tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

「TPPから日米FTA」への背景、貿易黒字の動向?

2017年04月20日 11時25分15秒 | 国際経済
「TPPから日米FTA」への背景、貿易黒字の動向?
 2017年3月の貿易収支が2か月連続黒字と発表になり、同時に、2016年度の貿易収支が6年ぶりに黒字になったということです。
 3月の貿易収支黒字は6147億円で、2016年度の貿易収支黒字は4兆86億円、2016年に入って、貿易収支の黒字が増えてきています。

 通常、貿易収支が黒字になるということは良いことだと考えられます。勿論赤字より黒字の方がいいということは、我々の家計でも同じですが、国際収支の場合は外国との関係もこれあり、いろいろと考えなければならないようです。

 ところで、アメリカのトランプ政権は、纏まりかけたTPPを蹴飛ばして、二国間のFTAを進めたいようです。
 アメリカは万年赤字国ですから、何とか黒字にしたいのでしょうが、それを目指して主導したTPPでは、各国の主張も強く(フロマン代表が人が良かったせいもあるのかな?)こんなのではアメリカの赤字は減らず、雇用も増えないというのがトランプさんの意向でしょう。

 当然日本とは、二国間交渉でFTAをという事になりつつあるようです。二国間協定ではやっぱりアメリカは強いですから、日本もこれからは大変でしょう。 
 かつて日米繊維交渉から、自動車交渉、半導体交渉まで日本は苦労しましたが、今度は農業分野でしょうか。

 アメリカの貿易赤字を増やしている国として、中国と日本が先ず挙げられているようです。最初アメリカは為替で赤字解消を図ろうとして、中国と日本を為替操作国だと言いましたが、その後の事情で、中国は為替操作国ではなくなりました。

 今後の日本とのFTA交渉で、アメリカがなんと言いうかわかりませんが、基底にあるのは、アメリカは万年赤字、日本は万円黒字という関係です。
 特に日本は、対外投資収益などの入る経常収支で、大幅黒字、2016年度の経常黒字はGDPの3.7%以上、1760億ドル、18兆円ほどとの予想になっています。アメリカはGDPの2.5%、4700億ドルの赤字予想です。(データは「世界経済のネタ帳」)

 この差は、日本人は頑張って働き、アメリカ人は楽して儲けようと考えるからでしょうか。直すのは大変でしょう。トランプさんは、アメリカに雇用さえ持ってくれば大丈夫と考えているようです。それで駄目ならその次は為替操作でしょう。

 こんなことになるのも、日本の黒字が大き過ぎるからで、この点は、アメリカに言われなくても、日本自体が真剣に考えるべき問題です。
 次回その点を見ていってみましょう。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 再び「言葉の重さ」を考える | トップ | 日本が黒字国になる理由 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

国際経済」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL