ノルウエー国会は２月８日、昨年７月に国連会議で採択された「核兵器禁止条約」に同国が署名・批准する可能性について政府に調査を行うよう求める決議を、賛成５６、反対４３の賛成多数で可決しました。
ノルウエーは米国主導の軍事同盟である「北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）」に加盟しており、日本と同様、米国の「核の傘」のもとにある国であり、それだけに注目されています。
決議案は、社会主義左翼党の議員３人が提出。同党のほか、労働党、中央党など野党が賛成し、与党の保守党と進歩党が反対しました。
採択された決議は、政府に対し、核兵器禁止要約とノルウエーの防衛計画との関係、ＮＡＴＯ加盟から生じる法的・政治的な条件との関係について具体的に調査を求めています。
調査結果については、２０１７―２０１８年会期中に国会に文書を提出するよう求めています。
同様の調査は、スウェーデンや至りあでも実施されており、その調査も参照研究し検討することも要請しています。
ソルベルグ首相（保守党）は、「核兵器禁止条約はＮＡＴＯ加盟を両立しない」として署名に応じない意向を表明しており、政府の調査がどうなるか予断を許さないものの、今回の決議は市民社会から歓迎されており、米国の同盟国が「核兵器禁止条約」参加の方向で動く可能性が得られるのかが注目されています。
【出典参考】２０１８年２月１０日付け「しんぶん赤旗」
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