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2016年10-12月期GDP速報:変化の兆し?

2017年02月13日 12時17分42秒 | 経済
2016年10-12月期GDP速報:変化の兆し?
 今朝、内閣府から標記速報が発表になりました。
 マスコミの見出しでは、「実質成長率4四半期連続プラス」とか「年率換算で1%成長、予想より低め」などで、あまり元気という程ではないが、着実に上昇しているといった感じのものになっています。

 政府・日銀の経済見通しも、ほぼそんな調子ですから、「低成長ながら着実に成長」というのはその通りのようで、さてこれからどうかなといった状況という事でしょう。
 先日書きました2017年度の政府経済見通しでは名目2.5%、実質1.5%という事ですから、来年度にかけて徐々に成長率は高まるという見通しなのでしょう。

 マスコミの解説は大概が、いつも通りの対前期の変化率が中心ですが、ここではいつも通り、対前年同期比で年率の成長率、多少傾向的な、いわばトレンドを見てみましょう。

 数字は実質ベースですが、過去4四半期(2015/10-12~21016/10-12)のGDPのの対前期比を見てみますと-0.3、0.6、0.4、0.3、0.2(%)となっていますが、同じ期間を対前年同期比で見て来ますと1.1、0.3、0.9、1.1、1.7(%)という事になっています。

 対前年同期比という数字、昨年の同じ時期に比べてどれだけ増えたかという事で見ますと、何か尻上がりの感じも無きにしも非ずです。
 特に2016/10-12月期の数字は1.7%と随分よい数字になっています。

 そこで、その中身を見てみますと大きく増えているのは国際収支の黒字と家計消費支出の増加です。
 国際収支の黒字は、上記1.7%の成長のうち、1.0%を占めていて、外需依存の成長という感じでもありますが、輸入資源価格の低迷と、この時期円安が進行した影響とがあるはずで、結果的には実際のトレンドより多少増幅されたのかもしれません。

 もう1つの、押し上げ要因、家計消費支出は0.9パーセントの伸びで、1.7%の成長のうち0.5%を占めています。
経済不振の元凶ともいわれる個人消費が伸びたという事で、大変目出度いことですが、実は前年のこの時期が暖冬で、冬物商品の売れ行きが低迷したことの反動という面が大きいようです。

 という事で、対前年同期比で、1.7%伸びたという実質GDPについては、多分に下駄をはかせてもらった感じは否めません。
 とはいえ、日本経済のブレーキになっていた家計の消費支出が何はともあれ増加して日本経済の成長を引っ張たという事は、何か、変わり目の感じを抱かせるもので「も」あります。

 今後の日米関係、世界の経済・政治情勢がどうなるかわかりませんが、今後の家計消費支出の動向に注目したいと思う所です。
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