巨匠 ~小杉匠の作家生活~

青二才の頃の夢だった小説家。今頃になって何かに憑りつかれたかのように行動に移し始めました。そんな作家的日常を公開します!

街へ出よう、そしてキスをしよう

2016-12-20 21:51:06 | 
永遠に霞むことのない君への想い
僕達の日常は当たり前に過ぎていく
僕はこの怠惰な朝夜の往復を繰り返す
君の存在は都会のオアシスのよう
今日31回目の誕生日を迎える君に
僕は何をしてあげられるだろう
出窓から柔らかに降り注ぐ陽射しが
寝静まる君の穏やかな寝息を溶かすよ
このまま朝が止まってくれればいいのに

僕は君が目覚めるよりもちょっぴり早く
ベッドを抜け出し、一日を動かし始める
まだ夢の中にいる君の布団をそっとかけ直し
カーテンを締め切った部屋の暗がりの中で
足を潜め、音を立てず静かにキッチンに向かう
疲れた心を癒やす、香り立つ一杯のコーヒー
君の目覚めに合わせ、心を込めて淹れよう
あまりにもささやかな僕の精一杯の気遣い
目覚めたばかりの君はきっと気付かないけど
心を温めるこの一杯が君の永遠の微睡みを解く

君が幸せであることこそが僕の幸せ
僕はとても頼りなく、臆病な男だけど
幸福のセンサーだけは鋭敏に働くんだ
僕達のプログレスを人々は歓迎しない
人は自分の幸せを常に最優先する生き物
それが社会だし、それが人生というもの
君はいつもそんな風に自分以外を信じないけど
過ぎ行く毎日に疲れた身体と心を解きほぐして
何処までも広がる大自然に抱かれるように
この都会に心を許し、身を委ねてみないか

僕は神経を昂らせ、この街のすべてを凝視する
行き交う学生達が愉しげに会話する笑顔
肩を組んで仲睦まじそうに歩く恋人達
煙草を薫せながら街を闊歩する会社員
この街の誰もがきっと君の記念日を祝うよ
街へ出よう、そして優しくキスをしよう
思い切り笑って、思い切り涙して
君をこの街の主人公にしてあげたい
プライドや恥じらいをすべて捨て去って
さあ、今こそ街に繰り出そう
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