OMソーラーの家「北の住処」 by KT@戸田建設

北海道帯広市から北国の「住む」を発信中。

LCCM住宅

2012年02月12日 | Weblog

先日、某会議に出席したときに、大手建材メーカーの方から

今の住宅業界は、こういう流れに向かっていると、渡された新聞記事のコピー。

LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)、ZEH(ゼロ・エミッションハウス)、スマートハウス、

HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)など、横文字がいっぱい詰まった記事。

そして、その見出しには

「国が目指すのはLCCM住宅」2020年までを目標に普及図る

 

3.11の大震災以降、住宅の進む方向が、またまた大きく転換されたような気がします。

エネルギーを大切にし、住宅の安全性を重視し、家族との絆を大切にする。

このような傾向が生まれてきました。

 

大手ハウスメーカーは、これらを視野に入れた商品を市場に投入してきていきす。

太陽光発電やHEMSで、つくるエネルギーと消費するエネルギーが

差し引きゼロになるゼロ・エミッションハウスの宣伝が、ものすごく増えました。

 

 

去年末ごろから、問い合わせがあった30代のお客様たちは、まさしく

この流れにのっているように感じました。

太陽光発電を設けたオール電化住宅、自然素材を使った体に優しい住宅・・・こういうことには、敏感です。

断熱工法、家の耐久性に関しても、そこそこ知っていて、暖かい住宅を望みます。

動線・・・なんて言葉も普通に使います。

他人とちがった、自分たちの家がほしいという願望もあります。

そして、この夢をより安い値段で実現してくれる、信頼ある会社を探して

ハウスメーカー巡礼を繰り返しているのです。

これは、すごいな・・・・という思いも、すぐに疑問に変わりました。

 

彼らは、いろいろなハウスメーカーを巡ることで得た、ごく少ない知識に多くを支配されています。

いくつかの会社で描いてもらったという平面図だけを拠所にして、イメージを語ります。

本当は、「住む」というキーワードが一番大切であることに気がつかないまま・・・。

LCCM住宅や工法、素材は、あくまで手段であり、目的ではないことを忘れてはいけないと思います。

 

最初の画像は、お客様がセルフビルドされた小屋。

雪景色に映えて、なんともいい感じで、思わず写真をとりました。

2枚目の画像は、この小屋のお隣の家。象設計集団による設計だそうです。

どちらも住まい手の「住む」という思想が表現されている建物です。

 

 


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新築そっくりさん

2012年02月10日 | Weblog

テレビのCMなどで、よく耳にしていた「新築そっくりさん」。

去年、寒くなってからのリフォーム工事の物件。

やりはじめたら、あそこもここも・・・・ということで、

まさしく「新築そっくりさん」になりました。

いわゆるビフォーといわれる姿がこちら。

確かに新築そっくりさん。

協力会社の職人さんが、内部に入るまで「新築現場」と疑わない外観。(笑)

金額も「新築そっくりさん」。

新築並みにかかっています。

今回は、施主の奥様の「夢の実現」

ずっと、こういう風にしたかったのだとか。

なんとなく隣の家と似ています。(爆)

これは、あえて屋根勾配をあわせて、町並みに配慮した効果?

細かいディティールには配慮していますから、

似ていて似ていない建物になっています。(のはず・・・)

 

厳寒期にはいってしまったので、まだ残工事が多少残っています。

こればかりは、暖かくならないと不可能なもので。

久しぶりに、こういう姿の家を手がけました。

結構、新興住宅地を見てまわり、最近の流行を勉強してました。(笑)

 

個人的には、○○○なプロポーションですが、

工務店としては、出来ないなんて絶対に言いません。(核爆)

 


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小雪

2011年11月21日 | Weblog

昨日は、勤労感謝の日。

そして、二十四節気のひとつ「小雪」。

そのせいでもないだろうけど、夜中に雪が降った。

あと一週間で「師走」

工事関係者の立場で言うと、まだまだ雪いらない!!

進行中の物件、まさに今、屋根葺きの真っ最中だから。

リフォームだけれど、屋根は全面、勾配屋根に変更。

落雪対策として、急勾配の屋根から無落雪の屋根に変へるというのは、よくあること。

でも、逆のパターンは珍しい。

屋根改修で、もっとも気を使うのが「雨」

住みながらだから、雨漏りなんてしたら大変。

↑上の画像。手前の板金部分が旧屋根。母屋は、古い部材の使いまわし。

ちょっとだけ、エコです。(笑)

もっと急な屋根勾配をご希望されたお客様。

でも5寸勾配にしていただきました。

理由は、隣の家の屋根勾配とあわせるため。

このちょっとした配慮が、街並みを美しくするんですよ・・・・。

と説得。美しくなってなかったら、どうしよう。(爆)

仕上げは、お客様のたってのご希望で、シングル葺き。

最近、目にすることが多くなった仕上。

一度、採用してみよう・・・・と思っていたので、良い機会。

下地のルーフィングが、とっても重要な役目をi担っている感じ。

確かに、下地材の値段、高いし。(汗)

雪や氷に対する耐久性に不安があって、躊躇していた仕上。

まぁ、国産メーカーさまなので、いいかな。

信じてます、日新さま。(笑)

 

 




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凝り性

2011年11月06日 | Weblog

お客様にプレゼンするために、いつも模型を作る。

模型といっても、ペーパーモデル専門。

近頃は、CADとドローイングソフトのおかげで、短時間で型紙を

作り上げることが出来る。

時間的に余裕があると・・・・・

つい余計なものまで作ってしまうことも。

車のペーパークラフトの型紙をサイトからダウンロードして

作ってみたり。

スケールが1/100の建築模型なので、ぺパクラの型紙も

縮小して作成する。

これが、想像以上に小さいので、作るのが結構大変。

ここまで凝ると、お客様にお渡ししたくなってしまうところだが、

手元に残っている模型はない。

すっかり晩秋の庭。

朝には、霜が降りるようになった。

今月中頃までには、冬タイヤに履き替えなければ。




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町まとう家

2011年11月02日 | Weblog

大樹町メムサミット第2部は、

「学生のための住宅デザインコンペティション」公開審査

入賞5作品の中から最優秀になったのが

早稲田大学の「町まとう家」

牧草を断熱材として、冬は牧草で家を囲い込み閉鎖的に、そして夏は牧草を撤去して開放的に使う

という案。牧草を断熱材として使うというのは、珍しい発想ではなく、ストローベルハウスとして

日本にも協会があるはず。

この作品が、評価されたのは、この牧草を地域の人達に提供してもらい、地域の人たちの共同作業で

牧草を積んだり、撤去してもらい、地域の人々の交流の場を作りたいという点であったと

僕は理解している。

(↑最優秀と最後まで争った、道工大の土と空間を纏う家は、ビニールハウスの応用編?

内部の小さな家が土に覆われている意味が問われた?)

 

確かに、ここ十勝の農業は、大型農業化により、大きな農機具が活躍しており、地域の人が、

人の手で共同作業をすることが無くなったように感じる。

また、本州のように、先祖代々、その土地に定着していたわけではないので、

その土地独特の風習や文化が希薄で、よく言えば、ドライな感覚のようにも感じる。

あくまで、個人的な捉え方かもしれないけれど。

その点において、建築作業に共同で携わることで、新たな地域のコミュニティーが生まれる

ことを期待したい案であると思う。

(↑横浜国立大の伸び縮みする家 掘ってトレンチにする意味。トレンチに菜園や花畑を

再現することが、この大自然の中で必要かが問われた案)

 

ただ、審査員からは、牧草の確保方法や、積み上げ方、牧草の発酵時の臭い

窓に牧草を積み上げたときに美しく見えるか・・・などなどの意見がだされた。

確かに、牧草は冬場に不足して、近所から買ったという話や牧草ロールはビニールに

包んで保管しないと崩れてしまうとか言う話も聞いたことがある。また、牧草に虫が

わくのではないかという心配もある。小麦を刈り取ったときにでる麦わらは、虫が

わかないと、ストローベルハウスを作った人に聞いたことがある。麦わらというのも

一考の余地があるかもしれない。

 

今回のコンペの審査、特徴は、審査員だった中村拓志氏の発言に集約されるのではと

勝手に思っている。

恋する建築
中村拓志 著
アスキー

3.11以降、建築は、自然と寄り添うだけではなく、いかに対峙していくかということが

求められている。美学として建築だけではなくなったのだ。

また、人と人の結びつきの大切さを認識した私達が、建築で何が

出来るかということも大切である。

という内容の発言だったように理解している。(違っていたら、ごめんなさい)

(↑日本大学の「呼吸する小屋」。もっと上位にいってもよい案だと思ったが、実現性がネック?

木の格子で構成では、この案の透明性が出てこない気がするし、シェルターとして何で覆うかも

疑問。より実現性の高い説明があれば、上位も狙えたはず。)

 

今回のコンペの発表では、「豊かな自然」という表現が、発表者からも発言者からも聞かれた。

「豊かな自然」・・・この意味は、色々と解釈できるが

あの芽武のある地域は、夏は霧の日が多く気温が上がらない。また最近は大雨や風が強い日も多い。

冬は、寒く、太平洋上に発達した低気圧が現れると、大雪や吹雪に見舞われる地域のはず。

そのため、農作物の生育が悪いので、酪農で生計を立てる農家が多い。

夏は、アブも大量発生する。

 

都会の人たちから見れば、豊かであるかもしれないが、決して豊かではない。

だから、建物は、外に開け放たれることより、シェルターとして閉じるという意識の

ほうが強いように感じるし、日々の生活に忙しく、住民にとって周りの風景は、見慣れたものでしかないのである。

 

(↑北海道大学院の「Ground House」 この大自然に、あえて背を向け

囲いこんで中庭をつくる意味と中庭・外観のデザインが問われた案)

 

ただ、それで満足しているわけではなく、住民は知らないだけなのだ。

大樹町に移住したランドスケープデザイナーの白井さんが、こんな話しをしていた。

庭の旅
白井 隆 著
TOTO出版

近所の酪農家たちを、彼がお気に入りの場所に連れて行ったとき、普段見慣れているはずの

風景に、彼らが美しいと感動して、白井さん、あなたは天才だ。と言われたそうだ。

白井さん曰く「彼らは、何が美しいか知らないだけなんだ。それを教えてあげればいい。」

 

この芽武に建つ家が、大樹という地域に根をおろし、建築っていいもんだ、面白いもんだ、

美しいもんだ、楽しいもんだ・・・と地域の人たちに伝えてくれる・・・

そんな家に「町まとう家」がなってほしいと願う。

(画像は、当日の配布資料をデジカメで撮ったものです。)

 

 

 

 




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