トラブルだらけの北への旅 その１「地震で遅れた北斗星」

12月7-9日の2泊3日で、東京ー札幌の往復旅行に行ってきました。
いや、本当は単に往復だけで終わるはずじゃなかったんですよ。タイトルの通り、トラブルに次ぐトラブルで、ちっとも予定通りに行かなかっただけです。

今回の旅行は、北海道新幹線の開通で消滅すると思われる「北斗星」に乗っておこうという話から始まりました。特に、一緒に旅行する光画部副部長のお子さんが来年から中学生ということで、今のうちに乗ろうという話だったんですね。
本来なら、あと1月以上前に乗るつもりだったんですが、寝台券がちっとも取れない。「カシオペア」の定期検査で「北斗星」以外に列車が無かったということもあるんでしょうけど、やはり旅行会社によるまとめ抑えの影響が強いですね。昔に比べると「北斗星」も1日1往復しか無く、2往復、3往復時代より格段に取りにくいです。それでいて、旅行会社が予定数はけないと、直前にマルスに戻されて、「北斗星」は空気を運ぶことになるという、笑えない寝台特急の実情です。

さて、旅立ちは12月7日の金曜日でした。上野発19:03の「北斗星」に乗るために、早めに会社を上がって、自宅で用意してから出ようと思った瞬間、大きな地震がありました。津波警報も発令された、最大震度5弱だった地震です。これは最悪運転されないかもしれないと思いつつ、一応上野駅に向かいました。

上野駅到着した18:45頃では、まだ運転するかどうか決まっていないとの放送。それでも発車時刻に近づいた19:00前には運転することが決まりました。とは言っても、それまで出発準備をしていなかったようで、発車予定時刻は19:50という放送。この時点で50分近い遅れとなりました。ホーム上で光画部副部長親子、火事さんと合流し、４人で出発です。（まあ、この４人だからこそトラブったというのもあります）

上野駅13番線ホームで

駅員が運転指令所と連絡を取る。待てども待てども、なかなか入線してこない

上野駅名物、推進回送にてやっと「北斗星」が入線してきた

写真左の男性は、完全に割り込み撮影。このあたり、一般人は撮影ルールを守る気がないですね・・・こういう人がマナーの悪い鉄道マニアと報道されるのか

扉を閉め、左下の前照灯は外されました

かつては3往復あった「北斗星」。臨時便で4往復だったことも。今や上野駅で「札幌」の文字が見られのは1日に1度か2度（カシオペア運転日のみ）です

右のエンブレムはJR北海道所属24系25形の証ですね

7号車のスシ24形500番台は元は485系だったため、他の車両とは車体形状が異なります

E231系と並ぶEF510形500番台。そういや、私の「北斗星」遭遇ではEF510-515が牽引している割合が妙に高いですね

最近整備されたのか、スカートも含めて車体が割ときれいでした

電源車カニ24形。以前の旅行で「あけぼの」の電源車がトラブったこともあり、「カニが泡吹きませんように」なんて話していたり

結局個室の取れなかった私と火事さんは、ごく普通のB寝台下段。上段のお客さんはいませんでした

6号車の半室ロビーには、鉄道マニアグループが陣取り。夜の間は陣取られていました

6号車のシャワー室。2室ありますが予約制です

食堂車「グランシャリオ」。扉にはクリスマスリースが

食堂車「グランシャリオ」の様子

さて、今回の旅では、「北斗星の食堂車で食事をする」も目的でした。ところが、「北斗星」の寝台券を購入してから、食堂車を予約しようとしたところ、予約がいっぱい。正確には、4人がメニュー別々（フランス料理フルコースと懐石御膳）になってしまう状態だったので、やむをえずパブタイム利用にしようと決めていました。しかし、地震の影響で発車の遅れた「北斗星」はこの日のパブタイムを取りやめ・・・・1時間だけでもやればいいのに・・・・
車内販売の弁当も入手できず、あやうく夕食を食べ損なうところでしたが、なんとかカレーライスのお弁当だけは作ってくれるというので、それで夕食となりました。

本来の営業時間。発車が1時間近く遅れて、ディナータイムの後のパブタイムは中止に

代わりに4人分のカレーライス弁当を作ってもらった

容器はごく普通のほか弁と一緒です

ビーフカレーライス700円なり。味は良かったデス

発車時点で1時間近く遅れた「北斗星」。この先も、まだまだトラブルが続きます。以下、次回。