tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

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労働時間問題を少し深掘りすれば

2017年06月09日 15時33分45秒 | 労働
労働時間問題を少し深掘りすれば
 安倍政権の「働き方改革」の第一の問題、労働時間の短縮には、基本的に大賛成です。
 ILO(国際労働機関)の第1号条約は労働時間ついての条約で、100年近く前の1919年に採択されたものですが、週48時間を規定しています。

 いろいろな事情はあるようですが、この条約を日本は、今に至る批准していません。基本的には、今の日本の労働時間法制が、これに抵触するから出来ないという事なのでしょう。
 
 世界の最先進国の1つである日本が第1号条約を批准できないというのは情けないことです。
 確かに、労働を基本的に苦役とする欧米文化と、働くことは善とする日本文化の違いはあるでしょう。
 しかしkaroshi (過労死) などと言うローマ字で世界に有名なるようなことが起きる場合は、いくら日本人でも労働はまさに苦役でしょう。

 以前ILOで「ミスター労働時間」と言われた人が、いつも、「労働時間問題は深入りすると大変だよ」と言っていたという話を聞いたことがありますが、労働時間問題にかかわる方たちでも、実感されることが多いと思います。

 よく言われるように、労働時間短縮を言う担当省庁のお役人は勿論、時短を要求している労働組合の幹部まで、本人が長時間労働をしているという現実は、今でもあまり変わらないようです。

 なぜこんなことになるのでしょうか。
 答えは「労働」というもの「そのもの」の中にあるように思います。労働というのはまさに「労働基準法」の様に法律で使われる言葉ですが、日本語で言えば、同じことが「働く」とか、今ではあまり使われないのかもしれませんが「勤労」などと言われ、「働く」は「端を楽にする」ことだなどと、人間としての高度な活動に位置付けられています。

 プロテスタントは「働くことは神に嘉されること」と言い、欧米でも寝る間も惜しんで研究や開発に没頭する人は結構いるようです。
 宗教を問わず、基本的に人間である限り、共通な側面を持っているのでしょう。

 人間にとって、必要で、大事でもある「労働」ですが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」で行き過ぎると人間を破滅に導くことも現実で、これを法律で何とかしようというのが、今の「働き方改革」の考え方でしょう。

 ならば、この問題をもう少し深掘りして、納得できる労働の在り方というのはどんなものなのか考えてみるのは如何でしょうか。(以下次回)
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