巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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この街にただひとり

2017-06-11 21:39:34 | 
慢性的不安
焦げついた悪の香りがする
次第に壊れていく君の叫び
僕は人生を捨ててないから
脇道をかき分けながら歩く

あまり元気じゃないね
仲間達の無邪気な笑い声が
僕の意識の遠いところで
絶え間なく聞こえているんだ

人生って諦めることかい
魂を操ろうとする偽医師
媚薬は毒薬、騙されるな
意識が混濁して溺れ狂う

吹き抜ける風の中
死臭が漂う街の吹き溜まり
都会は誰一人救わないから
僕はひとりぼっちでいよう

時と時の狭間で僕は思索する
次は何処へ行こうか
答えなどない問いに僕は失笑する
僕はあと何篇、詩を綴れますか

一時代の終わり

2017-06-11 10:23:56 | 
創造的未来
この狭い道を抜ければ君に辿り着く
ガラスでできた城の門を開けてくれ
夢のない未来に明日を創ろう
もう誰も今に傷付かないように

発展的解消
僕の目に見えるすべてのロンリネス
いろんなことが終わっていく
寄せては返す波のように
少しずつ遠ざかっていくのさ

君の声が聞こえる
苦しさも悲しみも押し殺したその声
僕は窮屈な体勢で身をよじる
君を助ける術はまだ見付からない

君を見付けたこの階段を
もう一度滑り落ちてみる
何かヒントが得られそうな気がする
生傷の絶えない僕達の躰

不案内な方向指示器
無知識な僕はどこに向かえばいい
いろんなことが終わっていく
僕の創造力は時代に追い付かない

君を愛する言葉も
君を抱き寄せる勇気も
すべて幻