まだまだ、序盤。
そして、個人的にはユルの爽やかさが吹き抜けるような回でした。…と同時に、彼の裏(憂い佇む野望とでもいうか)を感じる回でもあったりして。なんだか、4人それぞれに運命の軸が回転し始めた―――って感じでしょうか。
―――というわけで、4話の雑感。
ユルはオフィステルに(皇室典範で、皇位継承者の家族以外は宮中にいられない)滞在しているところに母からの国際電話(イギリス→韓国)。仕事が片付いたら、明日ソウルへ発ち、私がユルを何とかしてあげるから(亡くなった旦那の後を継ぐ正当な継承者として)…と言う。そして、チェギョンと初めて会ったときに(転入生として場所を尋ねてたユル、そしてジャージ+スカート姿で教師に追い回されるなか逃げてたチェギョン)彼女がその場に脱ぎ捨てていったジャージをアイロン掛け中。
その頃のヒョリン。
コンクールを終えて、ホテルのラウンジでバレエの名門イギリスの「ロイヤルバレエスクール」への入学を許可される。輝かしい未来が開けた瞬間…それは突然目に入る。
その光景とは―――
海外ニュースとして、韓国の皇太子夫妻(シン+チェギョン)の結婚式の様子の放映。同席していたヒョリンの教師はヒョリンと皇太子は同じ学校で、この学校は韓国で最も有名な芸術高校(名門)と言う。このニュースを見て思わずその場を後にするヒョリン。自室でバレエシューズを手に、パレードの様子を見て涙を溜める。教師に促され、再び席に戻り、書類にサインを求められるが出来ない。書類の内容には満足してるけれど、自分はロイヤルバレエスクールに入学することはできない―――と答えるヒョリン。失ったものの大きさに気づいてしまった~…ってことですかねぇ。時として野望より情が優先されることあり、その逆もまた然り。
皇太后は、尚宮と皇后にチェギョンとシンの様子を伺い、皇太子妃の教育についてあれこれ言う(このへん聴き取れず、聞き流し。)2人を政略契約結婚させたのは、先代皇帝の遺言を受け継いだその妻である皇太后なわけでありまして。
チェギョンは、部屋をあれこれ探索し、金の掛かっている部屋に驚嘆する。その後、皇太后・皇帝・皇后、そして皇太子夫妻が集まり…
皇太后が、小唄のような節回しで「男女の仲とは…、皇太子夫妻は楽しいことも悲しいことも生きて、いつでもどこでも…」みたいなことを言っているのだが、おおよそ朝に弱いと思われるチェギョンはうとうとしている(小唄のような節回しだから?)。その後、これからはチェギョンは皇太子妃なので担当の警護もつけるという話の流れになったところで…
シンが突然口火を切る。「約束を守ってください」と。
その約束とは…
「昌徳宮(チャンドックン)を自分に下さい。そもそも、結婚前にはっきりと結婚と言う形式だけで(チェギョン)を外へ移させると言ったでしょう?」
コレに対して、皇后は「まだ昌徳宮の修復が完成していないから、あと1年半待ちなさい」
と言うのだけれど、シンは…
「今にしてもあとにしても、どのみち約束を守る気ないんでしょう」ときっぱり。
そして、居住まいのないチェギョンの手を掴んで
「出るぞ!出ないのか!?…では、私たちはこれで失礼します」と退場。
このシンの言動に、残された3人はなんであんな風になったのか…、やはり王立高等学校に進学させるべきだった、とかあれこれ言う。(シンは王族の反対を押し切って王立高等学校でなく、韓国芸術高校の映画科に進学した経緯がある…)
一方、チェギョンは↑のは全部シンの演技だったことが判明し、さっきまで肝をつぶしてしまっていたのだけれど。そして、お付きの警護女性が3人紹介される(皆、背がむちゃくちゃ高く、髪型が同じ)のだけれど、その事を知らせた長官に何度か見たことあるけれど、「アジョシ、どなたですか?」と尋ねる。で、この男性が内官(내관)と知り、内官→内侍(宦官)と連想ゲームをしてしまいクスリと笑ってしまう。(内侍はもちろん、内官にも宦官(환관 )の意味がある)そんなチェギョンを見て、「一体どんな想像してるんだよ?」とシン。そして内官は「アジョシと呼ばずに、『宮内官』と呼んでください」と。
↑アジョシこと宮内官の日々はさり気に忙しい。
そして、
「ピングンママ(皇太子妃)」と呼ばれてちょっと浮かれるチェギョン。自分は今その立場にあるのだと。
教育担当のチェ尚宮(って聞くと…チャングムのあの強烈なチェ尚宮を思い出してまうが)がまた教育担当ということにガッカリする。が、一方結婚したことによって財産証明書を渡され、1人でこっそりその桁数を見て「金持ちだ!!万歳!!」とガッツポーズ。
そのことがあってチェギョンは通学のリムジンの中で、ノートにあれこれ書き込み顔がにやける。周りから、頭が沸いたかおかしくなったんじゃ?と思われるほどに。まぁ、いきなり金持ちになると色々したいこと湧くんだろうなぁ。私も、きっとLOTOなり、ジャンボ宝くじで高額当選したらこんな風になりそうだ…。
で、学校に到着。
シンにとっていつものことでも、チェギョンにとってはリムジン通学を始め、皇太子妃の身分としては初めてのことだらけ。そんなわけで、ケータイカメラで写真を取ろうとする野次馬にピースサイン、つまり浮かれているんですが(笑)。ちなみに、いつもスカート+ジャージ姿で登校なのだけれど、今回はジャージなし!(ユルが預かっているというのもあるけれど…)
教室に入る前に、ユルがチェギョンのジャージを持って佇んでいる。彼の前を通り過ぎるも…、振り返るチェギョン。
「んっ?私のジャージだ!ところで、誰?」
「覚えてないの?」
「あぁ、あの学生?そうだ、あのときの学生でしょ!」…と、ようやく思い出すチェギョン。
ちなみに、このときチェギョンはユルに、交流の証?とでもいうか…互いの人差し指をくっつけようとする『E.T』的試みをさせるんだけど…くっつく寸前にくるりと背を向ける。で、からかわれた?ユルは差し出してしまった人差し指を所在なげにして、退散(笑)
チェギョンは今日もハイテンションに友人たちに挨拶。
でも、皆いつもと違って冷たい。で、そんな態度にこれから変身する!といって、次の行動にでまして(笑)1段階:腕巻き(名前が出てこないが…腕頭巾?絵の具の汚れが付かないように)→2段階:ジャージを履く。外見はこれで!そして、友人のパンをかっさらって食したり。
一方、その頃のシンはと申しますと―――
友人たちと校庭でバスケをしてる。シンはシュートも決め絶好調で、まさに花形。で、その途中にころんでしまう。もちろん少し離れた場所には警護がたくさんいて、玉体の一大事駆けつけようとするのだけれど。でも、大したことなくちょっと擦りむいただけ。が、もちろん痛いので顔をしかめている。
そんな彼に駆け寄る友人たち。
で、結婚したシンに「初夜はどうだったのさ?何かあったのか?」と尋ねる。
が、当然のごとく何もなかったわけで。「お前らが想像してるようなことは1つもないよ」と言う。でも、例の噛み付き事件(笑)を思い出して…。
その後、廊下でヒョリンと出くわすシンと友人たち。
その頃、チェギョンとユルはベランダで、すっかり打ち解けて会話中。チェギョンはクラスの豹変振りに、自分が突然皇太子妃になり、世間で言うシンデレラ・ストーリでもないのに…とグチる。
ヒョリンはシンと…密会?中(↑なんだか翳りを感じる写真)
1話で、個室でヒョリンにプロポーズしたのをバレエの為に蹴ったヒョリン。そして、蹴られて親族の決定に従って政略結婚したシン。お互いに後悔してる…?もう、戻れない川に行き着いてしまったのやも。そんなわけでヒョリンはシンに、
「あんた後悔するよ、私を待っていられなかったことで一生。ゲームオーバーだよ…」
さて、チェギョンとユル。
寒々しい教室へ気合いを入れていざ帰還!!
教壇にたって一言をと促されて喋り始めたところ…皆が歓声を上げてチェギョンを祝福。
つまり、皆が冷たかったのは演技。女担任には、「結婚おめでとう、でも先生より先に結婚して!」なーんて言われる始末。人生の先輩ならぬ、結婚生活の先輩になってしまったチェギョン友人にも、「有夫女(人妻)になったんだから、人生終わったね!!」と言われるし♪
さて、下校時。
ユルと話しながら出てくるチェギョン。もう、2人はコンビ的な感じだな…
クラスの演技を知らなかったのはチェギョンだけで、ユルは知りつつも黙っていたので、ね。
楽しく下校の会話途中だけども、シンを乗せたリムジンが待っていて、チェギョンはせかされる。そして乗り込み出発するリムジンを見送って呟くシン―――「…そこは、俺の場所だ」、と。
同時に、自分のいるはずの場所のリムジンを見つめるヒョリン。
シンの友人たちのもとへ行くと、携帯をプレゼントされる。(ヒョリン自前の携帯は、空港でカートに轢かれてしまったので(韓ドラにある定番の不吉な演出の1つですね~)。ちなみに待ち受け画面はシンで、偶然居合わせたユルはまじまじと彼女の携帯を覗きこんだ経緯アリ。)
リムジンでの下校途中に、過日の普通の下校生活を思い出すチェギョン。
前は、自転車で学校に通って、帰りに寄り道して…―――みたいな。
で、希望出すも予定びっしりで却下される。そんなイヤホンして音楽を聴いてるシンに対して、毎日祖母(皇太后)・父(陛下)・母(皇后)に会えて「贅沢な!王子病め!!」と腹いせに?何度も口にするチェギョン。
場所はうって変わり、街の花屋で偶然会うユルとヒョリン。
ユルはイギリスから帰国する母へ、ヒョリンは顔に泥を塗った恩師へのプレゼントで。その後、ホテルで行われたパーティーで恩師の許しをもらえ(泥を塗られても、やっぱりヒョリンはそれだけ優秀な存在のようで。ロイヤルバレエスクール入学の話の時に、相手にヒョリンは韓国のスターになる存在!とか色々言っていたので)何とか事無きを得る。
そして、ホテルの前でヒョリンはまたユルと再会。
ヒョリン、ユル、ヒョリンの教師、ユル母。それぞれビックリする。
そして、ユル母とヒョリンの教師は、大学の先輩・後輩で旧知の関係と判明!
で、よく喋るヒョリンの教師はユルに王子みたいと、本物の王子に失言。
事情をよく知らないヒョリンが後で尋ねて、ユル母が本当の皇太子妃だったと知る。
で、状況を把握する。つまり、シンが皇太子でなかったかもしれない、ということに。
その頃、心落ち着かない皇后。
胸騒ぎする理由は、ユル。13年も音信不通だったのに、今になって何故?
心落ち着かない皇后の予感はまぁ、当たっているわけでして…
今上陛下の兄(ユル父)の何回忌かの場所にて。
ユル母はユルに…
「これまで私たちは多くの苦労をしてきたでしょう…。これからが始まりなの。私たちが失ったものを少しずつゆっくりと…(復讐の始まり)」と。うむむ…。
さて、チェギョン+シンの宮中生活。
陛下との映画鑑賞会があったりする。
昔の映画だけではなく、最近の映画もあると宮内官に言われホッとするチェギョン。
でも、その前にチェギョンには勉強があり、シンはフェンシングをしている。相変わらず勉強嫌いなので早く抜け出したいと思うチェギョンの携帯にシンからの呼び出し。
チェ尚宮に止められるが、皇太子(シン)からだと言うと許される。権力の勝利!ですねこのへんは(笑)本当は後から行くとか、自分だけ行け(台詞うろ覚え…)という内容だったのだけれど、一刻も場を抜け出すべく「今すぐ陛下の下へ参ります」、と言うチェギョン
で、映画鑑賞会で見てたのは、どうやら4様(ペ・ヨンジュン)の『スキャンダル―朝鮮男女相悦之詞―』じゃないのかな、あんだけ騒がれたのに関わらず私は未見だったりしますがで、陛下に感想を求められ色彩に着目したチェギョンは、自分たちは「白の民族」と言われるけれど、自分は…と自論を展開して関心される。そして、「これからも週に一度映画デートをしてくれるかい?」と陛下からお誘いが。
映画鑑賞会が終わり…宮へ戻る2人。
シンはヒョリンから電話があり、チェギョンは恋しくて実家に電話。
ため息をつき、外へ出ようとすると…
シンがテディベアを持ち、何か想いに耽っている。
それを見てチェギョンは―――
「何か胸が痛むようなことがあったから、そんな表情をしてるの?自分の好きな女と結婚できなかったから?だからそのせいで?何それ。じゃあ、私は何なの!?あぁ、本当に気分が凹むなぁ…」と思う。
さて、2人の行く末はいかに?
やはし、序盤というのが否めない感じですね、まだまだキャラクター説明とでもいうか、特に主軸4人を渦中に掻き立てるであろうユル母とか。こうして書くのに当たって見返してみると結構面白いのだけれど。それは、私がハマってるからでしょう、きっと(笑)
しかし、シンの友人たち…
微妙です(苦笑)、財閥的身分男子だってのは判るんだけど、皆デリカシーないような。orz...
1人だけマシな感じの気の付く男子もおりますが。あとはビデオを終始回してたり…(映画学科だからねぇ)
それからチェギョンのダメ親父(笑)、最初見たときはすんごいデフォルメキャラだなー…なんて見ていたのではありますが、段々妙味ましてます。しかし、格好はさながら「不良主夫」だったりする。母はバリバリ働き、旦那は家で…、しかしこのドラマ女性陣は皆割りにテンション高め?な気も(ヒョリンとかは別ですけど)。テンション高いと言えば、原作ではぶっちゃけ変態的キャラクター(美少年が好きという設定)の宮内官/内侍がドラマではナイスミドル(死語?)なキャラクターに変身してて、かなり好感度高いです、私的に。原作も嫌いじゃないけど…あのキャラクターをドラマには持ってこれないだろう(笑)と踏んでいたので。
他には…映画学科・映画鑑賞会というモチーフはドラマオリジナルなのだけれどうまく消化できてるなぁ、という気がする。ところでなんで『スキャンダル』だったんだろう。朝鮮王朝への理解とか?今後も出てくるなら脚本書いてるイン・ウナさんの『カルtell me something』 (ハン・ソッキュ+シム・ウナ)、『良い人がいたら紹介して』(チョン・ジュノ+シン・ウンギョン)とかの鑑賞シーンがあったらそれはそれで小ツボで面白いと思うのだけれど。
あと、映画鑑賞会のシーンで、チェギョンが「白の民族」というのを聴いていて、なんだかふと柳宗悦(やなぎ・そうえつ/むねよし1889-1961)を思い出した。この人は、朝鮮王朝の陶磁器評価を高めたり、まさにドラマの舞台、景福宮の光化門の取り壊しに反対したという当時のことを考えると珍しい文化人であったりします。ちなみに、著名なデザイナーの柳宗理は彼の長男であったりします。やっぱり、血は受け継がれるのかなー、なんて思ったりする。岡本かの子→岡本太郎ではないけれど。
そんな余談なことを思い浮かべながら、特段思うこともなかったOSTが気になりつつ…+今のところMBC公式の写真用いてますが…何故かロゴの模様がスズメバチの巣に見えてしまってしょうがないのは…、私が風邪で頭がボーっとしているからなんでしょうか、いやはやどうなんだろう。
上の写真じゃありませんが、あったかいココアでも飲んで、布団にもぐるとでもするか・・・。
しかし、やらなきゃいけないことが!!あぁ