求し-」と明記される。この「平和」の文言が、連合国軍総司令部(GHQ)の草案にはなく、日本側の意向で盛り込まれたことが、近年公開された資料で明らかになってきた。憲法押し付け論も根強いが、平和主義については「日本人が考えたもの」とする説が有力になっている。

憲法の下敷きとなったGHQ草案も「武力の使用は永久に廃棄する」などとして戦争放棄を掲げていた。憲法制定史を研究する古関彰一独協大名誉教授(和光学園理事長)は「天皇の戦争責任を問わない代わりに、日本が天皇の下で二度と戦争を始めないよう抑止する狙いがあった」と解説する。この時点で「平和」の文言はなかった。

草案は1946年6月、帝国議会に提出された。審議は衆院憲法改正小委員会に委ねられ、後に首相となる自由党の芦田均議員を委員長とした与野党14人で議論が重ねられた。ただ、秘密会だったため、議事録は95年まで半世紀近く公開されなかった。

議事録を詳細に分析した古関氏によると、委員たちは「ただ戦争をしない、軍備を捨てるだけでは、泣き言のようで消極的な印象を与える」「世界平和のために努力すると言いたい」「平和を愛好すると宣言すべきだ」などの意見が続出。「戦争放棄は国際平和のため」とする内容に修正し、本会議で可決された。

一方で古関氏は「平和を求めたのは国会だけではなかった」と強調する。降伏文書に調印した2日後の45年9月4日、昭和天皇は臨時国会の冒頭で「平和国家を確立して人類の文化に寄与せむことを」とする勅語を発している。

さらに古関氏は2015年以降、当時の陸軍省軍務局長が幣原喜重郎内閣に、「天皇は軍を統治す」とした大日本帝国憲法の軍規定条項を削除するよう申し入れた記録を発見。外務省内の議論を通訳が記録し「積極的に世界平和確立の高遠な理想を表明する条項を加えたい、という意見があった。同感だ」と書き残した文書も掘り起こした。

古関氏は「悲惨な戦争を体験した直後で『もうこりごりだ』という日本人が、思想信条を超えて平和を願っていた」と分析する。

だが、これまで憲法の「平和」の起源に注目は集まらなかった。改憲派はGHQ主導だったことを強調したい、護憲派はGHQ草案が下敷きになったことに焦点を当てられたくない-。古関氏は「押し付け論を巡るイデオロギーの対立に埋没してきた」と指摘する。

施行70年、北朝鮮問題をはじめ国際平和が揺れ動いている。横田耕一九州大名誉教授(憲法学)は「憲法の前文にも『平和』の文言はあるが、条文に小委員会の誰も反対せず盛り込まれた事実を、現代に広く伝える意味は大きい。短絡的な押し付け論をいさめる上でも、制定過程を明らかにすることは重要だ」と話している。


【出典】2017年5月3日付け「西日本新聞」朝刊


※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://toda9jo.web.fc2.com/
*「とだ九条の会」ホームページは2014年11月24日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ブログのアドレス
http://blog.goo.ne.jp/toda9jo
*「とだ九条の会」ブログは2014年11月10日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ツイッターのアドレス
http://twitter.com/toda9jo
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 共謀罪阻止で第5回「平和ス... | トップ | 憲法の本質は国民が国家権力... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

国際・政治」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL