日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

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市民の「知る権利」奪う回覧板チャンネル廃止

2015年12月30日 | 玉野市政
きょう12月30日(水)、今年も残すところ2日となった。

この1年間、玉野市民病院の民営化問題、図書館・中央公民館のメルカ移転整備と民営化問題、

さらに、6月の中期財政試算の発表で、財政逼迫のための財政健全化策として市民福祉の削減提案など、

市政は重要諸問題で大揺れの1年であった。

 「民主玉野12月議会報告」が完成した。新年からこの配布が始まる。

その記事から

市民の知る権利まで奪う
ケーブルテレビ
回覧板チャンネル廃止 


「市は、財政健全化を理由に年間100万円余の経費削減のためケーブルテレビ

回覧板チャンネルを廃止する方針です。

議会側の強い要請で議会放映は継続されますが、それ以外の回覧版チャンネル放映は取りやめる予定です。

しかし玉野市総合計画には「行政情報を積極的に公開する」とし、広報誌やインターネット、ケーブルテレビを

情報提供の基盤と位置づけています。この放送廃止は市総合計画にも反し、市政に関する市民の

「知る権利」を奪うもので、「目先だけ」の場当たり的市政そのものです。

市民り「知る権利」を保障するため回覧板チャンネル放映の継続を強く求めました。」

以上民主玉野の記事。


 市財政の逼迫は、不要不急、費用対効果が小さい諸事業、諸施策、ムダづかいを

毎年点検し、住民目線できちんと見直してこなかった行政運営にこそ問題があり、それが経常収支比率を

98.5%と県内15市中最悪の数値に悪化させてきた原因である。

その改善、財政健全化のための一つとして、市民の「知る権利」を保障するうえで重要な

回覧板チャンネル放映まで廃止するなど、言語道断。

玉野市総合計画には、「4.施策大綱 市民が主役で築くまち」のなかで

「持続可能な財政運営を行う」という項があり、平成28年度までに経常収支比率89.1%とする施策目標を掲げている。

まさに、上位にある総合計画はないに等しい。何が重要で、何がムダづかいなのかを問わず、一律カットという愚策。

「市民が主役」の思考発想の欠如には呆れるばかりである。

「貧すれば鈍する」のごとく、市政がここまで周章狼狽、朝令暮改では・・・・。

新しい年、2016年はもっと落ち着いた、将来を見据えて、

誰もが安心して暮らせる市民を主役にした市政を願うばかりである。

何よりも、平和を壊し、国民犠牲の悪政強行の国政を変え、

希望ある新しい時代を切り拓く年となるよう━




「市民が主役」の市政への転換を

2015年12月09日 | 市議会


12月定例市議会の私の一般質問は10日(木)、午後1時過ぎから登壇し、質問を終えた。

玉野市民病院の民営化問題では、市長と病院経営改善委員会の委員長であった副市長、病院事業管理者の

それぞれの責任を明確にするよう求めた。

 何よりも黒田市長のトップダウンによる、民営化の重要案件を突然打ち出し、僅か半年ほどで指定管理者を決定する

無計画で場当たり的な暴走市政が、市民・患者・病院職員への不安と不信を募らせ、

患者の病院離れと、職員の意欲喪失をまねき、患者数の激減によって億単位で損失を増大させた。

このことが市財政逼迫の要因の一つになっていること、指定管理者の撤退がさらに拍車をかけたこと、

最終的にはすべての責任が黒田市長にあることを明らかにした。

 いま次の指定管理者をめぐって新たな動きがあるようで、指定管理者決定の議案提出は、

12月15日(火)午後10時からの厚生委員会での当局説明と、委員会協議の結果にゆだねられるようだ。

 こうした200名近い病院職員を解雇するという重要な指定管理者議案などは、総合計画にも、

病院改善計画にも反するもので、最低でも2年以上かけて市民参加、市民合意で検討審議すべきものである。



 さらに、メルカへの市立図書館と中央公民館の移転整備、民営化問題を取り上げた。

移転整備に6億円、毎年の維持管理と指定管理者に支払う年間1億円もの指定管理料で

1億2千万円以上の経常経費が発生する。図書館と公民館の正規職員人件費は、他の部署に異動するとしても、

当分の間、指定管理者に支払う人件費分年6500万円との関係で人件費のダブル負担となる。

今後、さらに財政逼迫の要因となり、財政再建策に逆行するもので、移転整備計画を中止するよう求めた。

これも市長のトップダウンで、TRC優遇、TRCいいなりの指定管理者制度移行の市政である。

教育委員会の率直な声、司書の先生方の声、市民の声はほとんど生かされず、

形だけのワークショップでお茶を濁し、少しだけ修正・・・・か。

「賑わい創出」とばかり、大手ショッピングセンターと建物のオーナー、それにTRCに迎合する

ムチャクチャな図書館・公民館移転計画である。

市政がここまで独断専行、トップダウンで、議会の多数派を固めればそれで良しとばかり、

ごり押し、強行、暴走する、有権者は市長や議会に白紙委任したものではない。

 市政の重要計画、案件は、常に「市民が主役」「協働のまちづくり」を土台に

民主的にすすめることでこそ、希望ある玉野市のまちづくりへの道が切り拓かれる。

「スピード感」などという言葉に惑わされ、市民そっちのけの独裁・暴走市政は、

やがて、市民から見放され、行き詰まり、破綻する結果となるだろう。














演劇鑑賞

2015年12月09日 | 日記
昨夜は、児島に演劇を観に行く。劇団朋友の「ら・ら・ら」という演劇。

定年退職した男性や、様々な家庭環境の主婦らが週に1度、コーラスグループ

「あんだんて」の練習を楽しみに集まってくる。そこでの会話から、いまの時代と、

人間模様を映し出す。

仕事人間で定年退職を迎えた男性。その後の人生を妻と共にどう過ごすのか。

家事一切を妻に任せて、妻の自由な生き方、コーラスグループの活動をまったく理解しない、

そんな男性が妻のうつ病をきっかけに変わっていく、そして、そのコーラスグループに入る。

男性だったら、何か少し身に覚えのある人生模様、演劇「ら・ら・ら」は、

そんな印象を残し、夫婦のあり方を問う、楽しい舞台だった。







大雪━今年の冬には

2015年12月07日 | 日記
今日12月7日(月)は二十四節気では「大雪」。

「雪が激しく降り始めるころ。熊が冬眠に入り、南天の実が赤く色付くころ」とある。

また、この日から冬至の12月22日までをいう。

午後5時頃には薄暗くなり、朝は6時半頃まで暗い。

これからの15日間、冬至まではさらに、夕暮れは早く夜明けは遅くなる。



今年の冬は何か新しいことを始めよう

部屋を片付け鉢植えの花を飾るのもいい

一日、知らない街をゆったりと歩いてみるのもいい

久しく会わない懐かしい友を訪ねていくのもいい

今年の冬には何か新しいことを始めよう

━季節があまりにも早く行き過ぎてしまうから






市民病院を守る会、黒田市長に公開質問状を提出

2015年12月06日 | 玉野市政
黒田市長に公開質問状を提出し、要望する地域医療と市民病院を守る会の代表ら


 地域医療と玉野市民病院を守る会は、12月4日(金)午前10時半より

黒田市長に公開質問状を提出し、30分ほど直接市長に「地域医療を支える玉野市民病院の診療体制・医師確保のために直営での運営継続と、現場の力と市民との協力を」求めました。

これには 向野宏治会代表ら4人が参加、日本共産党市議団も同席しました。

 公開質問状の内容は

指定管理者制度への移行の根拠について

①医療法人 平成博愛会を指定管理者候補として民営化への移行を推進しています。

民営化移行の理由は、「病院の経営悪化で直営では運営継続ができない」とされており、民営化、

指定管理者制度移行の話が出された後の市民病院の患者の激減などで、億単位でさらに経営悪化したことから、

市民と市民病院の絆に「直営」が関係しているものと思われ、その絆を切ることは今回も経営悪化につながるのではないでしょうか。

②今回の協議では新たな指定管理者候補には前回と異なり、市が「財政の許す限り」1億円以上の赤字補てんを行う方向が示唆されています。赤字を理由に民営化するのに、赤字補てんするという矛盾があり、民営化の理由はなくなっていると考えますが、いかがでしょうか。

③今年7月以降、現場の病院職員みんなで市民病院を守ろうと市民アピールを含め頑張っています。一方で、この間「経営改善委員会」が年1回程度の開催では、経営改善への努力が大きく不足していたことが明らかです。市の努力不足、やる気のなさを覆い隠すための民営化ではないでしょうか。

④病院内での経営改善の意見は現場から出されていましたが、事務局の脆弱性などで反映がほとんどされていませんでした。こうした内部体制の改善をしてこなかったことをどう考えていますか。


医師確保について

①平成博愛会は、岡山県内には医療施設を持たず、小児科や産科医師も系列にはほとんどいません。医師確保はこれまで通り岡山大学病院医局に御願いするとのことですが、前回「民営化ならば」退職意向を示した医師がいましたし、今回も同様に退職する医師がいる可能性が高いと思います。厚生委員会で出された資料のやり取りでも2名の医師の退職意向が感じられます。前回も医師確保で困難であった指定管理者制度移行にこだわり、また同じように大切な医師を失うことをどう思われるのでしょうか。

②指定管理者制度に移行した場合、残った医師の退職時に新たな医師の派遣が優先的にされる保障はあるのでしょうか。中長期的な見込みのないままであれば、軽率のそしりを免れません。

③医師確保のこうした状況を、平成博愛会にきちんと伝えているのでしょうか。伝えているなら、平成博愛会の回答は医師確保ができるというものなのでしょうか。


選定委員会と議会での議論について

①今回の指定管理に関して、選定委員会を開催しています。しかし、議会にはどういう状況かの報告がほとんどありません。10月5日の厚生委員会では、前回の選定時にあまり関与しなかった反省を踏まえ、議会でもきちんと資料を示し同時並行で議論していくことを確認していました。議会に資料を出さない理由はなぜなのでしょう。10月5日の厚生委員会の議論では、12月議会に指定管理者選定に関する議案を出す場合、11月に複数回委員会審議が必要であるとの方向性が示されていましたが、こうした経緯をどう認識していますか。

②12月議会の最初に議案が出されない状況では、前回の反省を踏まえるならば12月議会での指定管理者議案の審議はすべきではないと考えますがどう考えますか。


市民への説明について

 以上の質問に早期に(議案提出前)に答えていただくとともに、市民に経過と市の考えを示す場を

つくることが必要です。市民病院の当事者ともいえる市民に、説明の場を早期に持つことを求めます。

以上が公開質問状の内容でした。






玉野市議会 12月議会日程

2015年12月04日 | 市議会
 12月3日(木)に開会された12月定例市議会の日程は

12月8日(火)から11日(金)が一般質問

15日(火)から16日(水) 各常任委員会

厚生委員会は17日(木)も厚生常任委員会開催を予定。

21日(月)が議会最終日となる予定である。

 私の一般質問は今回、質問通告提出が遅れており、

17日(木)か、18日(金)頃になる予定。

重要案件である、市民病院の民営化問題と、

図書館・中央公民館のメルカ移転整備と民営化問題を取り上げる予定である。

厚生委員会の出席要請を拒否━副市長の不遜な態度

2015年12月04日 | 市議会
12月3日(木)、12月議会が開会された。

 黒田市長は冒頭の市長発言で、市民病院の医師、コメディカル、看護師幹部など、

平成博愛会の理事長が病院職員幹部の一人ひとりと面談したと報告。

さらに、指定管理者選定委員会の選定後に議会に報告する旨の発言をした。

第1回目の選定委員会が開かれただけなのに、「医療法人 平成博愛会」ありきとばかり

本会議冒頭で報告するなど、選定委員会をないがしろにするものである。

この日、夜に第2回選定委員会が開かれ、結論を出そうとするのだろうが、

もう、問答無用━12月議会中に指定管理者決定の議案を提出し、

来年4月1日からの民営化スケジュールに間に合わせるため、

5月の指定管理者「若葉会」辞退による失敗を取り繕うため

選定委員会を形骸化させて、何が何でも、しゃにむに強行する結論ありきの乱暴さ。

 指定管理者選定委員会は、「市長の諮問に応じ、指定管理者候補を

公正かつ適正に審査及び審議し、審議結果を市長に答申する委員会」である。

「公正かつ適正」な審査を保証する姿勢はみえてこない、

議会の調査、審査、議決とは、まったく別の選定手委員会は市長の諮問機関である。


 先にも記載したが、議会初日の本会議終了後、午後1時から厚生委員会が開かれた。

厚生委員長は冒頭に、西村副市長に今日の厚生委員会への出席要請をしたが、

副市長自身が選定委員の一人であり、出席しても何も話すことはできない、

と出席し説明することを断られた、とのこと。

 前代未聞の議会軽視の極み、不遜の態度に黒田市政の住民軽視の姿勢が表れているようだ。

「選定委員会の委員は職務上知りえた秘密を漏らしてはならない。」という規定を

勝手に都合よく解釈しているのだろう。

 公募をせず、平成博愛会のみの選定審査である。当然、選定委員会に市長の諮問機関として審査を行ってもらう。

しかし、議会は、「議会の議決を経て指定管理者を指定する」とあるように、

住民の立場から市政を監視するという重要な役割がある。

議会が十分な調査、議論を行うための時間的保証が確保される必要がある。

市長に提出された事業計画書等をもとに、独自で調査・審査するのは当然である。

前回は選定作業中に市民向けに公開プレゼンテーションを行い、医療法人の

市民病院への指定管理・運営の方針なり、大まかな計画なりを発表していた。

一法人であっても、選定前に市民に公開プレゼンテーションをして、

市民に情報提供し、市民に情報開示をする姿勢が求められている。

その立場からみても、副市長が出席し、市長代理として当法人の意向、計画等を

議会に資料として提出し、説明することは、これまた当然のこと。

しかも、本会議冒頭に市長は、病院職員と平成博愛会の理事長は話し合った、と発言報告している。

最低限、議会の要請に誠実に対応し、市長の議会発言への補足説明を行うこと

も当然必要である。


 本来このような重要案件は、議会開催前の議会運営委員会で議案を提出し、全議員が十分に、

審査できる時間的保証が必要である。今回も議会初日にも議案が出せない状況であり、

昨年の12月議会と同様に計画性のない、市民軽視、議会軽視の

場当たり的市政運営であると言わなければならない。






玉野市民病院指定管理者選定でとんでもない独裁・秘密主義市政

2015年12月03日 | 玉野市政
 12月1日に開催された玉野市議会・厚生委員会では、各部課の財政健全化策にたいする

事務事業等の削減案の協議が行われた。同時に玉野市民病院の指定管理者候補の選定に係わる問題も

協議する予定であったが、病院事業管理局長は報告事項はなく、選定委員会の選定結果が出てから、

資料等を提出し、報告するとして、厚生委員会に出席するつもりはないとの対応であった。

 私は、厚生委員会開催の冒頭に、委員会として病院当局の出席を求め、協議する

必要があるのでは、と発言。委員会の総意で当日の午後4時半に、市民病院指定管理者問題の協議に入った。

 ところが、局長は、第1回目の選定委員会が11月22日に開催されたが、次期開催の日程は未定。

市民病院の指定管理者選定委員会は非公開なので、何も申し上げられない、との態度である。

 以前の厚生委員会(10月5日開催)では選定委員会と同時並行的に、資料等を含め

厚生委員会としても協議することが確認されていた。まして、今回は公募でなく指定管理者候補の

平成博愛会が指定管理者としてふさわしいのか、どうかを協議・選定するだけ。

指定管理者候補から提出された資料の中で、保有する情報によって事業者に不利益となるような

個人情報にふれる情報・資料は当然、提出する必要はなく、

事業計画書や施設運営の方針等はまったく問題のない資料である。

これらを議会に示し同時並行で協議することを拒むのはとんでもない。

選定委員会は市長の諮問機関であり、公正・公平な選定作業が求められるが、

議会の議決があって指定管理者となることができる。

その議会に何も出さない、何も言えない、12月3日の議会初日に関連議案が提出できない。

まさに、またもドタバタの秘密主義、議会軽視の独裁市政ともいえる。

 他市によつては、指定管理選定委員会は「一部非公開」として、「選定審査の進め方」などは、

公開していることをみても、議会には選定結果が出るまで何も出さないという姿勢は、

総合計画に明記する「市民参加のまちづくり」「市民が主役のまちづくり」とは相いれない。

住民代表機関であり、市政を住民に代わってチェックスする役割をもつ議会にたいして

秘密主義でチェックを拒むのは、何か不都合なことがあるのかと思いたくなる。

「頭を下げて嘆願して指定管理者候補になってもらった」てまえがあるのか、

これら一連の秘密・独裁主義的対応から黒田市政の歪んだ本質がみえてくるようだ。

 今日12月3日、12月議会開会の本会議終了後、午後1時からの

厚生委員会で副市長の出席を求めることが

委員会の総意となった。



市民福祉を削り、人寄せ芸術祭やメルカ移転整備優先の本末転倒市政

2015年12月01日 | 玉野市政


11月30日午前9時より日本共産党市議団は、黒田市長に「2016年度予算編成にあたっての申し入れ」を

提出し、市長と30分ほど直接面談しました。

 145項目にのぼる要望事項があり、今回は特に表面化した市の財政難にたいする

財成健全化の取り組みの問題点等を指摘する7項目が追加されている。

その内容は

【財政健全化の集中取り組み(案)について】

●本来、上位計画である「玉野市総合計画」に掲げる「持続可能な財政運営を行う」ための施策目標である経常収支比率89.1%(平成28年度末)の達成に向け、不断に住民本位の行財政改革を推進し、市民参加で財政の健全化を早期に図ることが求められていました。ところが、その取り組み姿勢が弱く、昨年からの市民病院民営化の失政、性急にすすめているメルカへの図書館・中央公民館の移転整備と民営化などの計画性のない場当たり的な市政運営によって、財政難が一気に表面化しました。不要不急の施策や費用対効果の低い事業など、ムダづかいを抜本的に削減、見直しすることで財政再建を図るべきであり、市民福祉や市職員へのしわ寄せではなく、市民のセーフティネットを守り、多くの市民が納得し理解できる財政健全化策にすること。

2. 中心市街地活性化事業、協働のまちづくり事業、瀬戸内国際芸術祭、シティーセールスなどの事業費の見直し、削減を進めること。

3. 市民に行政情報を積極的に公開・提供する重要な手段である「回覧板チャンネル」の廃止を取りやめること。

4. わかえの園(障害児通園事業)は現行の市単独事業を維持・継続すること。

5. 在宅重度心身障害者介護手当、家族介護支援事業手当の削減をやめること。

6. 公民館活動はこれまで通り原則無料を貫くこと。本来の公民館活動から逸脱する高額な受講料や参加費を徴収する団体等の諸活動には、使用料を徴収するなどの見直しを求めるが、トップダウンではなく公民館運営審議会をはじめ、パブリックコメント等の市民参画の手続きすすめ、市民と職員の共同の取り組みを重視すること。

7. 今回の財政健全化の集中取り組みは、事務事業やイベント事業の見直し、補助金の削減、使用料の見直しなど、その多くが付け焼き刃の健全化対策であり、政策・施策、事業など市政・行政事務事業全般を本格的に洗い出し、財政体質を改善するための住民本位の行財政改革を推進する体制を早期に構築すること。


以上の項目である。

 山根市長の時代、平成16年に16号台風と23号台風により玉野市民は大変な高潮被害、

土砂災害に見舞われ、市民と市行政は甚大な被害を被った。

その復旧に向け市財政を投入し、市の基金残高(手持ち預金)は約7千万円に減少し、市財政も逼迫した。

それでも、福祉には手をつけず、介護手当など現状を維持してきた経緯がある。

 山根市長から黒田市長に替わったのが平成17年10月の市長選。

黒田市政は、そのあとを引継ぎ、市財政の収支不足を立て直し、行財政改革で財政健全化を実施してきたと誇っていた。

 ところが、10年目を迎えた黒田市政のもとで、今年になってと唐突に

今後5年間で37億円もの収支不足が発生するという、財政難となる中期財政試算を発表した。

それでも現在、基金は15億ほど有している。

市の財成健全化策として、在宅での寝たきり高齢者等への介護手当月4千円を一部見直し、

市民税課税者には月1千円削減して3千円にする案など、弱い立場の市民への福祉もカットする。

 市民への「行政情報を積極的に公開する」という玉野市総合計画に示されている

ケーブルテレビの回覧板チャンネル廃止案など、各部課への一律経費削減をすすめている。

施策で何が重要で、何が不急のもの、ムダづかいなのか、

住民本位の財政健全化策には、程遠いものと言わなければならない。

その一方で瀬戸内国際芸術祭など国の補助があるとはいえ、4千万円も税金投入し、

一部企業の要請にこたえ、図書館等をメルカ2階に移転整備するというムダづかい。

本末転倒の市政運営である。





そうでない立場の人を想像して

2015年12月01日 | 市議会
 昨日、11月30日、午後6時から玉野市議会の議会報告会が日の出ふれあい会館で開かれた。

25日に開催された和田・ミネルバでの議会報告会に次いで2回目、今年度は4月に市議選があり、

報告会は市域全体で2回の開催となった。

和田・ミネルバでは参加市民が極めて少なく、心配していたが、昨日は会場がほぼいっぱいの参加者だった。

 「玉野市は財政難、合併すべきだ。」「市民病院の役割は終わったのでは・・・」

「介護認定のあり方に問題があるのでは」

「図書館移転・民営化では、ツタヤは選書等で大きな問題を起こしている。海老名市で共同で図書館事業している

TRCの会長にも責任があるのでは・・・」など

参加された市民から様々な意見が出された。

 意見の違いは当然だが、少なくとも、正確な情報、事実にもとづく、

市政・議会情報を常に市民に発信し、市政情報を市民と共有することができなければ

誤解を生む恐れがある。

 また、置かれている立場によっても考えや、意見の違いは起きてくる。

しかし、そうでない立場の人、「市民病院がなくては困る」

「やっと歩いている要支援の方が、デイサービスに行って元気になっている」

 様々な立場に置かれている市民を想像し、その一人一人の市民を大切に、

どちらかといえば、弱い立場の人々に寄り添って市政は運営されていく、

そのことが求められているのでは━。