昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

サイボーグとなって還ってきたレロレロ姫(20)石田愛イン熊本

2016-10-18 03:33:03 | 還ってきたレロレロ姫
「今までだって、熊本城は西南戦争で焼けたり、明治22年の熊本地震でも一部崩壊しているんだ」
 
「・・・」
「しかし、その都度われわれは修復してきた」
 オヤジはあごを挙げて愛を見返した。
 ・・・ふ~ん。さすが宮司だけあって歴史には詳しいんだ・・・
 愛はあらためてしげしげとオヤジの顔を眺めた。

「今の天守閣はわれわれの寄付をもとに建てられたんだぜ・・・」
 
 オヤジは男らしい太い声を出した。
「おじさんも寄付したの?」
「当然だよ!熊本城はわれらがシンボルだからな」
「・・・」
「前向き、前向き! そうすれば壊れたものだって直せる!」
 オヤジは勝ち誇ったようにハンドルを捌いた。
 
 ・・・前向き? 人間って、叩かれても叩かれてもへこたれないんだ・・・
 愛にはもう返す言葉が浮かんでこなかった。

 ─続く─    

 <好奇心コーナー> 
 昨日は雨の中、渋谷の文化村までイタリア映画「人間の値打ち」を観に行った。
 
 タイトルに惹かれたのだ。
 コモ湖の豪奢な別荘地を舞台に経済格差のある3家族の間で繰り広げられる、果てしない欲望と愛が複雑に絡み合う物語だ。
 
 結局、人間の強欲が生み出した経済社会のしがらみに翻弄される人間の値打ちなんて儚いものだという、交通事故の謎も絡めたいかにもイタリアという映画だった。
  


ジャンル:
小説
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