みやしたの気まぐれblog

鉄道とか野球とか食べ物とかMacとか、日々の気まぐれ記録。更新も気まぐれ。

再び常磐線を通り抜ける 後編

2017-10-13 01:04:16 | 旅行その他
9/9-10の土日で青春18きっぷを利用して南東北へ行ってきた話の後編です。

9/9の朝に品川駅を特急「ひたち1号」で出発し、いわき駅で651系の普通列車に乗り継いで竜田へ。竜田から代行バスに乗車して浪江駅にたどり着きました。
浪江駅では乗り継ぎの仙台行き電車まで1時間20分少々の待ち時間。その間に駅周辺を散策してみることにします。

6年半前の東日本大震災により、福島第一原子力発電所事故による放射性物質飛散で町内全域が避難区域となった浪江町。『ザ!鉄腕!DASH!!』のDASH村があったということでも有名ではありますが、今年の3月31日付で帰還困難区域を除き避難指示が解除されて、翌4月1日から常磐線の浪江〜小高が営業を再開しました。
原発事故以前は小高も浪江も通過したことしか無い私ですが、うすれつつある震災の記憶を刻み直すために、被災地の現状を知っておくために、これまで何度か東北の太平洋岸には足を運んでいます。



浪江駅



駅前にはワゴン車による町営バスが待っていた


駅のすぐ横に「わかばタクシー」なる会社の建物があるが、営業している様子は無かった


駅の入口に掲示されていた営業再開のお知らせ。有人駅ではあるが、簡易委託駅となっているので、きっぷは自動券売機で購入する


駅舎内の様子


自動券売機は指定席券売機も用意されている


待合室は扉で仕切られた部屋と、自販機の並ぶベンチがある。なお、この自販機は駅周辺で数少ない飲食物を入手できる場所である


改札の上の発車案内。おおむね2時間に1本以上の列車がある






駅のホームは、手前の線路は利用せず、奥の島式ホームを1線化して折り返し線用で使っていた。ちょうど、この前までの小高駅や竜田駅の様であった


駅で1時間以上過ごしてもしょうがないので、少し周囲を散策してみる






駅前の建物はほとんど無人で、震災の被害で痛んでいるものも。自動車はいくらか止まっているが、駅周辺を歩いているのも私のような旅行者のみだった


かろうじてこちらで店設備を整備していそうな様子を見たが、店舗は営業していない


出入り口のガラスが割れ、侵入帽子のためにブルーシートで覆われている元生花店



倒壊の危険がある建物はすでに取り壊されたものも多いようで、更地に雑草が生えていた




一方で激しい損傷状態ながら、処理の済んでいない建物も


この美容室は郡山市に場所を移して営業しているとのことだった


その美容室の向かいには郵便局。建物の状態からすると、こちらは営業復活していそうではあったが、なにぶん土曜日なのでわからなかった



更地には解体家屋の立て札が残されていた



快晴で暑い中、街を歩いても人を見ない。これがゴーストタウンという物かという思いもする



更地の中に小さな社があった。こういった社があると言うことは、きっと古くから住んでいた家があったのだろう



たまに、自動車が走ってくることはあった








県道253号線沿い、ほとんどの店舗が営業していない中で、「ホテルなみえ」と「昭和シェル石油 渡辺商店」だけは営業していた。ただし「ホテルなみえ」は浪江町帰還支援一時宿泊所として、町民のみ利用できる施設だった



県道から1本手前の道に出て、広いところでテントを片付けている地元の方々を見つけた。何をやっていたのかはわからないが。元は商店街用の駐車場だったようだ



傾いた家の前を通り、閉じている文房具店の前に来ると・・・




ここは浪江小学校だった。もちろん、現在は廃校状態。今後浪江東中学校の設備を利用して小中学校を再開する予定なのだそうだが、どれだけ子供達が戻ってくるかは疑問が残る


小学校の向かいには無人灯油販売所。いかにも寒い地域らしいが、営業はしていないと思われる


小学校のグラウンドは土がぼこぼこで雑草が生え放題だった


小学校の脇を抜けると新聞販売所があった。こちらは営業していた




その向かいには公園があったが、これも雑草だらけだった


駅前の方向へ戻っていく。ここまで、営業している飲食店や飲食物を販売している店舗が無いかと思ったのだが、全く見当たらなかった。唯一、ガソリンスタンドで自動販売機の飲み物が買えただけ


病院も閉鎖されている


町中に営業していない自販機だけはたくさんある。電源が入っていないので、購入は出来ない。DyDoの自販機には、今はもう販売していない「仮面サイダー」や「ウルトラコーラ」などの姿も見えた。駅前のほとんどが震災のときから時が止まったかであるかのように、自販機も時が止まっているのだ・・・



駅前の路地をもう少し歩くが、やはり営業していない



許可を受けた解体処理物輸送用のトラックの姿はあった


駅前に戻る


駅に着いたときは気が付いていなかったが、こんな碑があった


駅の乗車駅証明書発券機


発券してみた


駅に張ってあった代行バスの案内。富岡駅がもうすぐ再開することで大幅に変わるが、現在はこんな状態


ホームで仙台行きの電車を待つ


私以外にも地元の方とみられる方、同様の旅行者の姿があった


こちら側が上野側。この先のレールもそのうち通れるようになると思うと感慨深い



701系が到着。この電車で仙台へ


仙台到着。この後福島まで南下した

この日は福島で宿泊。翌朝は18きっぷでだらだら帰りました。
お昼に宇都宮で餃子を食べたくらいで、夕方には自宅に戻りました・・・夜、歯医者だったんで・・・いろいろ虫歯見つかりまして、8月から2ヶ月半かけて治療し続けていたんですよね・・・


福島から乗った721系1000番台


郡山から黒磯までは721系0番台。そう言えば、明日には黒磯駅が交直切り替え駅で無くなることで、この姿も見納め


これが黒磯で見る交流電車の最後の姿。思えば、最初に学生の頃来たときは583系改造の715系1000番台が走っていたっけ


黒磯駅での乗り換えは205系の湘南色。京葉線仕様の顔では無く、一般車の顔つき


宇都宮駅で餃子12種の定食。いろいろあって楽しめました

これで1泊2日の旅行は終了。昨年12月は強風でなかなか常磐線を通り抜けできず大変でしたけど、今回はダイヤ通りにすんなり行けました。
次回は8月に記事の時間が戻ります・・・











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