碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

極短編小説

2016-11-05 | 詩、漢詩、その他読書感想
リバウンド

「なぜ」

「終わったんだよ、アンジェラ」

「でも、あなたが必要なの!」

「いままではね」

「あなたなしじゃ生きていけない!」

ジョージは女の手を軽くさすった。

「生きて行けるさ・・・きみのことだ、前よりも元気になる」

彼は立ち上がり、キスをして出ていった。
泣き顔のアンジェラは、彼が給仕とすれ違うのを見送った。
あら、とてもハンサム!気づかなかったわ。

「あのう・・ちょっと」彼女はおずおずと給仕に声をかけた。 

作 メアリー・ベス・ヘネシー


その中の一つの作品、20年ほど前の作品です。
時代が変わっても変わらないものがある。
この平々凡々たるストーリーがいつの世にも語られる。
おそらく、人類が物語を作り始めたころから存在するだろう。
すぐれた小説のテーマはほとんどが「愛」と「死」に関するものだというのですが、
この手の小説はいろいろな読み方ができるので、
個人的な体験や、記憶とつなぎ合わせて読んでしまう傾向がある。
例えば、名前を変えてアンジェラをパククネにし
ジョージを誰かにする、シュウ?オバマ?
すると給仕って誰? 
そんな文学に飽き飽きしてくると、SFなんてものになる。


100万年宇宙の旅

着陸したエイリアンの巨大宇宙船を歓迎するため、
 大統領はアリゾナの砂漠へ急行した。

「ピース」と大統領はいった。

「ありがとう」人間によく似たエイリアンはいった。

「我々は百万年間の宇宙大遊覧ツアーに参加しました。
 いよいよ故郷に帰ることになって大喜びです」

「どうぞごゆっくり。そのあとは、ご無事な旅を祈ります」

「いや、あなたは誤解しておられる」とエイリアンはいった。
「ここが我々の故郷なんですよ」 

作 ディーン・クリスチャンスン

そしてそれが、行きつくところは神話なんですね・・


神々のビー玉

「きれいな玉だな」

「うん!それに黄色の球と玉がぶつかると、
まぶしい光がぱっと出るんだぜ!」

しばらく神々はそれに興味をそそられた。
しかしだんだん退屈してきた。

そこへブルーとグリーンの入り混じった玉が、
らせんのような白い渦に巻かれて、
虚空をふわふわと横切ってきた。
そして接触がおきた。
とたんにぜんぶの玉が跡形もなく消え失せてしまい、
ゲームは終わった。

作 エドワード・L・キング

てなわけで、神話に戻ってしまう。
またそこから輪廻しているようなのが文学の進歩?なのでしょかね


文学の進歩

彼は有頂天になっていた。出版社へ送った原稿が採用されたのだ。
しかし校正されて送ってきた原稿をみると、彼の作品とはだいぶ違っていた。
彼は一晩中眠れないほどに悩んだ。
翌朝、

「パパ、僕の絵日記をしらない?」




これを書くための前ふりが長すぎた。

  
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