tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

人口光合成で世界をリード:日本らしさの新展開

2017年06月19日 15時43分06秒 | 科学技術
人口光合成で世界をリード:日本らしさの新展開
 アメリカのパリ協定離脱で地球環境問題は大荒れですが、考えてみれば、世界で最もCO2を出しているのは、中国、次いでアメリカです。

 その中国は、国内大都市のひどい状況もあり、国際的に歩調を合わせていますが、一方ではCO2排出の元になる化石燃料資源の獲得には異常な執念を持っているようです。
 アメリカは、今や世界トップクラスの石油・天然ガス資源国で、化石燃料利用が最も合理的という立場にあるのでしょうか。

 こうした事情を考えても、CO2問題の解決は容易ではありませんが、矢張り長い目で見れば、何としてでもやらなければならない問題でしょう。

 環境改善の代名詞はGREENですが、緑は草木の色で、その色の元は葉緑素、地球上に葉緑素を持つ植物が生まれ、お蔭で酸素のなかった地球の大気に酸素が増えて動物が発生することになったのでしょう。だから動物は緑を見ると安心するのでしょう。

 そして、世界の中でも、日本人は、縄文時代から森を大切にし、森が深ければ海も豊かになることを知っていて、今でも国土の70%が森林という世界な稀な国づくりをしてきました。
  こんなことをこのブログでは 繰り返し書いてきていますが、もう一つ、今の日本が力を入れているのは、CO2を原材料にしてプラスチックを作ろうとか、葉緑素が担う「光合成」(炭酸ガスと水から有機物を合成して、そこでいらなくなった酸素を大気中に排出する)を人間の手でもやろうという取り組みです。

 化石燃料は炭素と水素でできています。それを燃やしてエネルギーを取り出すという事は、炭素が酸素と化合してCO2になり、水素が酸素と化合して水(H₂O)になる時に出すエネルギーを使っているという事です。

 一方、植物は根から水を吸い上げ、葉で太陽エネルギーを吸収して化石燃料の元になる有機物(澱粉など)を作り、 酸素を排出しているのですから、人間もCO2排出するだけの片道切符ではなく、酸素を出す方もやって往復切符を持つのが「人口光合成」です。

 すでに、 旭化成や東芝が、CO2からプラスチックをつくる技術を開発したり実証プラントを作ったりしているのですが、最近では植物と同じように、CO2と水から、ソーラーパネルで太陽エネルギーを取り込み、多様な触媒を使って、メタンやエチレン、従来はナフサから作っていたオレフィンを作ってしまうという技術です。

 昭和シェル石油、豊田中央研究所、東芝などが、多様な有機物質を合成し、その変換効率を競っているという報告もあります。
 またNEDOが中心になった多くの大学・化学会社が参加するプロジェクトでは水を水素と酸素に分解して水素はエネルギー源や有機物の合成に使い、酸素を輩出する効率の向上を進めているという事です。
 
 日本人は、縄文以来、森(緑・葉緑素)を大事にし、自然との共生を実現して来ました。この伝統が、いま植物の働きを人工で補完しようという、根源的な地球環境問題の解決に向けて進められているとすれば、これこそ日本人に似合う技術開発でしょう。

 そしてそれが。地球環境改善と同時に、資源獲得競争やそれに絡んだ領土問題などの意味を失わせることになれば、これも平和憲法を持つ日本に最もふさわしい取り組みではないでしょうか。
 日本がこの分野で世界をリードすることを願うや切です。
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