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「デン助の陽気な靴みがき」 京橋で50年ぶりに出会った「デン助」

2016-05-27 13:01:01 | 日記
1960年代 NETの人気番組に浅草からの舞台中継で「デン助劇場」という番組があり、よく見ていました。主人公デン助を演じていたのは、大宮敏充という役者さん。WIKIで調べてみると 当時50代。ただ、何曜日に放送されていたか、時間帯は何時ごろだったかは、WIKIにも記述がなく、私も覚えておりません。もっと言えば、デン助の風貌 禿げ頭 大きな目 ひげ面は覚えているのですが、毎回の話の内容は全く覚えてない。非常に大まかに言えば 笑って 泣いての人情喜劇というイメージしか残っていません。そんなわけで、京橋フィルムセンターで上映される「デン助の陽気な靴みがき」で、その世界を知ろうと観てきました。
場内は、いつもより3~5割増しの観客。やはり、往時を知るファンなのでしょう。映画は、1958年の作品。まず、テーマソングが流れます。歌っているのは、もちろんデン助。これ聞くと、どうやら「オレにデーンと任せておけ」というのが、デン助の由来になっているようです。
浅草の長屋に住むデン助は、靴磨きの職人 たった一人の弟子・孤児のチビ(松島トモ子)と一緒に住んでいます。仏壇には、亡くなった妻の写真が。これ、テレビの「デン助」と同じシチュエーションなのでしょうか?同じ長屋の住人に、キャバレーで歌を歌いながら、生計をたてている小夜子(なんと、ニューフェイス時代の佐久間良子)がいます。彼女 病気の母親を抱えて苦労しています。そこで、困った人を見ると黙っていられないデン助 儲かった金は、彼女の家に名を明かさずに、投げ入れています。一方、この町の顔役ジョージ(波島進)は、小夜子に思いを寄せ、彼女も憎からず思っています。しかし、ジョージは無実の罪で警察から追われる身。こんな話です。もちろん、ラストは2人結ばれ デン助とチビも父娘となって幸せに暮らすことになります。60分に満たない上映時間 特に面白いギャグがあるわけでもありませんが、当時の浅草のにぎわい また、軽演劇の世界を知るためには貴重な映画といえます。


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