昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(188)三鷹市民大学・哲学コース(1)

2017-05-20 04:14:07 | 三鷹通信
 先週開校式のあった三鷹市民大学は、5月19日(金)メイン講師の明治大学文学部長、合田正人氏をお迎えして<哲学コース>「海図のない哲学の大洋を漂流してみよう」が始まった。
 書記の役を仰せつかったボクは項目だけでも書き留めるのにアタフタとするほどの盛沢山の内容だった。
 家に帰って改めて内容を整理してみた。
 (写真は独自で調べたのものであり、内容についても講師から訊いたものの他、独自で調べたものが含まれています)

 冒頭講師からご挨拶があった。
「不安が支配する混沌とした現代社会にあって、経済学は後追い説明に終始し、本当に実態の判っている人はいない。政治学についても同様です。そんな中ここ数年、哲学に向き合う姿勢が高まっています。グローバル化する世界は、社会の格差や分断、民族対立を生み、文明のゆくえは不透明です。本講座の参加者も様々な形で仕事に携わっていらっしゃるが、知らないうちに哲学しているのです。これから10回ばかりみなさんとご一緒するわけですが、私も共々勉強する姿勢で臨みたいと思います」

 <哲学の逆説>
 「ホレイショーよ、この天地には、お前の哲学の中で夢見られていることよりもはるかに多くのことがあるのだ」
 先王の亡霊が地下から轟かす怖ろしい叫び声に、ホレイショーが「おお、南無三、何という不可思議!」と驚くのに応えたハムレットの言葉。
 その他にもいろいろな哲学者たちが、逆説的な言い方で<哲学>を語っている。
「人は知らないうちに哲学している」 ジャンケレヴィッチ
「哲学しないことも哲学することである」レヴィナス
「ある古代人は、あなたは自身を哲学者であると公言しているが私の見るところではあなたは一向に哲学を念頭にしていない、という非難をうけたときこう答えた。『それが実は本当に哲学しているのだ』」モンテーニュ
「哲学を軽蔑すること、それが真に哲学することである」パスカル
「アテナイからの客人よ、われわれの所にはあなたについてのたくさんの噂が伝わってきます。あなたの知恵とあなたの旅について、あなたが知恵を愛して(philosopheon)見物のために多くの土地をどのようにして旅してこられたかを」ヘロドトス「歴史」より。
 ・・・世界と多島海・・・実は世界は多くの島に分割されている。それらの島々に住む人たちの交流する姿勢が哲学だと言う。大陸に見えるところも、実は山脈や河川で仕切られた島々のより集まりみたいなものだ。
「世界をプロセスとして、列島(群島)として肯定すること」ドゥルーズ「批判と臨床」より。
・・・まさに、「海図のない哲学の大洋を航海してみよう」だ・・・

 もうひとつ、海図のない海といえば、興味深いコメントを見つけました。
「老年は海図のない海」 雑誌「みすず」より。
 東大名誉教授・大井玄氏が書いています。
「トランプ氏を病的嘘つきと呼ぶアメリカ人もいる。確かに事実でないことをぬけぬけと繰り返し、自分に都合の悪い事実を決して認めることができない点において、彼は「認知症」並みに病的といえよう。
 しかし、地球で最高の権力者が「病的嘘つき」であれば、背筋の寒くなる事態ではある。

 ─続く─  
 
 
        




『コラム』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« なるほど!と思う日々(47... | トップ | 三鷹通信(189)三鷹市民... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL