花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

福井紀行 1日目

2016-10-19 21:38:19 | Weblog
 最近、2泊3日で福井を訪れました。初日は道元を開祖とする曹洞宗の永平寺で坐禅を組みました。永平寺門前にある「てらぐち」でおろしそばを食べた後、永平寺に入りました。受付を済ませ、「単」と呼ばれるタタミ半畳くらいの坐禅を組むスペースが並ぶ部屋へ行き、坐禅の作法について説明を聞きました。おしりの下には「坐蒲」(ざふ)という丸い座布団のようなものを敷き足を組みます。鐘が3つ鳴って坐禅が始まりました。最初は自分の姿勢が言われた通りになっているか気になり、微妙にあごを引いたり背筋を伸ばしたりしていましたが、だんだん視線が一定してきました。20分近く経った頃、何となく「静けさが聞こえる」とでも表現出来るような感覚になった頃、鐘がひとつ鳴り坐禅が終了しました。もうちょっと続けていたかったなぁと思いつつ、文殊菩薩が守る坐禅部屋を離れました。たかだか20分あまり坐禅を組んだだけで偉そうなことは言えませんが、中島敦の「名人伝」で弓の名人の紀昌(きしょう)が修行を経て無我の境地に至り、「至為は為す無く、至言は言を去り、至射は射ることなし」と言い、ついには弓を取らなくなったことと、只管打坐の末に得られる悟りの境地は通ずるものがあるのかもしれいないなぁと思いました。
 この日、永平寺から車で1時間足らず走った勝原(かどはら)の民宿「林湊」(はやしみなと)に泊まりました。さぁ寝ようという時、同じ部屋の大先輩が大きないびきをかき出しました。隣の布団でグォォォー、グォォォーとやられ、寝られたものではありません。目をつぶってじっと我慢をしていたら、だいぶ経った頃、一瞬いびきが止まりました。やれやれ良かったと思ったのも束の間、今度はヒュルルー、ヒュルルーです。なおしばらく我慢していましたが、ヒュルルーからグォォォーにまた戻った時には「この野郎」のボルテージがかなり上がっていました。この部屋にはカメムシが一匹迷い込んでいて、ずっと飛んだり這いずり回ったりしていました。「カメムシを口の中に入れてやろうか」と思いましたが、「永平寺で坐禅を組んだその日にやることじゃないな」と思いとどまりました。
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