人間擬きの輾転反側

大土日一勿のほんとのつもり。勘違いの日日でも、他者のために死に物狂いになったことがあるのは救い。

絶対矛盾的自己同一

2017年08月05日 14時54分36秒 | 日記

池田善昭/福岡伸一著『福岡伸一、西田哲学を読む 生命をめぐる思索の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一』読了。

生物学者が西田幾多郎の生命哲学の第一人者と語り合う本だったのですが、西田哲学が生物学の用語で翻訳されていて面白かったです。

一部抜粋させてもらいます。

P.257

福岡 「近代科学において時間が消されている」というのは、これまでの議論でも出てきた、存在論や現象論、観念論、それから機械論、そのいずれにおいても実在としての時間が消されている、と言えるわけですよね。そうした考え方がこれまでの科学を支えてきた思考法であり、〈ものの見方〉であったわけですから。

という一文などを見ても確かにそうだと納得せざるを得ませんでした。

興味のある方は是非読んでみてください。

有名な「絶対矛盾的自己同一」の福岡訳は以下の通り。

P.187

「絶対矛盾的自己同一」

全体(一)から要素(多)へ、そして要素から全体へという互いに相反する反応(矛盾)は、生命にあっては、常に同時的・対抗的に起こっている。西田のいうところの「逆限定」といってよい。これが、絶え間なく増大するエントロピーの流れの中にあって秩序をかろうじて維持するしくみであり、自己を保つ方法(自己同一)である。

これが生命を生命たらしめるもっとも重要な特性であり、生命の定義といいうる。わたしはこれを動的平衡と呼ぶ。つまり動的平衡は絶対矛盾的自己同一と同義的な概念だとみなせる

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4 コメント

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Unknown (ウンコ)
2017-08-05 16:33:27
屁理屈を言ってる。としか思えない。
Unknown (たかしさん)
2017-08-05 16:48:18
この本のテーマはロゴス(論理)対ピュシス(自然)だそうです。そして西田の哲学はピュシスを扱っているそうですが、モノというよりコトを対象にしているから、わかりにくいようです。
Unknown (ウンコ)
2017-08-05 18:51:41
そうですか。哲学の講義みたいに、難解です。
Unknown (たかしさん)
2017-08-05 19:25:47
ウンコさんの感覚は普通だと思います。この本の最初の方にこういう記述があります。
P.27
同じように、西田も、実は生命の定義をしています。
その定義は、哲学ですから、形而上学的な要素を持っています。要するにメタフィジークな定義です。フィジークは自然学、物理学と訳す場合もありますけれども、その自然学を「メタ」というかたちで超えてしまっているのです。そのため、多くの科学者たちは、西田の生命の定義には「実証性がない」とか、「単なる考え、頭の中で考え出した生命観に過ぎない」とし、これを評価する人はほとんどいませんでした。というよりは、理解できなかったと表現するほうが適当かもしれません。
僕もこの本を読むまでは、現象学的な物事の捉え方をしていたので、単なる観念ではないかと思っていました。
でも、この本は分子生物学者によって書かれているので、説得力がありました。

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